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Navigating the Art world 内容紹介その8:「まさかこんな場所で?」



今回は既存の商業ギャラリーや貸しギャラリー、美術館など典型的なアート展示スペース以外の場所を活用したExhibitionについてです。


(この一つ前にあった「Requiem For Exhibition」という章はあまり目新しい話が無かったので飛ばします)

Making Your Own Opportunities

Emerging Artistだったらどんな場所だってExhibitionの会場にできるんだぜ、という指摘からこの章は始まっています。物置だろうが駐車場だろうが、どっかの店先でも良いし、自宅の居間だって良いし、街頭でも貸し看板スペースでも電話ボックスでも。

自宅の居間といえばSacaiなんか最初は自分のマンションの居間でコレクション並べてバイヤー呼んだって伝説がありますよね。私の立教のゼミでは女子トイレを展覧会場にしたいって企画を学生たちが出してきて私も散々掛け合ったんですが、立教の職員はアタマが固い人多いんで結局ダメだったなあ。池袋キャンパスの5号館の前の道端とか、5号館の掲示板ではGroup Exhibitionやらせてもらいましたけど。



貸看板スペースなんか面白そうですよね。アメリカやイギリスの公募で2Dのポスターデザインを募集して、採択されたらあちこちの貸看板スペースに掲出するってのはたまにあります。LED広告スペースに流すとか。

案外お金かからないですし、コンセプチュアル系の人なんかほんと真面目に検討して良いかもしれない。

というわけで、ここからは幾つかの事例紹介です。

The Parasite

これはロンドンのRoyal College of Artsの建物に寄生した(笑)展示スペースです。1988年生まれのヴィクター・シーワードというアーティストのプロジェクト。

プロジェクトの公式サイトは閉まっちゃってましたが、グーグルマップ調べたらまだそれっぽいのがあった。


どこかわかります?

わからんよね。私もわからんかった。結構調べた。

答えはこのリンクの先に

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