【小説】神社の娘(第28話 休日出勤、振替はなし)
八神家の蔵。残りの段ボール。出てきたのはケースに入ったプラモデルだった。
予想通りだった橘平と、がっかりした3人ではあったが、どれもが見事に美しく、みな見惚れていた。
「プラモデルってこんなに…美しいものなの…?」
「いや、別次元だろこれ。このロボアニメ子供のころ見てたけど、テレビから出てきたような、いやそれ以上」
「うわあ、今にも発進しそうな戦艦ねえ!マジ人が乗ってそう!」
なんだかんだと、祖父の作品を褒められて、孫としては悪い気はしなかった。当たり前に見ていた