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「1話完結ドラマ」と聞いて定型パターン進行を見つけなきゃいけない病気に罹っていませんか。(「コンフィデンスマンJP」第3話レビュー)

あれ…?ボクちゃん用の種明かし、なかったね…?

第2話見て「Ohこれはターゲットと同時にボクちゃんをも騙す。そうゆうドラマですね、なるほどよーくわかりましたGot it!」と抜かしていたあなた。「今回もボクちゃんは可哀想なオチでした。やはりね。」とかしらじらしらじらと言ってんじゃねえよ。ま・ち・が・い・ですヨ?たっさん、たっさん、まちがいデスネ?オェーェとなります。アハハ!それにしてもダー子(長澤まさみ)の「たっさん、たっさん、」は絶品だった。

1話完結と聞いてパターンに食いつく愚民め。私め。「この音楽が鳴ったら始まるね!」「今回もモノローグの台詞があるね!」「ここで一度は壁にぶつかるね!」「そう、今回もボクちゃんが騙されるね!」ダーウートー。加えて自分の勘違いを見て見ぬふりするその姿勢、同じくダウト。見終えた瞬間、感じたのは少しだけ躓いた自分。気にとめるには小さいような、いやでも明らかに何もないところで躓いた自分。少しだけ茫然として後ろを振り返ると、昨日まであった段差が今日はなくなっている。段差が無いのにあると思い込んで躓いた、と原因を特定する前に躓いた事実そのものを忘れようとしていませんか。私はそうしました。ボクちゃんやっぱり美大女子に騙されてたじゃん。やはり今回もパターンに則って…と早くも視聴者的に勝手気ままに作り上げた、「コンフィデンスマンJP」定型にはめ込もうとしました。愚だ。

「1話完結だからって毎回同じ定型と思うなよ。」という脚本家古沢良太氏のこの作品への意気込み。力の入れ方。覚悟。そんな声が聴こえてくるのはこれもまた視聴者側の単なる幻想。自分で作った幻どうしを戦わせ合う行為に果たして意味があろうか、なんて思うがドラマレビューなんてそんなものである。頭の中の幻同士の闘いもまた粋なり。古沢良太氏には「定型に詰め込もうとする愚なる視聴者(とか大人の事情とか)」と引き続き死闘を繰り広げて欲しいものである。

ついでに、「セクハラ問題には深入りすべからず。触れる場合は女性を守る視点で描くべし。女性側の否を思わせるようなことは言うべからず(フィクションでもね!)」なんていう、超タイムリーなテレビ不文律もダー子ちゃんに一刀両断していただいた。「おいしくいただかれたわけでしょう♡」とまで言わせる始末。攻めてんなー。と、これまた幻想。

一箇所、聞き取れなかった!リチャードの台詞「あの〇〇(にわ?)にカエル置いたのだれ?あれどういう設定?」これどういう意味でしょうか。〇〇は何でしょうか。分かる方是非ご解説をお願いいたします。


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