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私がスキンケアブランドを始めた理由 vol.1

初めまして。klarm(クラーム)というクレイケアブランド ファウンダーのKasumiです。ご存知の方もそうでない方も、ここにたどり着いてくださったのも何かのご縁。本記事は、なぜ私がスキンケアブランドを始めたのか時系列に沿って2つの記事に分けて記していきます。
1記事 約5分程度でお読みいただける内容になっておりますので、よろしければ覗いていってくださいね。

さて、早速ですが、私が人生をかけて取り組んでいるスキンケアブランド klarmのことをご紹介させていただきます。

klarmは、 “自らと向き合い、肌を見つめなおす” ことを大切にしているクレイケアブランドです。

肌悩みに向き合っている全ての方へ、クレイケアという選択肢によって生まれる新たな肌への可能性を提供したいと思い、2021年にブランドを立ち上げ現在3期目に差し掛かります。
ファウンダーである私は長く美容の業界に身を置いておりますが 、ブランド立ち上げ当初は“ブランドを作り、そして育てる”ことに関しては全くといえる程の素人。そんな私がブランドをはじめた理由や、少数精鋭のチームで果敢に取り組んできた歩みを、どこかに「奮闘記として残したい」と思ってはいたのですが、お恥ずかしながら今日までそんな余裕と時間は全くなく。瞬きをするようにあっという間に2年が過ぎていきました。
今はやっとのことで(といっても地を這いつくばいながら笑)こうやって振り返る時間を設けられるようにまでになりました。

ブランドができるまでの日々、そして生まれてから今まで、いつかは未来のことまで、ここに記していけたらと思っております。


私とクレイの出会い

私は幼少期の頃からアトピー性皮膚炎や数々のアレルギーに悩まされていました。家族で唯一私だけが発症し、幼いながら「人と肌の状態が違う」ことは大きなストレスでありコンプレックスで、いつも肌を隠しながら過ごしていました。

私のアトピーは主に顔まわり〜首、脇、腕、手、膝裏、頭皮に出る中等症程度の症候状態で、特に3、4歳頃に症状が悪化していきました。
例えばニットや起毛、化学繊維性のお洋服を着ると痒みが出てしまい着ていられない。
塩素で荒れてしまうので頻繁にはプールに入れず、外遊び(特に泥遊びなど)ができない。
夏でも冬でも関係なしに痒みが出て、肌も赤黒く常にカサカサ。
燃えているのではないかと思うくらい患部が熱くなったり、痒みで寝れない日が続きました。やっと寝付けても夜中に無意識でかきむしっていて、朝起きたらシーツが血だらけだった…なんてことも多くありました。手袋をしながら寝ていた期間も長かったです。

そんな私を近くで見ていた母がどうにか治してあげたいと、様々なことを施してくれました。その中で圧倒的に効果を表してくれたのが、そう、 “クレイ” でした。

そこからクレイとはもう、30年弱のお付き合い。
当時まだアトピーに関しても、クレイに関してもはっきりとした情報があまりない中で、クレイを試すことは藁にもすがる思いだったと母は言います。

クレイとはなんぞや?と思った方へ

ではそのクレイとは、なんなのか?なぜ私のアトピー肌に作用してくれたのか?アトピーはまだ未解消なことも多いので憶測な部分もございますが私なりに解説していきます。

クレイとは、2μ以下の粒子でできた粘土鉱物のことを指し、ミネラルの塊です。地球上に存在するクレイには様々な種類があり、山や海、湖、森など採取される場所も様々。地球のかけらです。各クレイが持つミネラルの含有量や種類、その比率によって肌への効能が変わります。

そして古来より、人間や動物が治癒目的で使用した「人類の最初の薬」だと言われています。

クレイは多孔質性が高く、本来人が持つ老廃物や毒素に「吸着」し「吸収」します。そしてその代わりにクレイがもつミネラルを肌へ補填していきます。これを、イオン交換作用と呼びます。
当時私が使っていたクレイは、生まれ育った地である福島で採掘されたホワイトクレイで、粒子が0.001mm(1μ)と特に細かく、マグネシウムやカルシウム、ナトリウム、亜鉛などが豊富に含まれているという特徴がありました。


アトピーの原因はまだ未解析な部分も多いですが、一般的に以下のような事柄が原因だと言われています。

・アレルギー発症
ビタミン・ミネラルなどの栄養素不足
・アシルセラミドの減少
・亜鉛欠乏
・掻き傷から黄色ブドウ球菌が細菌感染

・ステロイドの副作用

私の肌へクレイが力を発揮してくれたのは、上記太文字で記載した項目なんだと認識しています。
少々肉付けして解説します。
乾燥肌や敏感肌、そしてアトピー性皮膚炎の方の皮内では、常にマグネシウムやカルシウムの不足が起こっており、クレイに豊富に含まれるマグネシウムで補正することで皮膚のバリア機能が改善すると言われています。
そのマグネシウムをはじめとするミネラルは、なんと経口補給よりも経皮吸収(直接肌に塗る)の方が効率良く摂取することが可能という研究結果も出ています。よって、アトピーを持つ私にとって、クレイを水に溶かして肌へパックする方法はとても理にかなっている使用方法でした。

また、マグネシウムの含有量が高いクレイは、アシルセラミド(皮膚バリア形成に最も重要な、表皮にのみ存在するセラミド分子種)の合成産生能力を高める効能も持ち合わせており、皮膚のバリア機能を回復させると言われています。

そして、痒みに耐えられず掻きむしることによってバリア機構が破綻してしまった皮内は、黄色ブドウ球菌などの細菌感染が合併しており病態を悪化させてしまうことも多く、除菌も非常に重要になってきます。
この除菌(=正しく優しくしっかり落とす)という部分も、クレイのイオン交換作用が担ってくれたおかげで私の肌はぐんと回復へと近づきました。

皮膚を清潔に保ち、足りないものを補って、肌自体を丈夫にする。
言葉にすると簡単で基礎的なことに思えるのですが、これを1度でクリアするのは中々難易度が高い。

それをクレイが、一挙に引き受けてくれたのです。


“肌は変わる”という猛烈な体験

上記でも述べた通り、私の肌とクレイは「落とす」ことと「炎症・痒みを落ち着かせる」こととの相性が良く、主にそれらをクレイに任せていました。

これは、薬と同等の効能に値しました。

クレイのパウダーに水を混ぜて、患部にパックする。それだけで沈静されるんです。塗り薬以外で肌に付けてもしみない・痒みが出ない・赤みがひくものはクレイが初めてでした。

同時に食事療法を取り入れたり、日常に潜むアレルギー発起原因を最小限に減らしたりという複数の努力を重ねた結果、今や初対面の方にも「肌が綺麗だね」と言っていただけるような状態にまでなりました。
今の私が「自分のお気に入りのポイント」を尋ねられたら、「肌」と答えるでしょう。
当時の私を知る人は、こんな未来が来るなんて思わなかった…いえ、思えなかったと思います。

クレイと出会い、“肌は変わる”という猛烈な体験をした私。その原体験は、皮膚トラブルを抱える方と伴走できるエステティシャンとしての道へと導きます。


vol.2ではキャリアチェンジから創業までの秘話を書いていきます。
klarmを愛用してくださっている方や肌で悩む方はもちろん、ご自身でブランドを作りたいと考えている方にも、何らかの参考になれば嬉しいです。



お肌トラブルでお悩みの方やクレイについてのご質問などがございましたら以下のリンクよりご連絡ください!

klarm公式サイト
https://www.klarmclay.com/
klarm公式Instagram@klarmclay
https://www.instagram.com/klarmclay/


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