坂東さしま

関東のどこかに在住。文章書き。 ひょんなことから文章を書き始め、小説にも手を出しました…

坂東さしま

関東のどこかに在住。文章書き。 ひょんなことから文章を書き始め、小説にも手を出しました。 各小説はマガジンでまとめております。

マガジン

  • 【長編和風ファンタジー】神社の娘

    近年まれにみる大雪の夜、村の高校生橘平は村の真ん中にある森の近くで見知らぬ女の子と出会う。 なぜこんなところにいるのだろうか。自殺?家出?だとしたら大変だと、橘平は追いかける。 追いかけた先で橘平が見たものは…この時期に咲いてるはずのない桜だった。 普通の少年が、不思議な能力を持つ桜、向日葵、葵とともに、悪神に挑む長編和風ファンタジー。 ☆小説家になろう様でも公開中。内容は同じですが話の区切りが多少異なります。 ★マジ長いですので、読んで下さっただけでも感謝\(^o^)/\(^o^)/ 少しでもお楽しみいただけたら幸いです! それでは、ごきげんよう。良い一日をお過ごしください。

  • 【短編小説全12話】私と僕と夏休み、それから。

    初めて投稿した短編小説です。 【あらすじ】 地元の高校に通う高校1年生の中村キコは、同じクラスで同じ委員会になった男子生徒から、突然「大っ嫌い」と言われる。しかし、なぜそう言われたのか、全く見当がつかず…。

最近の記事

どこからオタクなのか?

こんにちは坂東です。 先日友人と「あたしらライトな(漫画、アニメ等の)オタク」という話をしたのですが。 自分で言っといてなんですが、オタクとはどこからなんでしょう。 まずオタクの意味をば。 この記事の話題は④ですね。 他の物事に無関心なほどは凝ることはありませんね。 というと、ライト、かと。 私はそんなにグッズを集めないし、イベントにも参加したことないし、二次創作もしていない。 そしてすぐ「好き」が移る。 子供のころから、好きであり続けている作品はありますよ。 そ

    • 【小説】神社の娘(第31話 物語と桜)

      ●第4章 物語と桜    今日は模型作りに興味のあるお嬢さんが来ると聞き、八神寛平は張り切っていた。  寛平なりにお嬢さんにもとっつきやすいキットをいくつか選び、道具を磨き、部屋も片付けた。いつもこれだけキレイにしてくれれば…と、妻のいよはあきれていた。  約束の時間、桜は八神本家の方にやってきた。先日言った通り「おじいさん」に会いに来たからだ。橘平も本家の方で迎える。 「初めまして桜ちゃん!いらっしゃい桜ちゃん!」  こんなニコニコ顔に張りのあるじいちゃん、見たことなー

      • 結局テンプレが好きなのか、私たち?

        私は恥ずかしながら勉強不足なのですが、友人によると、とあるジャンル界隈では「テンプレ」なストーリーしかなく、しかもその「テンプレ」をみな求めているという。 改めて「テンプレート(template)」の意味を辞書で調べました。 友人の文脈としては5、6でしょう。 テンプレは便利ですから、私もメールや手紙で利用しますね。 年賀状なんてテンプレしか使わん。 テンプレ、よく言えば王道でしょうか。 でも、結局みんな王道が好きです。私も大好き!! 王道少年漫画大好き!鬼滅の刃もワンピ

        • 【小説】神社の娘(第30話 君のおかげだ-バケモノ対策課、ヒグマ退治休日出勤編)

           東北地区の山に、まばゆく青白い閃光がとどろく。  「橘平君のおかげだ」  葵が穏やかな笑顔を向けた。  土曜の朝9時。橘平は父親の職場、村役場の玄関前に来ていた。  村役場に入ったことなど一度もない。橘平の記憶ではそうだ。もしかしたら小さいころ、母に連れられてきたことはあるかもしれないが、覚えていない。だから、物心ついてから数えれば始めてだ。外観は相変わらず古めかしい。  営業時間外の役場の玄関前で10分ほどぼーっとしていると、見慣れたピンクの軽自動車がやってきた。駐車場

        どこからオタクなのか?

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        • 【長編和風ファンタジー】神社の娘
          32本
        • 【短編小説全12話】私と僕と夏休み、それから。
          12本

        記事

          【小説】神社の娘(第29話 実感-クラスメイト、そして豚退治)

           翌週、桜と葵も「お守り」の効果を実感する出来事があった。  春休みも近づき、桜の通う女子高では早帰り期間が始まった。といっても、赤点生徒は補習がたっぷり待っている。実は理科系が大の苦手な桜は、生物だけ赤点を取ってしまった。その日の午後は、桜は同じ生物赤点組と机を並べた。  とは言え、いつもよりは早く帰れる日。たまには寄り道したって罰は当たらない、と街の小さな書店に寄る。最近は「なゐ」のことばかり調べていて、一般の本に触れていなかった。 新刊や流行の本を眺め、気になった小説

          【小説】神社の娘(第29話 実感-クラスメイト、そして豚退治)

          「和」文化へのあこがれ-私と和の浅い経歴

          日本人でありながら、意外と知らないのが日本の伝統文化。 であり、日常生活にもその文化はなかったりするな。 と、思いまして。 私と日本文化のかかわりを一部、思い出してみました。 【着物】 一時期、着物に憧れて、自己流で着付けを勉強しました。その時の本はまだ手元にあります。 まず、着物古着店で日常用の着物を一式そろえ、本や動画で着付け、帯結び等を練習したものです。あわせて浴衣も買いましたね。 その時は着物警察には怒られそうな乱れ具合でありながらも、それなりに一人で着られてい

          「和」文化へのあこがれ-私と和の浅い経歴

          自分の最高は世間の最低。にならないようにしたい。

          長編小説に挑戦中の私です。 最近、書いていて危機を感じていること。 自分の書いている小説に自分で期待というのでしょうか、そういう思いを抱いてしまっていることです。 実は冒頭とオチが初めに思いついて、設定を考え始めた物語です。 要は、私はオチを知っている。 オチを知っているのに。 誰も面白いと思わない作品だったとしても、私はこの行く末にワクワクしているという、自分で楽しんでいるというやつですね。 しかし、これって危ない状態でもあるので気を付けています。 自分が良い、

          自分の最高は世間の最低。にならないようにしたい。

          休養とは…休むとは…?

          私はよく、休みの日に図書館に行きます。 借りる本のジャンルは雑多です。子供向けの本を借りることもあります。 そこで今回手にしたのが『休養学』(片野秀樹、東洋経済新報社)という本でした。 休養?上手く休む本? 休むという言葉で私が思い浮かぶのが「寝る」。 休むと言ったらそれしかなくね? くらいの私の休養リテラシー。 しかし本によれば軽い運動も体にいい食事も、休養。 人との交流も、森林浴も買い物も… つまりですよ、健康的な生活とストレスを減らす適切な余暇ってことですよね

          休養とは…休むとは…?

          【小説】神社の娘(第28話 休日出勤、振替はなし)

           八神家の蔵。残りの段ボール。出てきたのはケースに入ったプラモデルだった。  予想通りだった橘平と、がっかりした3人ではあったが、どれもが見事に美しく、みな見惚れていた。 「プラモデルってこんなに…美しいものなの…?」 「いや、別次元だろこれ。このロボアニメ子供のころ見てたけど、テレビから出てきたような、いやそれ以上」 「うわあ、今にも発進しそうな戦艦ねえ!マジ人が乗ってそう!」  なんだかんだと、祖父の作品を褒められて、孫としては悪い気はしなかった。当たり前に見ていたが

          【小説】神社の娘(第28話 休日出勤、振替はなし)

          大吉原展-最終日に行ってみた

          SNSでいろいろあったそうな同展に足を運んでまいりました。 最終日に。 予想以上の来場者に驚きつつも、頑張ってなんとか、さまざまな展示を拝見してまいりました。ナメテタ。 そもそも、歴史的知識が不十分ですので、その点には触れずに感想を申し上げます。それなのに行くな、とは言わないでくださいね…(泣) 吉原とは全然関係のない、江戸時代の本をいくつか読んだので江戸関係の展示に行きたかったのです。 一番は絵に描かれている着物が素敵…。ということ。 模様が細かく描かれているのですが

          大吉原展-最終日に行ってみた

          【小説】神社の娘(第27話 冷然な桜)

           少しでも役に立ちたいと、橘平は躰道を始めることに。自分でも自主練習をするなどして、平日は過ぎていった。  そうした中での水曜の夜。つまり、桜と葵が史料調査をすると約束した日。  その約束は果たされなかった。有術者全員がその夜、お伝え様の拝殿横にある会館に集められたからだ。 会館は普段、地元の人たちの各種慶事や行事などに利用されているもの。青葉のように理由があって外で働く人や外の学校に通う大学生などは参加できないが、それ以外の、村に住む高校生以上の者たちが集まった。  有術

          【小説】神社の娘(第27話 冷然な桜)

          髪を切りに行くのが好き

          髪を切りました。 私はだいたい、月一程度、髪を切るようにしています。 「行き過ぎじゃね?」 って言われたことあるんですが、そうなんでしょうか。 まあそれは個人の意見として。 なぜ私は髪を切りに行くのか考えてみました。 1.ショートヘアを維持するため。 楽です。すぐ乾く!寝ぐせが付きにくい(私は)! ロングやボブも経験しましたが戻れない快適さ。 それと。 大人になったら瘦せまして(ダイエットではない)、顔を思い切り出すことに抵抗がなくなりました。出すと楽なんだなあ。 2

          髪を切りに行くのが好き

          【小説】神社の娘(第26話 唐揚げからカツカレーに変更ーバケモノ対策課、秋田犬退治編)

           今日は朝から妖物だらけである。  感知器課長は続々と感知してしまう妖物センサーに辟易している。彼によると、一回の感知で唐揚げ定食1食分のカロリーを消費している感覚だという。今日は何食消費したか。感知するごとに、部下たちに連絡し、もう今日は本当に足りないわ、と隣の課に応援を要請する。  これまで、妖物駆除は1日に一件くらいのものだった。これが毎日になったらと考えると、たまったものではない。土日は退職した感知能力者、自身の父親に依頼して休めたが、平日はフル稼働だ。夜に現れないの

          【小説】神社の娘(第26話 唐揚げからカツカレーに変更ーバケモノ対策課、秋田犬退治編)

          東京国立博物館で日本刀を見たんだけどさ。

          先日、上野のトーハクへ参りました。 新・国宝と重文が公開されていた時のことです。 トーハクではさまざまな年代の美術品が拝見できるわけですが、その中に日本刀も展示されているのです。 いやあ、美しいですね、日本刀。 日本刀をバトルの主役にした漫画等の作品は多いですけれど、やっぱりかっこいいですもん、日本刀。人気も出るって聞いたことがあります。 こう、なに?ニュアンス光っていうの? きらっとしてるけど、若干マットな感じもあって、いいですね。 私も小説に使ってしまった、日本刀。

          東京国立博物館で日本刀を見たんだけどさ。

          【小説】神社の娘(第25話 母さんの弁当は完食するもんだ!)

           カーテンから漏れる光が目にあたる。ゆっくり瞼をあける。  夢を見た。起きてすぐ、それが頭に浮かんだ。 『君は入口の絵、描ける?』 「入口の絵?」 『村の真ん中にある森に入るための。扉みたいなもんかな』 「森の扉って何?どういうの? 『君の想像でいいんだ。森が開くような絵が描ければ』  頭の覚醒につれ、橘平は夢の内容をキレイさっぱり忘れてしまった。しかし、何かに導かれるように、無意識に、鉛筆を手にしていた。  いつかの夢である。  橘平は優真たち同じクラスの仲良し組とともに

          【小説】神社の娘(第25話 母さんの弁当は完食するもんだ!)

          【小説】神社の娘(第24話 プラモ、折り紙、それと)

           史料の内容はおおまかに二人に伝えた、と桜は葵に説明した。そのうえで、今後はどうしていくかである。桜は「まもりさんのことを調べたほうがいいのでは」と提案した。 「お守りとも何か関係ありそうだし。でね、うちにある古い文献をもう一回、別の視点で読んでみようかと思って。メインのことばかりに気を取られてたけど、女中さんとか家のお手伝いしてくれた人の名前にあるかも、っていう目で探していけば違う出来事が浮かび上がりそう。珍しい名前だし、意外とすぐ見つかりそう」 「あれ、じゃあもう八神家

          【小説】神社の娘(第24話 プラモ、折り紙、それと)