亡くなった叔父さんの夢

叔父と私は車から降りた。スーツを着た男達が出迎え、頭を下げる。どうやら旅館に来たようだ。空は暗くなり、月灯りが湯に反射し揺めく。檜で作られた立派な浴槽に浸かり、闇に浮かぶ湯気を見つめた。思えば、私は6つ歳をとったが叔父は6年前と何一つ変わらぬ姿だった。

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