マガジンのカバー画像

福岡ファイト!

85
世紀末の福岡市を舞台とした仕組まれた物語「福岡ファイト!」
運営しているクリエイター

#ゲーム小説

1-10 急場しのぎのチュートリアル

 窓から西日の差す非常階段を駆け上る。 「……ハヤト……」  このまま屋上遊園地まで続い…

3

1-11 風の妖精 遊園地に舞う

 アピロスの屋上遊園地はまったくの無人だった。  安っぽいスピーカーからポップなBGMが…

4

1-12 浄化のアリバ

 回転する無数の緑色の刃が、俺の視界を埋め尽くす。  ドSの開発チームが作ったシューティ…

2

1-13 夕暮れのエピローグ

 眠るように気を失ったマユを抱いて、半壊した遊園地の、まだかろうじて形を保っているベンチ…

5

2-1 フラグが立った!

 まだ日が昇りきらない午前中。  俺は、高宮通りにあるセーブカンパニーへと向かった。 …

5

2-2 動物園にたたずむ巨体

 セーブカンパニーを出た俺は、慌ててナミのところに走った。  うおっ。ベンチに座ったナミ…

4

2-3 タイマンモード!

「ヤノ! おまえってやつはホントに情けねーな。そりゃフラれて当然だ。俺が女でもおまえにゃ愛想つかすぜ!」  鋭く叫んで俺は詰め寄った。 「い、いきなりなんだっ。おまえには言われたくないぞお」 「一度ガツンと言ってやろうと思ってたんだよ」 「うぬぬぬぬ」  悪意に憑りつかれる寸前だからか、普段はめったに怒らないヤノの柔和な顔に怒気が満ちる。 「おまえはいつもそうやって謎の上から目線だっ。自分だってフラれるとすぐ鴻巣山に引きこもるくせによお」  グサッ。痛いとこ

2-4 氷の重爆ヤノ

 まわりの野次馬からの、よくわからない拍手や歓声が響く。 ヤノとふたり、地べたに大の…

2

2-5 そして初めての仲間

 俺はただ前に出て、思うままに立ち回ればいい。 あとは、後ろからヤノが適当に合わせて…

2

2-6 暴走西鉄電車

「……にわかに信じられない話だがよお……」  ヤノはそう言うと、グローブみたいな手のひら…

3

2-7 風のコミネ覚醒

『兄貴。電車に詳しいパソコン通信ユーザーの話だと、このまま西鉄電車が暴走を続けたら、『…

5

3-3 炎の暴発シンジロー

 三年生と特進クラスが学ぶ新校舎。  その屋上へと続く薄暗い階段で、シンジローは小さく…

6

3-4 愉快で重要なポンコツたち

 シンジローたちと別れ、俺たちは新校舎から旧校舎へと走った。  悪意のボスが居るという体…

3

3-5 疾風努闘のクリハラ

 兄貴の喝で、アリバという不思議なチカラに目覚めたおれ。  兄貴から仰せつかった重大なミッションは、親友でもある悪意のボス格・シモカワを目覚めさせること。  だけど、その前にもひとり、おれには会わなければならない相手が居た。  その男の名は『クリハラ』  おれの幼馴染であり、自分のことを天才と言ってはばからないライバル的存在だ。  もっとも、本人は天才型というより、コツコツ頑張るまったくの努力型で、兄貴と同じ厳冬流格闘術の門下生でもある。  クリハラもひょっと