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【かつらのお話:床山】

前回鬢簑を付け終わった鉢金。
別に作っておいた襟金を取り付けたら櫛を通し癖直しのコテを当てます。
キレイに癖をとり櫛の入った人毛をシゴキで纏めたら完成です。

こんにちは。京都時代劇かつらです。

何回かに渡りご紹介してきた女形のかつら作りも今回でいよいよ大詰めです。


組み立てコテ当て櫛入れも終わりシゴキで纏めて完成

鬘師の仕事はこの状態まで。

このあと床山さんが役に合わせて髪を結い上げます。

京都の撮影の世界では、立ち役を結い上げるのが床山(とこやま)、女形を結い上げるのが結髪(けっぱつ)と言い、分かれています。
結髪さんはほぼ女性ですが、床山さんは女性も男性もいます。そして撮影現場では総称してメイクさんとも呼ばれます。

昔は

『役者は自分で顔を作るもの』

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