播磨陰陽師の独り言・第536話「バスの思い出」
バスに乗るのが好きです。バスにはいくつもの思い出があります。
はじめて実家を出て、ひとりで旅をするようになった時、バスの窓から外を見ていました。ザーザーと激しい雨が降っていました。景色は雨に歪んで、遠い景色はボケていました。何だか未来を示唆しているような不安な景色でした。その光景は、今でも目の奥に焼き付いているように思い返せます。何か大きなイベントがあるたびに、バスに乗っていました。どの場面でも激しく雨が降っていました。
今、住んでいる家からバスに乗って小倉へ行く時も、