KATO Kosei

コンサルタント。博士(比較文明学) 専門分野:芸術社会学、地域社会学 主な著作:倉本智…

KATO Kosei

コンサルタント。博士(比較文明学) 専門分野:芸術社会学、地域社会学 主な著作:倉本智明編『手招くフリーク:文化と表現の障害学』(生活書院、2010年、共著)、 石森大知・丹羽典生編著『太平洋諸島の歴史を知るための60章』(明石書店、2019年、共著)他、論文多数

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日々膨大に公開される海外のアート公募の中から主宰者が応募者のキャリアにインパクトがあると判断したものを厳選して紹介します。 公募情報のリサーチとフィルタリングは非常に手間がかかるものなので、そのコストだけ考えてもお得だと思います。少なくとも月に1時間を越えて公募情報のリサーチをする人ならば、間違いなくお得です。 現代アート作家として海外進出を目指している方向けです。 主宰者は博士号取得(比較文明学・立教大学)・立教大学社会学部でアート関係のゼミ及び専門科目の教歴ありです。欧米の現代アート展覧会のコンセプトメイキング実績、国際アーティスト・イン・レジデンスの運営実績もあります。またメンバーシップ参加者から実際に欧米の個展やグループ展を複数実現した方もいます。 【重要】日本国の社会通念に照らして公序良俗に著しく反する活動をしておられる方の参加はお断りする場合があります。人の尊厳を踏みにじる死体描写や暴力描写・小児性愛・全体主義賛美・テロ行為賛美・各種法令違反の創作活動をしておられる方がこれに該当します。またSNS等で名誉毀損等を行う方、情報漏洩をされる方も同様です。

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    • Navigating the art world 内容紹介その10「コレクター概論」

      今回はコレクター概論です。 日本国内の、というよりはこれはUKを中心としたヨーロッパのコレクターが念頭にあるとは思います。USAもこれに近いのかもしれません。日本はどうでしょうか。あまり近くないような気もします。 これは4年前の記事ですが 日本では前澤友作みたいな大金持ちと、高橋龍太郎みたいなある種の文化人、現代アート版の数寄者ポジションの人と、ツイッター系の人たちと、くらいしか類型として可視化されていないような。 なので、そこは割り引いてというか、日本国内にそのまま

      • Navigating the art world 内容紹介その9:「価格戦略」

        作品の価格戦略についての章です。 基本的な内容かと思いますが、復習としてチェックしていきましょう。 The Pitfalls of SellingDon’t Overproduce 商品としての作品を作りすぎるな、という話です。 たとえば描いた絵を次から次へとBASEあたりの簡易ウェブショップに上げていく若い画家を頻繁に目撃します。これでも知らない画家がTLに流れてきたらちゃんと一通りのチェックはしますからね。 日本のアートスクール出身者が言うところの「ドローイング

        • Navigating the Art world 内容紹介その8:「まさかこんな場所で?」

          今回は既存の商業ギャラリーや貸しギャラリー、美術館など典型的なアート展示スペース以外の場所を活用したExhibitionについてです。 (この一つ前にあった「Requiem For Exhibition」という章はあまり目新しい話が無かったので飛ばします) Making Your Own OpportunitiesEmerging Artistだったらどんな場所だってExhibitionの会場にできるんだぜ、という指摘からこの章は始まっています。物置だろうが駐車場だろうが

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          Navigating the art world 内容紹介その10「コレクター概論」

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          作品の価格戦略についての章です。 基本的な内容かと思いますが、復習としてチェックしていきましょう。 The Pitfalls of SellingDon’t Overproduce 商品としての作品を作りすぎるな、という話です。 たとえば描いた絵を次から次へとBASEあたりの簡易ウェブショップに上げていく若い画家を頻繁に目撃します。これでも知らない画家がTLに流れてきたらちゃんと一通りのチェックはしますからね。 日本のアートスクール出身者が言うところの「ドローイング

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          Navigating the art world内容紹介その7「展覧会に人を呼ぶには」

          Getting People Through the door この章は、いかにして展覧会に人を呼ぶかという議論です。  大前提として「プロモーションしなければ客は来ないよ」というものがあります。ギャラリーもプロモーションはしてくれるけれど(欧米には日本のようなレンタルギャラリー文化はほとんど無い)、だからといって任せっきりにするよりは自分でもチャレンジしてみた方が賢くなれますよと。  じゃあ何をしていきましょうか、ということで、デルフィアンは順番に宣伝チャネルを挙げて

          Navigating the art world内容紹介その7「展覧会に人を呼ぶには」

          Navigating The Art World内容紹介その6:ギャラリー論

           少し間が空きましたが、6回目。今回はギャラリー論です。前半ではSNS時代のギャラリーとは何かをデルフィアンが考察しています。後半では、いかにしてアーティストがギャラリーに発見されるのかを論じています。 How Do You Select Artists for Exhibition? ここでは展覧会に呼ぶアーティストをどうやって見つけたり選んだりしているのか、ギャラリストたちにざっくばらんに聞いた答えが並んでいます。順不同で 新しいものの見方、考え方、発想、素材、手法の

          Navigating The Art World内容紹介その6:ギャラリー論

        記事

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          山口隆子(1952-)の作品がクリスティーズで100万ドル越え。

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          山口隆子(1952-)の作品がクリスティーズで100万ドル越え。

          セレブリティアーティストが現代アートの芸術祭に招待されることの良し悪し

          能年玲奈さんが六甲ミーツ・アートに招待枠で呼ばれたのは、他分野の有名人が編集者の一本釣りでいきなり文藝誌に短編デビューからの芥川賞ノミネートみたいなものではないかと思っています。水嶋ヒロのKAGEROUほど露骨な仕込みでもないし。まあ、よくあることです。日本では。 管見の限り、現代アートの芸術祭にセレブリティアーティストが招待アーティスト枠で呼ばれるというのは外国では見ない展開に思えますが、公募で選ばれた作家たちが能年玲奈さんの集客力に便乗出来ると思えばWINWINで

          セレブリティアーティストが現代アートの芸術祭に招待されることの良し悪し

          Navigating The Art World内容紹介その5:ウェブマーケティング各論

          Driving Engagement さていよいよ、自分のインスタグラムのアーティストアカウントをいかにして育てるかという話に入っていきます。  デルフィアンが最初に指摘するのは、アカウントへのエンゲージメントには2種類あるという事実です。  一つは営業スパムコメントみたいなやつ。偽エンゲージメント。あなたのアートに興味があるのではなく、典型的には自分のアカウントに引き寄せてNFT詐欺に引っ掛けるとかフォローを狙うとか、その手のものですね。アート系のアカウントに片っ端か

          Navigating The Art World内容紹介その5:ウェブマーケティング各論

          Navigating the art world 内容紹介その4:インスタ基本編。

          Effective Social Media- How to capture your audienceさていよいよ、お待ちかねのウェブマーケティング編。 SNSの使い方。というか、インスタグラムの使い方の話。デルフィアンの立場は「アーティストとして成功するためにSNSは必須ではないが、上手く使えば強力なツールになる」というものです。 それはそう。それはそうなんですが、私見では日本で活動している日本人現代アーティストのSNSの運用レベルは、はい、めちゃくちゃレベル低いと

          Navigating the art world 内容紹介その4:インスタ基本編。

          バジェット総額5億円超えのパブリックアート公募(北米)

          メンバーシップ参加者の皆さんのEligibilityが判断出来ないのでペイウォール外シェアです。 アメリカのサクラメント国際空港が空港内に設置するパブリックアートを委嘱するアーティストを公募しています。バジェットも桁違いで一番でかいやつが $1,750,000だから2億6000万円!? 他に$500,000が2箇所、$1,000,000が1箇所。 条件は「この空港がある土地での労働許可を取得している、あるいは取得出来る人であること。労働許可が取れなかったら契約解除」だそ

          バジェット総額5億円超えのパブリックアート公募(北米)

          国外公募用のポートフォリオの見本

          ポートフォリオの作り方に決まりは無いのですが、私が某国際公募の事務局をした経験から、CV上の実績上位だった人たちのポートフォリオの平均的な傾向をもとに、こんな感じで作れば少なくとも「見づれえポートフォリオだなあ」で減点されることは無いんじゃないか、というものをアップしときますね。 ポイントとしては変なレイアウトや変なフォントは間違いなく減点材料です。シンプルレイアウト、定番フォントでお願いします。 定番フォントとはたとえば「見出し:Times Bold 本文:Times」

          国外公募用のポートフォリオの見本

          Navigating the art world 内容紹介 その3:インターネットはアートの社会に何をもたらしたのか

          さて、いよいよEmerging Artistのウェブマーケティング戦略編です。 デルフィアンは自分たちのインスタフォロワーに(おそらくは)質問票形式のオンライン調査を実施して、その結果をここで示しています。400人ほどから回収したとあります。 自分たちのフォロワーに対する悉皆調査だったのか、それとも無作為抽出だったのか、それ以外だったのか(多分、形としては悉皆調査だったんじゃないかとは思います)などよくわからない部分も多いですが、サンプル数が400あれば、粒度は粗いながら

          Navigating the art world 内容紹介 その3:インターネットはアートの社会に何をもたらしたのか

          Navigating The Art World 内容紹介(2回目)

          Navigating The Art Worldの内容紹介の続きです。 Building Your ProfileここではUKの中堅アーティスト/キュレーターのロザリンド・デイヴィス(RCAとチェルシー芸術大学卒。たぶんチェルシーでBAでRCAでMFA)が、どうやって現代アーティストとしての活動を立ち上げていけば良いのかのTIPSを紹介しています。 最初にデイヴィスが強調しているのは、アーティストに限った話ではないような社会人としての基本を徹底しろということです。 Be

          Navigating The Art World 内容紹介(2回目)

          弓指寛治さん(と新藤淳さん)は描かせていただいたホームレスの方々を内覧会にお呼びしたのでしょうか?

          西洋美術館の現代アート展、ウェブ世論では弓指寛治とパープルームの評価が高いようですが、弓指寛治さんの作品(山谷と上野のホームレスの絵をいっぱい描いてインタビューから抽出したフレーズを短冊に書いて貼ったやつ)、 「それをやるんなら、当然、フィールドワーク対象地域のホームレスの皆さんにお声掛けをして内覧会にご招待するべきですけど、そこはちゃんとやりきりましたか?」 ということを真っ先に考えました。 社会学や文化人類学のフィールドワークなら、成果物公刊前に調査協力者に漏れなく

          弓指寛治さん(と新藤淳さん)は描かせていただいたホームレスの方々を内覧会にお呼びしたのでしょうか?

          Navigating the art world 内容紹介 1回目

          どんな本? UKで活動する若手キュレーター&ギャラリストのユニット「Delphian」が書いた、現代アートの世界にこれから飛び込もうとする人たち向けのハンドブックです。  このユニットの結成が2016年。  この本の最大の特徴として、SNSの存在を当然の前提として、SNSやウェブサイト、Webマーケティングを現代アーティストに不可欠なものと位置づけている点が挙げられます。  これは個人的にはかなり重要だと思います。  アートの歴史は何百年もあるので、時代時代で成功し

          Navigating the art world 内容紹介 1回目