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読書家は昇進・昇格する傾向にある?

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

ビジネス書や自己啓発本などを読むと、優れた経営者や歴史に名を残した人物は読書家であったと紹介することが多い。巨人の肩に乗ると言ったのは、ニュートンだったか(諸説あるらしいが)。

会社でも図書スペースが充実していることもあってか、結構本の貸出は多く行われている。遅くまで本を読んでいる上司の姿を見かけることも少なくない。

株式会社壺中天のアンケート結果(職業を有している20代以上の男女(528人)が対象)によると、経営者や管理職の方が、一般社員よりも本を多く読む傾向にあるらしい。

月に1冊以上読書をする人は、メンバーが52.6%、管理職が79.0%、経営者が66.6%と、管理職が最多となりました。さらに月に3冊以上読む人は、メンバーが18.1%、管理職が43.0%、経営者が38.3%と管理職以上がメンバーと比較して20ポイント以上高い結果となりました。

上記掲載の記事より抜粋

この場合、管理職だから読書をする傾向にあるというよりは、読書の習慣のある人が管理職になる傾向があると捉えた方が自然であろう。

なぜなら新卒採用時点で最初から管理職として採用されるケースは少ないだろうし、誰しも下積みを経て管理職に昇進(昇格)するのであれば、平社員時代から読書習慣があったと捉えたほうが整合性があると考える。

無論、管理職だからこそ学ばなければいけないこともあるだろうから、必然的に読書量が増えることも考えられる。

人を束ねるなり、競合企業に打ち勝つなり、目先の仕事以上の成果や目標を期待されるのならば、その分学び続けねばならない。

実際、マネジャー候補として入社した社員さんは、仕事終わりも図書スペースに籠もっている(むしろそのための図書スペースであり、用もないのに入り浸っている私のほうが少数派だろう)。

それを踏まえても、若い頃からしっかりと読書習慣を身につけて、本で得た知識や考え方を実践したから成果を出し、成果を出したからこそ管理職に昇進・昇格したのだと、このアンケート結果から推測される。

よく読書すればするほど年収が上がると言われている。年収が高いから本を読む傾向があるのか、読書習慣があるから年収が高いのか因果関係が不明確なこともあるが、アンケート結果から察するに後者が有意と考えられる。

じゃあ本ならば何でもいいのかと問われたら、昇格・昇進を目的と見据えるならば、おそらく「何でもいいわけではない」と思う。

要は社会や会社で役に立つ、成果を生み出す知識や技能が求められるだろう。貢献度が高いからこそ引っ張り上げられるのであって、読む本にも実学や教養が求められるだろう。

そう言うと、じゃあ小説や文学は実学ではないから読まなくていいと考える人も少なくない。事実、読書会でもたまに言われる。

でもそんな単純な話でもないと思いたい。小説だからこそ得られるものはあるし、何より人の心を動かす感動の源泉は、文学にあると思いたい。

おそらく"本が好きな人"はそういう風に考えていると信じたい。それではまた次回!

■調査概要
調査概要:ビジネスパーソンの読書習慣実態調査
調査方法:WEB調査
調査期間:2023年10月12日〜2023年10月19日
対象者:職業を有している20代以上の男女
有効回答:528人

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