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12月9日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

12月9日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が2名とリピーターが1名の合計4名で読書会。

当日のドタキャンセルもあって、結果的に4人での開催となりましたが、だからこそゆったり楽しく語らう会となりました。

かねてより東京読書倶楽部に興味を持っていらっしゃった方がおり、なんと丸の内BOOKCON2022には同じ日にいたそうで。今回も"この読書会で紹介されてない本"を持参して頂きました!

でも何だかんだ言って、読書会で影響を受けているのは、他ならぬ自分なんだなって、しみじみと今年を振り返ってます。

読書会終了後に撮影

・紹介して頂いた本

「阿部昭短編集」水窓出版

語り部の主人公の幼少期から大人になるまでの短編集。終戦後に貧乏生活を送った幼少期、大人になって家族を持っても面倒事に巻き込まれる。象徴的な場面があるわけではない、全体的に乾いたような作品。

紹介者が心に残ったと語ったシーン。宗教の戸別訪問(親娘)を受けた際、聖書は貰わず金だけ払うという行動に対して憤る母と、しばらくしたらすぐ忘れてしまう娘。

それは子供だから忘れてしまうとも取れるが、我々は人生の1日1日を刻みつけているわけではない。でも今日と言う日は、今後の人生において、きっと何度も思い出すことになるだろう。それが幼少期の出来事だとしても。

表題の[March winds and April showers bring May flowers.]のように。

ISTVAN BANYAI「ZOOM」「Re:ZOOM」ブッキング

一つの絵が徐々に広がっていき、広がったと思ったらそれは広告や切手の写真だったという連続した物語を描く絵本。ニワトリを見つめる子どもたち、をドアから眺める模型を作る女性、の雑誌を眺める男性…。

ショート動画を眺める感覚で、疲れた時や何も考えたくない時におすすめ。

佐藤真「パリっ子の食卓」河出書房新社

フランス料理と言うとお高いイメージがあるが、流石に毎日フルコースを食べているわけではない。普段は何を食べているのだろうかという、フランス人の家庭料理を記す。気になったのは、自分で作ってみる。

最近日本の町中華が有名だが、あれだって本場の食材を使っているわけではないから、ほぼ中華料理っぽい日本食だよね。それはフランスにおいても同じで、食文化ってのはさまざまな文化が合わさるんだよね。

「もの食う話」文藝春秋

内田百閒「餓鬼道肴蔬目録」や、 長谷川伸「鼻くそ」、「もの食う女」 武田百合子「枇杷」など食事、というか"ものを食う"話をまとめたアンソロジー。よくぞここまでまとめたものだと、編集部の読書愛を思う。

いきなり長編作品に挑戦するのは難しいけれども、ちょこっと味見程度に、今まで読んだことがない作家に挑戦してみてはいかがだろうか。

12月の読書会スケジュール

12月16日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!
→2023年 最後の読書会です!

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。
お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。