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【連載#2】フルリモート企業のリアルを大公開!未経験インターン生が感じた「理想と現実」のギャップ

皆さん、こんにちは!カサナレ株式会社でインターン中の廣瀬遥人です。

最近「リモートワーク」が話題にあがっているけど、実際どうなの?と気になっている方も多いのではないでしょうか?

私も最初は「出社せずに家で働けるなんて最高!」と憧れていました。

しかし、実際に働いてみると想像以上に「難しい!つらい!」と感じることが多くありました。
社会でも、出社の必要性が再定義され始めたことでハイブリッド型や、完全出社など改めて検討されています。
そんな中、カサナレは創業時から完全フルリモートを継続しており、「フルリモートでも素晴らしい組織を作る」という挑戦を続けています。

今回は、そんなフルリモートワークならではの「理想と現実」について赤裸々にお話ししたいと思います。

私の机です!日々自宅から2つの画面を使って働いています。
COOの西田さんは4台のモニターを駆使しているそうです笑

フルリモートの理想と現実:夢のような生活 vs 孤独との闘い

私が思い描いていたフルリモートの理想は、こんな感じでした。

  • 通勤時間ゼロで時間を有効活用できる(ギリギリまで寝れる)

  • 自由に住む場所を選べる

実際にこれらの理想は叶えられていて、

やっぱり通勤時間がないのは最高!
 
睡眠時間をしっかり確保できるし、朝や夜の時間を有効活用できています。(私は朝にとにかく弱いので、すごく助かっています。。!)
自分の好きな場所で過ごせる快適さ
自然が好きな私にとって、どこでも好きな場所で過ごせるのは大きなメリットです。
実際に集まった時がより楽しい!
イベントなどでカサナレメンバーが集まる際は、より一層対面で話すことの楽しさを感じられて盛り上がります!

などフルリモートならではの良さは日々感じることができています。
しかし、一方で、難しさにも直面しています。
それは、

家でひとり作業する孤独さ
 
周囲に人がいないため、孤独を感じやすく、モチベーションを維持するのが難しい時もあります。
結果を示し続ける環境
仕事の成果が見えにくい分、常に結果を出し続けなければ評価されないというプレッシャーを感じています。
セルフマネジメントの難しさ
時間管理やタスク管理を全て自分で行う必要があり、社会人経験のない私にとっては大きな挑戦です。
求められるコミュニケーションタイプの違い
これまで経験してきたコミュニケーションとは異なるスキルが求められ、戸惑うことも多いです。

などの部分です。私自身、社会人経験や明確に活かせるスキルがないことから、悩むことも多くあります。

フルリモートでも「最高の組織」を作る!カサナレの挑戦

実際、自分の体験や周囲の話を聞くと、やはりフルリモートは組織としては困難が多く難易度の高いものだと思います。最近では、リモートワークを採用している企業の中には、出社の必要性を再検討し始めている企業があります。そういった企業が増えている現状にも、納得できます。

しかし、先述したように、カサナレは、「フルリモートでも素晴らしい組織を作る」という挑戦を続けています。
その背景には、「フルリモートでもカサナレのバリューを大切にできれば、素晴らしい組織を作ることは可能だ」という強い信念があるからだと私は感じています。

カサナレの掲げるバリュー

変化をリードする:『自走できる人』が集まる組織

また、カサナレがフルリモートの体制を継続できるのは、カサナレで働く人が大きな要因だと感じています。
カサナレで求められているのは、『変化をリードできる人』です。

変化の激しい生成AI業界で生き残るためには、常に新しい知識や技術を学び、それを実践に移していく力が必要です。

『インプットとアウトプットを繰り返すことで、初めて見えてくるものがある』
『何かを感じたら、それを実行に移す。
アウトプットまでやりきることで、初めて自分の成長に繋がる』

カサナレでは、そんなマインドが大事にされており、それを持ったメンバーが集まっています。そのため、フルリモートという、セルフマネジメントが求められ、自ら仕事を動かしていかなければいけない環境で働ける人たちが多いです。
まだ私はその力が弱く、フルリモートのプレッシャーや、タスクをうまく管理できず悩みながら日々業務に取り組んでいるの状態です。

しかし、その『自走できる力』をさらに伸ばして欲しいという意味合いでも、この働き方を続ける選択をカサナレはしているのではないかと感じています。

チームカサナレ:目指している素晴らしい組織とは?

カサナレは、多様な価値観を尊重し、フラットな関係で意見交換ができる組織を目指しています。
代表の安田さんはよく
「上下関係なく、誰もが自由に意見を言える環境を作りたい」 と口にしています。
『特に、若手社員やインターン生は、どんどん新しいことを吸収し、成長していく時期。だからこそ、自分の考えを積極的に発信し、チャレンジできる環境を提供したい』
そんな想いが、カサナレの根底には流れています。

チームカサナレ🥚

フルリモートで働いて直面した「コミュ力」の壁

そんな、自分の考えや意見を持つことを求められる環境のカサナレで働き始めた私ですが、人生で初めて、「コミュ力不足」という壁にぶち当たりました。

私は小さな頃から人と話すのが好きで、喋りすぎなくらいだったことから『けちゅうら』(すぐ調子に乗る人という意味の方言です!笑)と親や周囲などから呼ばれていました。
地元を離れて、関西の大学に進んだ理由の1つにも「いろんなジャンルのおもしろい人達がいっぱい居そう」というものがありました。

これまでコミュ力とは、『明るく人見知りせず、誰とでも話せる力』だと思っていました。実際、周りでもそういう人がコミュ力が高いと評価されていました。
しかし、仕事で求められるコミュ力は、『自分の考えを言葉で正確に相手に伝える力』だったのです。

カサナレはフルリモートで、チャットやオンライン会議でのコミュニケーションが中心。加えて、一人一人が自分の意見をしっかり持っている人が多く、意見を求められる機会も多い。
テキストベースで自分の考えを伝えることやオンラインで会話の流れを掴むことはかなり難しいものでした。
そのため私は、知識不足も相まって先輩や上司から質問された際、トンチンカンな答えをしたり、思考に蓋がしたように考えが浮かばず黙ってしまうことが何度もありました。

「自分って本当は頭の回転も思考力も全然ダメだったのか、。」

自分の長所だと思っていた部分が、社会では全く通用しないという現実に、かなり危機感を覚えました。

『けちゅうら』と呼ばれていた時の私

さらに追い打ちをかける『ローコンテクスト文化』

また、追い打ちをかけるように、カサナレには『異なる価値観を大事にしたい』という思いから、『ローコンテクストなコミュニケーションを大事にするという文化がありました。
この文化は、『暗黙の了解』や『察する』、『空気を読む』といった日本人的なコミュニケーションとは真逆の考え方。
つまり、自分の考えを明確に言葉で伝えることが求められるというものです。
これは、GithubやSlackといったグローバルに活躍するフルリモートワーク企業でも大事にされている考え方だそうです!

実際、フルリモートの組織では、この察したり空気を読むことに依存すると、ちょっとした会話のズレが生まれて大きなミスに繋がる場合もあります。そのため、ローコンテクストで明確に意見や考えを伝え、ズレを生ないコミュニケーションを行うことが大事になると感じます。

しかし、私はこの『ローコンテクストなコミュニケーション』が特段苦手でした。

これまである程度空気を読みながら、察する力を駆使して生活してきた超絶日本人的な自分にとって、自分の言葉を背景からしっかりと伝えることはかなり苦痛を伴うものでした。
それに経験や知識がないことが加わって、このローコンテクストな文化はまさに試練でした。

情報の言語化が大事なローコンテクスト文化

コミュ力の習得への道!思考停止からの脱却

そんな私に、先輩や上司は考えて話す機会やアドバイスを何度もくれました。
その中で、私は
「なぜ自分はうまく説明できないのか?」
「どうすれば相手に伝わるのか?」
を真剣に考えるようになりました。

考える中で、私はカサナレの『仕事の会話・相談は全体に見えるチャンネルを率先して使う』というルールを活用することにしました。
これはフルリモートの強みであり、社内のコミュニケーションの流れが見えるというものです。
最初は、他の人の会話まで目に入ってくることやその中で発言することに、神経を使い疲れを感じていました。
しかし考え方を変えて見ることで、自分のコミュ力を向上させるための役立つコンテンツに見えるようになりました。

他の人がどんな風に質問しているのか、どんな言葉で説明をしているのか、先輩社員がどんな風に答えているのか...。

そう意識することで、さまざまな会話パターンを学ぶことに繋がり、少しずつ自分の考えを出そうと思考が回るようになってきました。カサナレのビズデブチームでは、毎週月曜に定期MTGがあるのですが、以前よりも少しづつですが自分の意見を出せるようになってきました。

フルリモートワークは、自由な働き方と引き換えに、孤独やコミュニケーションの壁など、様々な試練に直面します。しかし、その中でも、カサナレの環境や人から学ぶことで、私は「本当のコミュ力」を身につけるための第一歩を踏み出すことができました。

この「フルリモートでも素晴らしい組織を作る」という挑戦を行なっているカサナレでは、ひとりひとりの頑張りもその挑戦を支える鍵だと感じています。

「出社ならもっと価値発揮できるかなあ..」
そんな風に悩む日もありますが、目の前の課題から逃げずに、フルリモートだからこそ得られる学びや成長を信じて、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

今後も私がインターン生として奮闘する中で感じたこと、学んだこと、そして成長の軌跡などを、このNoteで発信していきます。 AIに興味がある方、スタートアップに興味がある方、カサナレについて知りたい方、ぜひご覧ください!


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