こだわりの強い子、個性の強い子のトイトレ(トイレットラーニング)は、ゆっくりで大丈夫!
【こだわりの強い子、個性の強い子のトイトレ(トイレットラーニング)は、ゆっくりで大丈夫!】
トイレの自立はトレーニングでなく"ラーニング"~モンテッソーリ流で自然に学ぶ!敏感期!
👆からの続きです。
トイレの自立は、大きく個人差があります。
早くオムツを卒業する子もいれば
時間がかかる子もいます。
ひとりひとり成長発達は違います。
マニュアル通りにいかないこと
子育てにはいっぱいあります。
そうとはわかっていても
なかなか進歩が見られないと
不安になるのが親心。
育児相談を受けたり、
様々な育児書を読んで、
いろいろ試してみたけれど
何をやってもトイレで排泄してくれない。
トイレを嫌がる。
6歳になっても、
まだオムツ…
もうすぐ小学校なのに、どうしよう?
周りの子ども達は
もうみんな自立してるのに…
みんな普通に布パンツなのに…
どうしよう?
不安になると
どんどん焦ってしまうのが
人間の普通の心理でしょう。
しかし、
不安や焦りは、
イライラしてきて
怒りを引き起こします。
こうなってくると、
感受性の強い子は、
ますますトイレを拒否します。
「いやだ〜!」
と言われて
イラッとするかもしれませんが
そこは深呼吸して
怒りを抑えて
冷静さを保ちましょう。
トイレを拒否したら、
無理やりトイレに連れて行くことは
ますます自立から遠ざけてしまいます。
子ども自身が
トイレが自分の排泄場所として
認識していないと
排泄を催しても
トイレでは排泄できません。
赤ちゃんの時からずっとオムツにしていたので
オムツが排泄場所という認識になっているうちは
わざわざオムツを穿いてそこに用を足します。
まずは、
そこの気持ちを受け止めてあげましょう。
それが、秩序へのこだわりです。
【The First Step 第一段階の目標は…トイレでオムツ替えをしましょう!】
しかし、やはり
いつまでもそれでは困りますね。
トイレが排泄場所であるということを
認識できるようにしてあげることが必要です。
例えば、
オムツを穿く場所を、
いつもトイレで穿く。
まずは、
オムツを穿いてもよいので
便座に座らなくてもよいので
トイレのスペース内で
用を足せるようにすることを
「The First step 第一段階の目標」
にするところから始めましょう。
カーテンの裏やいつも決まった部屋の隅などで
排泄する習慣がついてしまった子は
とりあえず、
オムツを穿く場所をトイレにしましょう。
オムツをトイレに常に置いておきます。
オムツの場所は、「トイレ」
という認識を与えます。
まだ、2歳以下の小さいお子様であれば、
トイレ以外では
オムツ交換はしないようにします。
オムツ交換は、常にトイレで行います。
3歳以上の大きくなったお子様の場合は、
時間はかかるかもしれませんが
「トイレ」という存在
「トイレの役割」
を子どものこだわりのある習慣の概念の中に
ゆっくりと繰り返し繰り返し
Input インプットしてあげることが必要です。
【成功したら、心から「嬉しい」という気持ちを伝える。】
まずは、
オムツ交換がトイレで出来たら
たくさん喜んであげてくださいね。
「嬉しい」という気持ちを
思い切り表現して伝えましょう。
トイレで排泄できたら
思い切り喜んであげることは大切ですが
必要以上に褒める必要はありません。
大袈裟に褒める必要はありません。
心から素直に喜んでください。
【子どもが自分で選べることが大切!"Choose for myself!"】
3歳以上になると
遊びを中断したくなくて
トイレに行かないで済むために
布パンツを嫌がり
紙パンツを穿きたがる子もいます。
身体の排泄機能的には
十分発達していると思うので
そういった場合は思い切って
「オムツ、買ってくるの忘れちゃった‼」
などと言って、
オムツはもう夜の分だけを見せ
他は目につかないところに置き
本人のお気に入りの布のパンツをいくつか用意し
どれを穿くかを自分で選択できるように
自分で選ぶことを楽しめるようにして
「お気に入りのパンツ濡らしたくないね。トイレ行ってみようか?」
という感じで
トイレを促してみましょう。
「自分で選ぶ」
Choose for myself
はとても大切!
選べるということは
とても嬉しいことで
モチベーションも上がります。
【失敗することで、学び、成功に繋がる!】
ただし、
オムツを外した後
2-3回の失敗は覚悟しましょう。
失敗しても嫌な顔はせず、
特に何も言わずに速やかに
綺麗にしてあげてくださいね。
本人が1番ショックを受けています。
恥ずかしい気持ちも芽生えています。
誰でも失敗はしたくありません。
しかし
失敗することで、学び
成功に繋がるのです。
身体の機能がしっかり発達していれば
2-3回失敗した後、
自分で意識するようになるので
自然と自らトイレへ行くようになります。
「おしっこ」「うんち」
と教えてくれるようになります。
最初は出ちゃってからかもしれませんが
そのうちに
出る前に教えてくれるようになります。
【排泄の自立は、基本は「家庭」です。】
よくありがちなことですが
保育園に通っているお子様は、
保育園の先生がトイトレをやってくれると思って
家ではオムツ、保育園ではパンツ
にする方がいらっしゃいますが
トイレットラーニング、所謂トイトレは、
家庭と保育園と共に進めて行かないと
進歩はありません。
保育園だけでは、無理と言ってよいでしょう。
排泄の自立は、基本は、「家庭」です。
親御様が「オムツ卒業させるぞ!」
と決心して、
ご家族のやる気が出れば
保育園でもトイレで出来るようになります。
保育園には、パンツだけ持って行けばよいのです。
但し
お昼寝の時のオムツはしばらく必要かな…
やると決めたら
家庭と保育園と協力し合い同時進行で行います。
家に戻るとオムツにして
保育園だけパンツでは、とても難しいです。
結局、外すのに時間がかかります。
子ども自身も心が混乱します。
子どもの精神の混乱を避ける為にも
保育園と家庭と一緒に
協力し合うことがとても大切です。
【個性が特別強い子、ユニークな子の場合は…】
時に、
感受性の特別強いお子様は、
あることに
とてもこだわりを強く持つ傾向があります。
あることに
強烈に情熱的なこだわりを持ちます。
あることは、
個々に違いがあります。
例えば、
● 昆虫が好きでずっと昆虫の図鑑を見ている。
● 魚が好きでずっと水槽の中の魚を1日中でも眺めている。
● 電車が好きでずっと電車を眺めている。
● 数字が好きで道を歩いている時でも数字を見つけながら歩く。
● 漢字が好きで、ずっと漢字を書いたり読んだりしている。
● 絵を一日中描いている。
● ずっと動き回っている。
● ずっと工作をしている。
etc. などなど、
例を挙げればきりなく出て来ます。
みんな誰しも好きなもの、
好きなことがありますが、
それが特別に強い子がいます。
もうとにかく好きなことしかしない。
集中すると周りが見えなくなってしまう。
みんなで同じことをするのが苦手
というか、出来ない。
自分のルーティンを変えることができない。
自分のペースを乱されたくない。
いつも同じルーティンとテンポがある。
自分だけのスペースがある。
etc.
こういうお子様は
一般的にグレーゾーンの子
もしくは
医者に診断されると発達障害
と言われることが多いです。
私は、障害と言う言葉は嫌いで
使いたくないので
発達障害とは言いません。
「個性の強い子」
「ユニーク Unique な子」
と言っています。
もしくは、
「発達がゆっくりな子」
とも言うこともあります。
その子によって、
その子の個性によって、言い方は変えます。
でも、障害とは思いません。
それは、偏見的な見方になるからです。
【子どもの長所、強み、Advantage を見つけよう!】
みんなと同じことができなくても
特別な部分だけ秀でていて、
他の部分では平均より劣っていたとしても
特別に優れたところだけをどんどん極めて
それを自分の長所、強み
Advantageにしていけばよいのです。
最終的に大人になって、
社会に出て
強みを活かした仕事に就いて
収入得て、
自立した生活が出来れば良いと思います。
仕事をすれば、その報酬が得られます。
それは、
社会に貢献しているからなのです。
社会に貢献しているご褒美が
お給料です。
ひとりで仕事をしている人もいるし、
会社の組織で仕事をしている人もいる。
いろいろな形の仕事の仕方があります。
自分の出来ることに自信を持って
それを職業にして働くことで
社会に貢献できるのです。
【長期的なGoal ゴールを目指そう!】
今日、明日、明後日、来週など
近日にねらいを定めるのではなく
10年後、20年後のGoal を目指し、
そこに向かって行けばいいのです。
10年後も20年後もオムツで排泄はしません。
内臓疾患など、身体的な病気でない限り…
みんないつの間にかトイレで排泄できるようになります。
トイレの自立の場合は、
10年もかかりません。
たいてい遅くとも小学校に上がって
子どもが自分で
「今日からオムツ卒業!」
と決めた瞬間から
トイレで出来るようになることが多いです。
安心して下さいね。
【子ども自らの気付きを待つ。】
根気よく、
子ども自らの気付きを待つようにし、
子ども自身が自分で選択する時
決断する時を気長に待ちましょう。
こだわりの強い子、個性の強い子、ユニークな子の
トイトレ(トイレットラーニング)は、
ゆっくりで大丈夫です!
こだわりの強い子は
秩序へのこだわりもとても強いです。
秩序については、👇ご覧ください。
トイレの自立はトレーニングでなく"ラーニング"~モンテッソーリ流で自然に学ぶ!敏感期!
「敏感期 Sensitive period」とは…モンテッソーリ教育
秩序への強いこだわりがある子は、
いつも食べるものが決まっていたり
起きたら必ずすることがあったり
好きな服以外は着なかったり、
生活リズムが常に一定で
自分で決めたルーティン、
習慣通りでないと
精神が落ち着かず、
心が不安定になります。
時には、パニック状態を起こします。
そういう感受性を認め、
受け入れてあげましょう。
周りの理解がとても大切です。
【みんなちがって、みんないい!】
有名な金子みすゞさんの詩ですね。
お互いの違いを認め合い
違いを活かして
協力し合って生きて行くことが
豊かな将来に繋がるのかなと思います。
これが
多様性を受け入れることですね。
みんな違うから
その違いを活かしあっているから
豊かな社会で暮らせるのかな。
お互いを尊重し合うこと
思いやることが
平和な世界に繋がるのかな
と思います。
金子みすゞさんの詩~
『私と小鳥と鈴と』
私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように
地面を速く走れない。
私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私
みんなちがって、みんないい。
「私、みんなと違っていいんだ」
ってほっとします。
優しくて思いやりのある詩ですね。
英語訳もたくさんあります。
翻訳者によって違うのですが
下記は、私が気に入った
-English translation-です。
Bird, Bell, and I
Even if I spread my arms wide,
I can't fly through the sky,
but still the little bird who flies
can't run on the ground as fast as I.
Even if I shake my body about
no pretty sound comes out,
but still, the tinkling bell
doesn't know as many songs as I.
Bird, bell, and I,
We’re all different, and that's just fine.
Kaneko Misuzu’s Song for Children: “We’re All Different, and That’s Just Fine.”
自分の出来ることを
一生懸命やりましょうね。
Ciao💛
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