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発達障害+精神疾患の私が生きていくためのメモ②先延ばしが止まらない

先延ばしが止まらない。
先延ばしを止めるための対処すらも一生先延ばしし続けている。

夏休みの宿題すらも終えられない私なので大学の課題など最悪である。なんてったってこの年齢になってくると一夜漬けでできるレベルの課題なんて出てこない。計画立てて計画通りに進行することが求められる。無理。だってこっちはそれ義務教育丸ごとやっても身につかなかったんだもの……。

先述した「先延ばしを止めるための対処」、代表的なのは「Todoリストを作り、各タスクをできるだけ細かいスモールステップに分割する」だと思う。先延ばしの原因は往々にして完璧主義なので、それを軽減させる、とか。

私もそれを実践してみて、どれだけ効果的かはよく知っているのだが、でもここでみんなに聞きたい。Todoリスト作るなんてめんどくさいこと普通に先延ばししちゃわない?ましてやそれをさらに細かくするとか苦行じゃない?

重ねて言うが、めちゃくちゃ効果的なのである。モチベさえあれば。でもモチベがないから困ってるのである。やる気なんかなくて当然、やり始めればだんだんやりたくなるなんていう意識高い人にはドーパミン系の先天疾患持ちにとっての体の重さはわかるまい。


結論から言おう、どうしたら先延ばしをしないで済むか?
その場でやることである

……「知っとるわい!」って声がした気がする。ダヨネー私モ。今もう一人の私が脳内から「それができねえから困っとるんだろうが!!!!」って全力ブーイングをかましている。わかる。わかりすぎて辛い。

でももう、本当の本当にこれしかない。だって前回にも話題に出したが、私たち発達障害持ちは圧倒的に時間感覚がない。私たちが認識していられるのは昨日と今日、それからギリ明日くらいなもので、それ以上向こうは「なんか明日より先」というぼんやりした時間の箱に入れられている。

だから、なんというか、決して「家に帰ってからやーろうっ☆」って課題を持ち帰ってはいけない。やんねえから。絶対。少なくとも私はやらない。家に帰ったらもうアウト。

絶対に、授業とかバイトとか終わった後、学校とか、図書館とか、なんか共有スペースとかで、何かをやってから家に帰る。もう本当に、それこそ「TODOリストを作ってスモールステップに分けて、今日やることと明日以降やることに分ける」って作業だけでいいから何かやってから帰る。できたら一番上のタスクだけでもやってから家に帰る。

ただし家に帰るなら、「もうその日は終わったもんだ」と考えること。決して、「今やらなくても家に帰ってからやればいいよね☆彡」なんて考えてはいけない。やらないので

この方法のメリットは、メリハリがつくことだ。発達は過集中と注意散漫を繰り返すので、変に過集中を夜中に起こしてしまうと生活リズムが崩れて朝起きれなくなる。日常に一定のリズムを保たなければいけない双極持ちは特に気をつける必要がある。

しかしこうやって、家に帰ったらもうリラックスタイム、と割り切ってしまえば、家に帰ったら何してもいいのである。頭の中にどんなに作業のことが頭に浮かんでも、もう、知らん。風呂入って早く寝て、朝早く起きて早く家を出てやれ。

だからこの方法を言い換えると、「家では課題をやってはいけないことにしろ」となるかもしれない。そういわれるとやりたくなったりもするが、とりあえず原則家で課題をやってはいけないというルールを守るようにする。


ここでぶち当たる壁が、体力のなさだと思う。私も年に数か月はどうしても双極の影響で寝込んでしまうので、どうにも体力が戻らず、授業終わりは疲れ果ててしまい「今日は…家に帰って休んでから勉強しよう……」と墓穴を掘りまくっている。

難しいかもしれないが、これは休憩を家ではない場所でするのがいい。例えば、ベンチのある公園。私は周りに人がずっといる場所で休むことが到底できないので、チェーンのカフェなどでは心が休まらない。だから、自分が家以外で休める場所を見つけておくのが大事だと思う。個人的には日比谷公園とかがいい。十分な広さがあってなかなか人がパーソナルスペースにとどまっていることがないので、なかなか安らぐ。

雨だったら……どこだろう。個人的には、駅ビルやデパート。屋上とかトイレの前とか、あとエスカレーターの周りとかによく座れるベンチが設置してある。この休憩の間はスマホを見てはいけない。やめられなくなるので。かわりに、ポッドキャストを聴くとか(語学の学習中の人には特におすすめ)、音楽を聴くとかしてぼーっとする。経験上、耳はノイズキャンセリングのイヤホンでふさいだほうがいい。人の話し声も足音もしんどいので。


休まったら、私の場合カフェや喫茶店で作業を始めることが多い。耳はふさげ。もう一度言う、耳はふさげ。ノイズキャンセリングイヤホンは発達持ちの友達である。人が近くにいても、ノイキャン付きのイヤホンでLofi girlとか流しとけば割と集中できる。

まあ音楽は好きなのでいい。ただ迷ったときはコレ、みたいなのをいくつか持っておくと導入がスムーズ。作業BGM探しは作業ではありません


学校の課題以外のことなら、「今ここでできること以外は引き受けない」みたいなのも大事だと思う。何かを頼まれて、「あ、あとでやっとく!」は、十中八九忘れるので、シンプルに信用を失う。だから何か頼まれたら(もしくはすっぽかした課題を催促されたら)、その場で「今○○までやるのでそこまでの確認お願いします」と言ってしまう。で、その場でやる。最長でも、明日までにやる。それで提出先に見せる。とりあえず進捗がゼロではないのが目に見えるので、割と怒られない。怒られたら謝りましょう。すると許してもらえます。許してもらえなかったら、その環境はいろんな意味で多分あなたがいてはいけない場所です。


私たちには「今」しかない。それを忘れてはいけない。
一か月にわたる計画など立てるほうが無駄である。だって発達障害の人間はそんな先のことをまじめに考えられない。わかんないもの。私たちにとって、「後で」と「1か月後」は同じ意味だ。

家に帰ってしまえば、家は誘惑であふれている。テレビ、携帯、パソコン、ふわふわのベッド、etc。そんな家に帰ってしまえば、そりゃあ今を楽しんでしまう。それを否定するのは、私たちの本質を否定するのと同じこと。


だから、○○やって、と言われたときに、今やる、ということを続けていこう。
このシリーズは、基本的に自分自身に語り掛けているので、そのしんどさもよくわかっている。でも「後で」なんて一生来ないのだ。

「今」やるのがあまりにもしんどいときは、普通に疲れてることもある。そしたらちゃんと休憩する。1時間、2時間ぽけーっと休憩する。そしたらまた動けるようになるものなのだ。一日頑張り続けて、家に帰っても何もやる気が出ないときは、ただただあなたの体が休息が必要なのかもしれない。だから家でやろうなんて思ってはいけない。家でゆっくり休んで、次の「今」に備える。そうやって、0.1を重ねていつか1にして、その1を重ねて100にしていくのが、発達障害と双極性障害を併せ持つ私の人生なのだと、思っている


最後まで読んでくださってありがとうございます!