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家庭の機能と経済生活は車輪の両軸のよう

 家庭の機能である衣食住・子育て・看護・介護には、収入による経済生活の安定が不可欠です。


 衣服は生活に必要です。衣服がないと外出できません。
 食料は生命の維持に欠かせないものです。栄養バランスの整った食事を摂取していかないと、健康が損なわれてしまいます。すると、働くことが困難になり、経済生活に支障が出てしまう場合があります。
 水は上水道と下水道に分かれています。中学生は下水道にお金を払っていることに驚きます。使った水をきれいにし、自然に戻すという行いの大切さは近代の産業改革の歴史や環境問題を総合的に学ぶとやっとわかってきます。
 電気・ガスはライフラインに関わるものや、生活の質をよりよくするもののために使われています。防災の面で考えると、日頃からどちらもバランスよく使える環境にあることが大切であることがわかります。また、ガスは都市ガス(ガス管で送られてくるガス)とLPガス(タンクで住宅に設置・補充されるガス)に分かれています。単純に単価は都市ガスの方が安いです。そして、洗濯が大好きな私の盲点だったのですが、LPガスはガス乾燥機に対応していません。電気の衣類乾燥機は圧倒的に威力が弱いです。しかし、LPガスは災害時の復旧を比較的早く行うことができます。どちらを選択するかは、住まい方を決める際に再び勉強することを強くお勧めします。エリアによって都市ガスが初めから選べない地域も多くあります。
 我が家は賃貸マンションに住んでいるので、家賃を毎月支払っています。駐車場代やマンションの管理費もそこに含まれています。それから、町内会費として毎年6,000円を支払っています。
 支出を色々並べてみましたが、他にも自動車の維持費(ローンやガソリン代・修理代等)や、保険料なんてものもあります。

 人生でいちばん高い買い物は住宅。二番目に高い買い物は保険なんて言葉を聞いたこともあるくらいです。

 状況の食事の項で述べた通り、安定した家庭生活が営めると経済生活も安定します。反対に、安定した経済生活が営めると安定した家庭生活を営むことができます。相互に補い合う関係にあるのです。

 その逆も然り。困った時は社会保障の制度をすすんで学び、家庭生活でも経済生活でも、どちらからでも結構です。復帰に向けて励みたいです。

 このような意味で家庭科という教科は「生きること」に直結する素晴らしい教科だと考えています。家庭科の授業をするときには、どの題材においても、常にこのことを生徒に語り続けていく必要があると考えています。

 家庭科のほそ道。今日はこれにて失礼いたします。