【小説】神社の娘(第26話 唐揚げからカツカレーに変更ーバケモノ対策課、秋田犬退治編)
今日は朝から妖物だらけである。
感知器課長は続々と感知してしまう妖物センサーに辟易している。彼によると、一回の感知で唐揚げ定食1食分のカロリーを消費している感覚だという。今日は何食消費したか。感知するごとに、部下たちに連絡し、もう今日は本当に足りないわ、と隣の課に応援を要請する。
これまで、妖物駆除は1日に一件くらいのものだった。これが毎日になったらと考えると、たまったものではない。土日は退職した感知能力者、自身の父親に依頼して休めたが、平日はフル稼働だ。夜に現れな