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新年あけまして倒れました。

2019年が終わる。

今年も家族はみんな寝てしまった。

年越しの瞬間はいつも私だけ。除夜の鐘が。。。聞こえないなぁ。

ありがと2019。2020はいい年になりますように。おやすみなさい。。。



2020年1月1日

主人家族の新年会。

親戚も集まって

いつものようにお酒が大好きな家族の宴。

主人はいつも通り1、2杯で顔が真っ赤になり、だんだん赤黒くなる。

主人は昔からアルコールが少し入ると顔が赤くなり

身体中に大きな赤い斑点が現れる。

顔の赤黒さがいつも以上に出ていたので

心配しながらやや遠目で見ていたけど

今更言っても何か変わることはない。

やや皮肉めいて「ローストビーフみたいな色になってるよ?」

と声をかけるも、お酒がすすむご様子の主人。

帰りに

目の奥がすごく痛いから目薬を買ってくると言って薬局へ向かう。

帰宅後、実は夜中、肩が痛くて眠れていないと話す。

私の痛み止めを飲んでみる?と言って何錠か渡す。


1月2日

私の家族の新年会。

楽しそうにお酒を飲み、子供たちとゲームをする。

主人は昨年末にクリスマスで買ったスイッチでマリオカートをするのが気に入っていた。

だんだん体調が悪くなっているようだけど、お酒の飲みすぎかなと

様子を見る。

車で帰宅中に肩がすごく痛いと訴える。

運動不足もあるから家の近くの公園の鉄棒にぶら下がって

体を伸ばすように勧める。

公園で車から降ろし、数十分後に帰宅。

背中のマッサージをし、痛み止めを飲んで寝る。


1月3日

午前中仕事へ行く。

午後自宅でゆっくりと過ごす。

就寝。

夜中3時。肩と頭が痛くて眠れないと起きる。

朝になったら病院が開くから行ってみようと話す。


1月4日 朝7時。

様子を見にベットへ行く。

大丈夫?と声をかけてみる。

トイレへ自ら立ち上がる。

ベットへ戻り横になろうとするので

このまま病院へ行こうと話すが起き上がらない。

様子が変なので、腕を引っ張って起き上がらせる。

病院は3軒隣である。

天地がぐるぐるして立ち上がれないと言う。

私は焦り、引きずるように歩かせる。

病院は玄関を出て右なのに左へ行こうとする。

何かがおかしい。

病院へ到着し、待合室のソファーにうなだれるように横たわる。

名前を呼ばれ、症状を話すとすぐにMRI検査に。

すでに一人では歩けなくなり、車椅子で移動するが、

着替えも会話もできなくなる。

とにかく辛くて起きていられない様子。

強制的にMRIに入れられ、結果を待つ。

「軽い脳梗塞が起こっています。急いでこれから慈恵医大に行ってもらいます」

先生の話と同時に救急車のサイレンが聞こえた。


脳梗塞?救急車?この人は一体どうなるの?


急いで救急車に乗り、これまでの症状を救急隊に聞かれる。

正月の様子や痛みを

至って冷静に、怖いくらい冷静に話す自分に驚く。

「奥さんがしっかりしているので大丈夫ですね」

救急隊にそう言われてハッとする。

私は今、

ゴールのない旅の入り口に立っているのだ。

行き先のわからないバスに揺られて

私たち夫婦は旅に出てしまった。


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