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【長編現代和風ファンタジー】神社の娘

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「俺も悪神倒しの仲間にいれてください!」 日本のどこにあるのか分からない不思議なとある村。 刺激のない平凡な日々を過ごしていた高校生の橘平は、雪の夜、森の近くで村の神社の跡取り…
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#和風ファンタジー小説

【小説】神社の娘(第45話 橘平と桜、鳥居を見つける)

 慣れない場所、そのうえ野外での就寝。  橘平は夜と朝の間の時間に目が覚めてしまった。頭…

坂東さしま
1か月前
3

【小説】神社の娘(第43話 橘平と桜、野宿する)

「うわー、今日、野宿だあああ…」   桜は早朝の境内掃除をしながら、思わず口にしていた。…

坂東さしま
5か月前
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【小説】神社の娘(第42話 葵、逆らえずに頭を抱える)

 葵は職場のデスクで、樹と和やかに昼ご飯を食べていた。 「この古漬けね、よう子っちの手作…

坂東さしま
5か月前
1

【小説】神社の娘(第41話 桜、自分を腹黒いと思う)

 さかのぼる事ひと月ほど前の話。  強力になり始めた妖物対策の一環として、野生動物対策課…

坂東さしま
5か月前
6

【小説】神社の娘(第40話 橘平と桜、野宿の相談をする)

『日曜日に4人で会えたらって。八神さんちの神社の写真撮ったから見せたいし、あと今、私が家…

坂東さしま
5か月前
3

【小説】神社の娘(第39話 村人、妖物と係長に恐怖する)

「今日は曇りときどき雨、だけど過ごしやすい気温。絶好の駆除日和ですね!」  若者を中心と…

坂東さしま
5か月前
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【小説】神社の娘(第38話 向日葵、土下座する)

「本当にごめんなさい本当にごめんなさい本当にごめんなさい本当に…」 「いやもういいから、済んだことなんだし」 「だめよ、葵ちゃん!優しすぎる!」  二宮向日葵は酒で大失敗したことを、早朝から被害者に土下座で謝罪していた。  葵に酒を飲ませたところまでは思い出せたが、その先は一切、記憶にない。 ◇◇◇◇◇  樹は朝5時頃に葵の住む古民家にやってきた。そのことは昨夜の電話で聞いていたので、葵もその頃に起き、樹を迎え入れる。その玄関の開くガラガラ音で、加害者たる向日葵は

【小説】神社の娘(第37話 橘平、ひとりごとを言う)

 念願のプラモデルを組み立てる日がついにやってきた。  空は穏やかな青空が広がり、その清…

坂東さしま
5か月前

【小説】神社の娘(第36話 身一つで立つ場所)

 葵は息抜きのために休憩スペースへコーヒーを買いに来ていた。  自販機の前でボタンを押そ…

坂東さしま
5か月前
2

【小説】神社の娘(第35話 桜、妹のせいで辛くなる)

「まもりさんに関する物…やっぱり蔵かな?」   桜は家族に気取られないよう、春休み第1日…

坂東さしま
5か月前

【小説】神社の娘(第34話 葵、タケノコを掘らずにゴリラを倒し、そして聞き出す)

 役場の裏の竹林を会場に、毎年春になると「タケノコ大発掘会」が開催されることは既出の通り…

坂東さしま
5か月前

【小説】神社の娘(第33話 橘平、友人とアニメを観る)

『ありがとう』 「何が?」 『森の扉の絵、描き始めてくれて』 「ああ、うん」 『君のおか…

坂東さしま
5か月前
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【小説】神社の娘(第32話 向日葵、口が滑る)

 日曜日。  本日の出動は3回。  キツネ2匹、柴犬3匹、猪1匹。  強さは一般的なレベル…

坂東さしま
5か月前
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【小説】神社の娘(第31話 橘平と桜、ご先祖の共通点を知る)

 今日は模型作りに興味のあるお嬢さんが来る。  そういうわけで、八神本家の現当主、八神寛平は張り切っていた。  寛平なりにお嬢さんにもとっつきやすいキットをいくつか選び、道具もピカピカに磨き、部屋も片付けた。その様子を見ていた妻のいよは「いつもこれだけキレイにしてくれれば…」と、小声でつぶやいた。  橘平は桜が来るまで、寛平と縁側でリバーシをしていた。祖父が白、孫が黒。先手は橘平。勝負は互角か寛平の方が少々勝っているように見受けられる。  約束の時間が近くなり橘平がふ