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【ピン留め本】コレジャナイを繰り返すと本質に辿り着く。当時、人生二毛作目の7歳。

越境や共創を通じて社会課題を解決する新しい価値創造に挑戦していた当時、マイケル・ポーター氏が提唱したCSV(共有価値の創造:Creating Shared Value)に関心を抱くと共に、CSVを提唱する前の競争戦略とのギャップを知ろうと本屋で購入した『1分間マイケル・ポーター』(著:西村克己)。その際、一緒に購入したのが『遊んで暮らすコレジャナイ仕事術』(著:ザリガニワークス)でした。

1分間マイケル・ポーター

『1分間マイケル・ポーター』

2冊購入しましたが、最初に読んだのは『1分間マイケル・ポーター〜「競争の戦略」を理解する77の原則〜』(著:西村克己)。

マイケル・ポーター氏の競争戦略のポイントの一つは経営資源を特定の領域に集中させること、他の領域を捨てること、つまり、「戦略とは何をやらないか」を決めること。拡げるのではなく、深めること。シンプルであり続けること。

第1章 ビジネス常識としての競争の戦略
第2章 「何をやらないか」こそ選択のスタート
第3章 コスト削減を競争優位の戦略から見直す
第4章 「買い手」「売り手」としての競争力を磨く
第5章 成功するイノベーションにはコツがある
第6章 新規参入の脅威を見落とすな
第7章 日本のV字回復はここから始まる

ただし、特定の領域に集中する、他を捨てるというのは頭でわかっていても難しいのが実態です...。

『遊んで暮らすコレジャナイ仕事術』

『1分間マイケル・ポーター』を読み、もう一冊の『遊んで暮らすコレジャナイ仕事術』(著:ザリガニワークス)を読みました。難しいと思っていた戦略の肝である「何をやらないかを決める」ことを容易に行う術が書かれていました。

コレジャナイロボは、昭和時代の子どもたちの憧れだったマジンガーZがアレっ?という感じで絶妙に違う憎めないカッコ悪さで表現せれた玩具。マジンガーZを知っている人であれば、ついつい「コレジャナイ」と口ずさむはず。

「欲しかったのはこれじゃなーい!!」プレゼントを開けた子供から発せられる悲痛の叫び。楽しいはずのクリスマスが突如、修羅場に。こんな経験ありますか?できれば避けたいものです。しかし人生、欲しい物が何のリスクもなしに手に入るなんて話はそうはありません。欲しい物を手に入れる為には努力も必要だという事を何らかの機会に知っておくのも良いでしょう。
「コレジャナイロボ」はその絶妙な偽物感、カッコ悪さにより、その事をお子さまにトラウマ級の効果をもってお伝えする事でしょう。
情操教育玩具として是非お試しください。

『遊んで暮らすコレジャナイ仕事術』は、ザリガニワークスの武笠太郎さん・坂本嘉種さんのエピソード中心の内容のため、共感する部分が多く、「コレ!」と頷きながらの読書体験でした(笑)。

自分のやりたいことをやる、楽しいことをやる、つくりたいものをつくるというシンプルな内容。仮に自分の根源的欲求がわからなくても「コレ」「コレジャナイ」と仕分けていくと「コレ」に辿り着くということ。

はじめに 「やりたいこと」とは何か
第1章 コレジャナイロボの<コレ>
第2章 ザリガニワークスの<コレ>
コラム 武笠太郎の「遊び塾」
第3章 モノ作りに宿る<コレ>
コラム 坂本嘉種の「考える言葉、伝える言葉」
第4章 「遊んで暮らす」ための<コレ>

今、パーパス(社会的存在意義)による賛同や共感を集めるパーパスブランディングが注目されています。明確なパーパスがある場合、そのブランディングやビジネスにおいて色々な施策を広げたくなりますが、パーパスに準じているか?否か?、つまり、コレジャナイを排除していくことで、より鮮明なブランディングやビジネスを推進しやすくなりそうです。

仮にパーパスが不鮮明な場合も、自分たちがやりたいことをリストアップした後にコレジャナイを排除することでパーパスを見つけられる気がします。

コレジャナイを繰り返すと本質に辿り着くを通じて学んだこと

戦略の肝である「何をやらないかを決める」は難しく悩むことが度々ありました。それは「コレ」ばかりを積み上げ式で考えていたからかもしれません。「コレジャナイ」発想でバサバサと仕分けていくと「コレ」に辿り着けるんですね。切り捨て方式。まさに逆転の発想。納得。

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