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思うところ

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歴史を見て、自分の引っかかるところ、いわゆる「思うところ」を指摘するマガジン。 人間ってこんなことするの? 歴史に残る人物も、生きた時代には普通の人である。普通の人は時を重ねるに… もっと読む
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2022年11月の記事一覧

信長の鉄甲船について「思うところ」

信長の鉄甲船について「思うところ」

鉄甲船の登場

今回のお題は鉄甲船です。鉄甲船は安宅船に鉄板を張った船で、織田信長が建造したことで知られている船です。
織田信長は足利義昭を擁して上京したころは西国の毛利氏と同盟関係にありました。が、近畿で覇権争いに加わると、足利義昭と断裂。信長包囲網が引かれ、毛利氏とも対戦関係となります。
毛利氏といえば瀬戸内を制海権におさめる水軍。信長が本願寺と対戦すれば、毛利氏が水軍を使って本願寺に兵糧を輸

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足利義昭の戦国の世をかけまわした手腕について「思うところ」

足利義昭の戦国の世をかけまわした手腕について「思うところ」

足利義昭の上京と包囲網

戦国末期のキーパーソンである。数々の包囲網を作り出し、戦国大名を争わせた手腕は目を見張る。征夷大将軍だからできたのでは、と感じる人も多いと思うが、この足利義昭という人物。元々、朝倉義景の指示を受けて将軍になろうとしたが朝倉義景の優柔不断な性格の為上手くいかず。次いで、織田信長の積極的な行動力に支持されて、上京し将軍となった。
 が、である。すべてが信長のおかげかというと、

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武田勝頼と織田徳川連合軍の長篠合戦について「思うところ」

武田勝頼と織田徳川連合軍の長篠合戦について「思うところ」

今回のお題は長篠合戦です。長篠合戦について書き下ろしたいと思います。なぜ、この合戦を取り上げたのか。それは戦国時代が好きな人は必ず知っているなじみ深いテーマだからです。さらに付け加えていえば、にもかかわらず、近年に至って使われてきた史料の年代が明らかになったり、研究が進み武田軍の行軍の経路が明らかになったり。
さらに言えば、織田徳川の三段銃はなかった、という話や武田軍の騎馬隊って実際は従来

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伊達政宗について「思うところ」

伊達政宗について「思うところ」

みなさん、こんにちは。今回の「思うところ」。お題は伊達政宗です。伊達政宗といえば、戦国時代の奥州の覇者です。ただ、生まれた時代が織田信長や豊臣秀吉より遅かったために、伊達政宗が奥州で支配する領土が100万石に到達したときに既に中央では豊臣秀吉が、関東の北条氏と決戦をしていた、という人物です。

なぜこの人物を「思うところ」にあげたのか。それは、豊臣時代、さらに江戸時代に伊達家が改易されていないから

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