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入社式前夜の新卒フリーランス#雑記

3月31日。タイムラインに流れてくる言葉の数々。

「明日から社旗人頑張ります!」

「明日から働く実感ねー」

「あー、働きたくねえ」


内定後、ばりばりインターンをこなしていたあなた。
遊び呆けていて留年が心配されていたあなた。
部活に打ち込んでいたあなた。
突飛な経験はしていないだろうけど、日々の大学生活を楽しんでいたであろうあなた。

今はすっかり疎遠となってしまった
画面の向こう側にいるあなたたちはどんな感情なのだろう。


不安?期待?ワクワク?緊張?絶望?無?

画面の向こう側が別世界に感じる。


ここは休みも出勤もない世界。

明日も明後日もパソコンに向き合い、
昨日や一昨日や1か月前と変わらない毎日を過ごす。

それが楽しくて仕方がないとも、最善な選択だとも思わなければ、
嫌だとも、悪いことだとも思わない。

ただいつもの明日がやってくるだけ。

例えるなら、高校2年生の11月だ。
高校にも慣れて、テストにも受験にも部活にも追われていないちょうどよい時期。

クラスの何気ない日常が永遠に続くような気がしていたあの頃。
少し退屈だったあの頃。



だから、少し羨ましいだけ。


嫌なことも楽しいことも辛いことも勝手にやってくる仕組みが、
レールの上をしっかりと歩けているあなたが、
「本来歩むべき道」を選べたあなたが、

唐突に、強制的に「非日常」がやってくるあなたたちが

今は少しだけ羨ましいだけなのだ。

自分だけが世界に取り残されているような気がしているのはなぜだろう。
それがほんの少し寂しいだけ。


今は耐えるとき。

日常にだって変化はあるし、

気づいたら部活は引退しているし、受験勉強が差し迫ってくるし、卒業してしまうし、卒業から4年も経ってしまうのだから。


そう言い聞かせているつもりでも、
いよいよレールから外れてしまう明日が怖い。

「最悪、来年や再来年に就職するのもあり」
「むしろなかなか珍しい経験をしているのだから有利なのでは?」

昨日までは確かにそう思っていたし、自分の選択を誇りに思っていたくらいだから、「怖い」という感情は意外だった。


やっぱり心のどこかで「普通の幸せ」に憧れがある。

普通でいることに耐えられず、レールから飛び出したはずなのに、
普通でいることを望んでいるのかもしれない。

そして、その奥には
この焦りや怖さ、不安を楽しみたい自分がいる。

もっとこの恐怖を楽しみたい。
この感情がどこに向かっていくのか、変化を楽しみたい。
世界に置いていかれる焦燥感をただただ感じていたい。


その感情の先に「本当の幸せ」が見えてくる気がしている。


この文章は決してネガティブな感情表現ではない。

この1年を生き抜くための決意である。


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