極東のヨーロッパ?ウラジオストクから世界最長シベリア鉄道へ 【ロシア旅行記1】
2019年8月、私はロシア・ウラジオストク駅のシベリア鉄道発着地にいました。人生初の寝台列車がまさかの大陸横断。
いつかまたロシアに行く人の助けになればいいなと思いつつ、書き残しておこうと思います。
<概要+金額>
日程は2019年8月末〜9月。大学生3人。ルートと金額は以下の通りです
【行き】
・成田ーウラジオストク(飛行機・オーロラ航空) 28780円
・シベリア鉄道(2等個室) 3泊4日 約3万円
・イルクーツクーモスクワ (飛行機・アエロフロート) 30458円
・モスクワーサンクトペテルブルク(特急・サプサン号) 9150円
【帰り】
・サンクトペテルブルクー成田(JAL) 46900円
ロシアは観光でもビザが必要。ロシア大使館の出先に申請に行くと、業者の方ばかりで混み合っていました。「早くしろ」「おいお前ちゃんと並べよ」「そうだそうだ」と怒号が飛び交うカオス空間だったので、余裕を持って行きましょう。申請料は4500円。(注:情勢のため2023年現在はこの限りではありません)
時間がない方やロシア大使館が遠い方は代行サービスもあります。
1日目 ロシアへ
2019年8月29日 朝
オーロラ航空の直行便で向かいました。午後発の短いフライトだけれど、軽食のサンドイッチが出てきました。安い味。
ウラジオストク国際空港に到着して、飛行機を降りたら入国審査。さっそく写真を撮りたいところだったけれど、ロシアの空港内は全て写真撮影禁止らしいので断念。
空港に大手通信会社のMTSの販売店があったのでスマホのsimカードを調達…したところ、早速問題が発生しました。
私はiPhoneなので特に問題なく進んだ一方、同行者のエクスペリアは何度やっても通信できません。販売店の人が頑張ってくれたが、しまいに「わけわかんないスマホ持ってくんなよ」みたいな顔になってたので撤退しました。結局、旅行中フリーwifiのみで通信する羽目になっていて不便そう。日本のスマホを使っている方はポケットwifiをレンタルして持ってきた方が安心ですが、現地でsimを買った方が圧倒的に安いので、微妙なところです。世界のApple製品なら現地simでいいと思う。
ロシアでは普通にはLINEが使えないというのも驚き。私はVPN Masterというアプリを使って通信することで使えるようにしました。
現地に着いたので、まずは現金を調達したい。キャッシングがいいと聞いたので空港のATMで下ろしていると、なにやら明らかにこちらを狙ったおっさんが「 Hey, TAXY?」と近づいてきて怖い思いをしました。
よくある観光客相手のタクシーの客引きのようです。ここウラジオストク国際空港では、タクシーはボッタクリ防止のため空港にある窓口で全て取ってくれるので、「ノーノーノー、ノータクシー」「ノーノーノー」と英語力のなさ丸出しでかわしました。
おっさんには悪いけれど窓口で予約し、前払いして指定された番号の車を探します。このシステム考えた人ありがとう。
午後6時 ホテルへ
ロシア語でミュンヘンと書いてあるのでどこの写真かわからない感じです
が、とても綺麗なウラジオストクの夜景。どうやら東洋のサンフランシスコ🌃とも言われるらしいです。
午後7時 夕食
日本を出たばかりなのにノリでなぜか日本食レストランへ。
海外一食目で日本食レストラン行く日本人何…と思ったけれど、味付けはしっかりしていて美味しかった。
これはアウト
午後8時 ホテル
【1泊目】安ホテルへ。
Hostel "VladStar Inn" https://g.page/VladStarInn?share
部屋はまずまず。シャワーは共用ですが一泊2258円で済んだので仕方ないでしょう。
2日目 ウラジオストク散策
ウラジオストク駅で荷物を預けて街の散策へGO!と思っていましたが、駅の荷物預け場所が全くわからず朝から大混乱。
駅舎に一番近いホームに出て、端の方まで歩くと小さい建物がありそこで預かってくれるのですが、ここに辿り着くまでに疲弊しました。
手荷物検査を受けて駅に入る(ロシアでは駅に入るだけでも検査される)まではいいものの、荷物預かり所に関する情報があまりなかった上ロシア語初心者なので、どこへいったものか、とウロウロ。荷物預かり所はロシア語でКамера хранения(カーメラ フラニエーニャ)と言うのは覚えるといいと思います。
なんとか大荷物を預け、街中へ。全部徒歩。19:10発のモスクワ号に乗るので時間に余裕があるとは言えなかったものの、なんとか要所(以下記載)は回りきれました。
国際学生証作っていったら割引にものすごく役立ったので、学生は絶対作って持っていくべきです。
ロシア正教の教会。観光客向けとかではなく厳粛な場所なので注意。
要塞の跡地がそのまま博物館になっている場所。
博物館の南側、水族館側からしか入れないらしかったので注意。
入園料はかからず、カードを買ってチャージし遊ぶ方式です。
同行者がいろいろ乗りたがっていたが、恐ろしくて乗れませんでした。観覧車だけは乗せられた。
景色いいけど、ドアが鎖一本で怖すぎるので正直それどころではない。海が近いので海風でめちゃくちゃ揺れて怖い。
生還。
午後3時 失敗談
公園を歩いていると、屋台のアイスクリーム屋さんを発見しました。ウラジオストクは日本より涼しいとはいえまだまだ8月。汗ばんでいたのでアイスを頼むことに。
アイスはロシア語でмороженое(マロージニェ)です。サイズとかの表記もなかったので「マロージニェください」と言って食べたい味を指差すと、屋台のキラッキラな帽子のおばちゃんがものすごく大きなコーンを取り出し、「ドサッ」と物凄い量を盛り始めます。スーパーカップ1個分くらい盛ってるんじゃないだろうか。
少しずついろんな味を盛ってくれると期待していたものの、まあ一つの味でもいいか、と思って財布を取り出すと、「次は?」みたいな顔をしてきたのでとりあえず
指差しました。
十分多い。
さすがに終わりかと思ったら、また同じ顔をしてきます。「もういいですオーケー」みたいなことを言ったが通じないのかやめる気配がない。こうなったらどうしようもなく…もう一段盛られる。
そしておばちゃん、マシマシにしといてアイスクリームの重さを計り始めまし
た。重量制だったのかよ。
お値段約1500円。ロシア語頑張ろうと思いました。
シベリア鉄道乗車
18時00分
再びウラジオストク駅へ。アイスのせいで夕飯も食べる気にならず、早く来すぎて暇でした。掲示板を見ると、Москва́(モスクワ)19:10の文字。直前までどのホームに止まるかわからないらしく、日本では絶対見ない「?」番ホームの表記に驚きました。
シベリア鉄道、到着。
改札はなく、チケットをドアの前の車掌さんに見せる方式で、これまた車掌さんが怖面。といってもこれはロシア人の、仕事の時はきちっとやるという文化らしいです。
私たちが予約したのは2等客室で、4人一部屋の個室二段ベッドになっていました。3人旅なので誰か来るかもしれないけれど、完全に廊下にオープンで狭い3等は不安だし、1等は値段が高いしでここになりました。
廊下。日本とウラジオストク、経度は同じにもかかわらずウラジオストクの方がタイムゾーンが1時間早いためか、18:45でこの明るさ。
二段ベッドに乗り、荷物を整理するとこんな感じに。入り口の上とかにもスペースがあって、結構収納は多いです。下手なカプセルホテルよりいいかも。
ここからイルクーツクまで、ノンストップ3泊4日の始まり。
つづく→ https://note.com/katah/n/nc47481519b81
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