見出し画像

幸せだと時間は短く or 長く感じる?

29歳と30代半ばの友人と先日ご飯に行った時のこと。



会話中に、時間の速さの感じ方について、世代間ギャップを目の当たりにし、自分の老化現象(?)を疑った出来事がありました。


29歳の非モテ・リア充友人(男性)が、

「早く30代になりたい。20代がめちゃくちゃ長い」


とボソッと言い出したのです。

そして反射的に私は、イラッとした感情が芽生えました。


心の中で私は、

「早く30代になりたいだ〜? 20代の今しか言えない戯言だね。若さを失っていけば、非モテはさらに非モテになるぞ!(笑)」と、ちょっとふざけて彼に悪態をつきます。

私が29歳の時は、早く30代になりたいだなんて1mmも思ったことはない。男性と女性ってそこの感覚違うのかな?



ずっと20代のままで、人生の選択肢や可能性が多く、何かに失敗したとしても ”てへぺろ" で挽回できる「若者」でいたかった。また、老いる怖さもあり、ずっとちやほやされたい願望もありました。


これは男女の性差による「若さ」についての固定概念の違いもあるかと思います。建前は「若さよりも中身」だけれど、本音は「若くてなんぼ」という風潮に女性の方が敏感な気がします。


今回は若さ云々のことよりも、彼が言った

「20代がめちゃくちゃ長い」

この言葉に、引っかかりを感じました。


私の20代の時って、20代がずっごい長いって感じていたっけな?と、ふと考えました。毎日がただ無我夢中だったなと思い出します。


確かに20代は長かった!
もっと言うと、10代も長かった!



10代、20代って、毎年「初めて」知ること「初めて」経験することが物凄く多くて、それに加えて自分の身体の急激な成長も、人間関係・環境の変化も同時にやってくる。


10代、20代は、

心も脳も身体も、急激な成長で忙しい。


忙しいと時間が長く感じるのか?
だったら、仕事で脂がのっている30代、40代の方がよっぽど忙しく、時間が長く感じるのでは?


いや、年々時間が経つのは速く、時間が短いと感じている人の方が圧倒的に多い。


※ ※ ※

前職の職場では、
月末と年末になるとお決まり文句が飛び交っていました。

「アッという間だったね、今月も(今年も)!」

「今月(今年)、いったい私は何してたんだろう?」


私は30代の記憶がぼやけています(笑)。
写真やデータを見れば思い出しますが、30代はアッという間に過ぎ去りました。


「30代がめちゃくちゃ短い!」

10代、20代とは大違いです。


30代後半にもなってくると、「初めて」学ぶこと、「初めて」経験することが年々少なくなってくる時期。企業・組織では、中堅・ベテランの世代です。


日々やることといえば、過去の延長に少し変化や改善を繰り返すことくらいで、フレッシュ感、目新しさ、大きな感動や気づきがそれ程多くはなくなります。

充実して楽しいというより、ただ時間を消化し続けている感覚に近かった。休みの日には、適度な刺激をもらいにcafeや食事に行ったり、旅に出たり、勉強やセミナーに行ったりと、埋め合わせに忙しくしていました。


※ ※ ※

時間が速く感じるってことは、「幸せ」だということ?



充実した楽しい時間はアッという間に過ぎ、辛い時間は長く感じますよね。では、私の30代はアッという間だったから、日々幸せだったことになるのか?


答えは「No」です。

幸せとはちょっと遠かったような(涙)・・・


充実して楽しい時間は速く感じる。


「あっ、もうこんな時間!」はよくあること。


それがもし1年間毎日だったら、
その1年間はアッという間で時間が速く感じるのだろうか、それとも遅く感じるのだろうか。


私の場合は、30代のころ、仕事がキツかったので1日、1週間(平日)は長く感じていました。そして休みは秒で終る。


でも1ヶ月、1年間単位でみると、アッという間すぎて記憶が薄い(笑)。


※ ※ ※

私の結論 


新しい発見が多く成長を感じながら楽しくいられる1日は、時間が経つのは速い。



そういう日が1年間に多ければ多いほど、それは心と身体に深く記憶として刻まれ、1年間は濃厚なものとなる。だから、「1年間がアッという間だった・・・」という悲壮感はない。(すごい速くはないけど、ちょっと速いくらいかなと)


今度、友人たちに会った時は、

「40代がめちゃくちゃ長いわ~!」


と、ニヤっとしながら自慢げに言ってやろうと、
毎日が充実した楽しいものとなるように意識していきます。(笑)



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?