カレーごはん

92年生まれ。 常夏の女になりたい テレビドラマを真剣に見ると楽しいということを伝えた…

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92年生まれ。 常夏の女になりたい テレビドラマを真剣に見ると楽しいということを伝えたいです

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最近の記事

毛量映画

寛一郎の毛量がすごい。 広瀬すずの毛量がすごい。 テルマかルイーズどっちかの毛量がすごい。 またあったら付け足します。

    • 映画『ルックバック』感想

      創作論として強烈な印象を受けているレビューが目立つ中、私はどうしても漫画で知っている結末ありきで観てしまい、序盤から中盤にかけて嗚咽するかというくらいに泣いてしまった。悲しくて。瑞々しく描かれている若い創作活動の輝きや呻きそれ自体も、やっぱり結末とそれに連なる現実があるが故に全部が痛くて苦しくてちょっと観るのが辛かった。 映画としてはほぼ満点の出来と言って良さそうで、本当に良い。本当に良くて、心が震えるってくらい動かされるしお芝居も絵も素晴らしくて、とにかく下らないところが

      • 無意味な騒ぎと暴力それが90年代ってことか『95』

        完走!90年代の空気感の再現、そこにいてくれる中川大志の途轍もない魅力、は一話から最後まで変わらず良かった。 ただ何というか内容としては本当に無意味というか、無意味で問題の解決に到底ならない騒ぎと暴力がひしめいていて、まぁそれが90年代そのものなんだろうな……という諦めと共に観るという感じ。そのくせラストのカラオケシーンで回想が流れてくるとつい「無茶苦茶だったけど最高に濃厚な思い出ができたな」とこちらも思ってしまうという、何だろうこの騙されに行く心地良さに甘んじていい話じゃ

        • 判断保留で『新宿野戦病院』

          雑であることを台詞の中で自己言及までしているので、それがドラマ内で触れられるあらゆる「重い」とされるテーマ(外国人労働者、性的搾取、戦争、医師と生死、ジェンダー)をかなり手荒に扱うことのエクスキューズになっている。とするか、なっていないとするか。を視聴者としてはどこかで決めないといけない。 けれども、ちょっと現状では「エクスキューズになっている」と言えるかどうかまだ判断がつかないと感じています。これが前作『不適切にもほどがある!』では一話の時点で「明らかに描きたいことがある

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        • テレビドラマ偏愛
          136本
        • 『野ブタ。をプロデュース』レビュー集
          1本
        • 『Nのために』レビュー集
          10本
        • 商談が一番面白い
          4本
        • ささやかな逃走
          6本
        • 『みかづき』全話レビュー
          4本

        記事

          多分全部聞けてなくていいんだよね『木更津キャッツアイ』

          言わずとしれた名作、ですが初見です。 果たしてこの作品かどうかは定かではないものの、初期クドカン作品をぼんやり流し観ていて毎度思うのは「聞き取れない」である。彼らのコードをインストールしていない状態で物語の上をぼーっと運ばれている間は、聞けない。これって、かつてこの言葉遣いをゴリゴリにしたことのあるヤンキー的なキッズメモリーのある人ならすんなり聞けるのだろうか。どうですか?興味深い。 ドラマで求められるのはリアルではなくリアリティで、だとすれば「リアリティある会話」は聞け

          多分全部聞けてなくていいんだよね『木更津キャッツアイ』

          手稲手稲手稲『海のはじまり』

          テーマは良いし先も気になるのだけど。このテーマならもっと面白くもっと軽くもうほんのちょっと下品に観ながらたまに心を激しく動かされたりとか、したい。そういう料理の仕方もあると思うのだよなあ。 丁寧、丁寧、丁寧の連続は本当に面白いのか?とどうしても疑問に感じてしまうのだけどまあ心地の悪さは常にないからそれでいいのか。それでいいのか?ワンシークエンスがどれも本当に長くて時々なんとなく目を逸らしてしまう……。大竹しのぶと目黒蓮のやりとりで緊張感マックスでガッと本気で長回しするのは良

          手稲手稲手稲『海のはじまり』

          生で観たボーカリスト印象

          最近すごく沢山ライブに行ったので。何となくこういう風に見える……勝手ながら……のメモ。 桜井和寿 数万人の視線とスポットライトを一人きりで背負い、さらに巨大な光に変える孤独なスター TERU 実は空を飛べるので よく両手を広げます 草野マサムネ おどろくほど自然体 山口一郎 音と闇の世界で孤独に生きてるけど 今夜はみんなのところに顔を出すね 斉藤和義 本当はずっとえろい話をしていたい が音楽が得意すぎる 日食なつこ 己の人生に啖呵を切る 藤原基央 あまり強い光を

          生で観たボーカリスト印象

          私を構成するコンテンツ100

          わたしのワンピース  ハローキティ アイシテル物語 しろたん 星のかけらシリーズ パスワードシリーズ 夢水清志郎シリーズ バッテリー ハリー・ポッター 眠れる森 ロングバケーション ウリナリ社交ダンス部 ちゅらさん め組の大吾 ウォーターボーイズ 山田孝之 金八先生第七シリーズ 八乙女光 ya-ya-yah SMAP×SMAP HEYHEYHEY うたばん ミュージックステーション 宇多田ヒカル NANA ヒカルの碁 いつも

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          2023年ライブまとめ

          1/8 Sundae May Club×弁天ランド pre. 「シャングリラとユートピュア」 下北沢のライブハウスにて。弁天ランドはまさに青春ロックという出で立ちで、ステージで泥臭く輝く彼に夢中になって付き合ったけれど恋人としてはあまり大事にされなくて辛いけどやっぱりステージに立つ彼を見ると優越感もあいまって全てを受け入れてしまっていたあの頃、という存在しない記憶をなぞりました。Sundae May Clubは切な若くて恋!でとても良い。少しずつライブに慣れていく感じが見

          2023年ライブまとめ

          枠を埋めるためだけに作った?『イップス』

          バカリズムが出演しているのだけど、バカリズムはどんな気持ちで出ているんだろう。絶対に、自分が書いた方が、面白いのに?それだけが延々と気になってしまうからバカリズムは面白くないドラマには出ない方がいい、というかみんな出ない方がいいんだけど、とにかくバカリズムの思いが気になる。これに出演されている時間をぜひ脚本活動にあてて、とか言うのは流石に出過ぎているんだけどとにかくそういう気持ちにしかならない。もちろん篠原涼子も大変に好きだけどそれにしてもこれじゃなくて良かったでしょうよ貴重

          枠を埋めるためだけに作った?『イップス』

          恋愛圧が強すぎて辛かった『9ボーダー』

          19、29、39の三姉妹がそれぞれの人生の躓きに奮闘する話。とても良いテーマで素敵な俳優陣で、三姉妹のキャラクターも愛せるもので描かれる躓きもそれなりにリアリティがあって良さそうなのに、とにかく全方面で恋愛圧が強すぎて非常に嫌いだった。本当に残念。 とにかく一生懸命はたらく川口春奈が、そのままで十分に輝いていて可愛くて素敵なのに、延々と「仕事ばっかじゃ潤いないよね」みたいな呪いの言葉をかけられ続け、しっかりその呪いにかけられて「私寂しい恋愛したい」「そして何だか不思議な男と

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          好きな曲じゃなくて好きな音

          Utada Hikaru Beautiful World サビ中盤から流れ始める「ファド ドシラシラ ファド ドシラシラ」ピアノのリフレイン。エヴァンゲリオンの良さって70%くらいがこの曲なんでしたっけ?と記憶が大胆に塗り替えられるくらい好き。サビで「ファド」が入るたびに歓喜してしまうよ。天に召されそうな美しさじゃない?ピアノ音の余韻の長さも絶妙すぎて永遠に聴かせてくださいお願いします! 落ちサビ、大野智の「もし明日 街ですれちがっても気づかないぐらいセクシーに Oh…

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          え5分で終わりませんでした?『滅相も無い』

          良くも悪くも体感5分だったんだけど私だけですか?なんじゃこれは?なんじゃ?なんなんじゃ?と思いながらぎゅーっと画面見つめていて、ああここらで三分の一ぐらいか、次の人の説明かな、と思ったら、終わった。え? 変なんだよ加藤拓也作品って。変すぎて現状まだ感想無い。穴がきもい!中川大志の劇中劇上手い!俳優陣が芝居が本当に上手な人達すぎて見てるこっちも緊張するな?あ!堤真一だ!あ!穴、キモッ!そんな感じです。 まじで一瞬で終わったな。ほんとに早く来週になってほしい……気になりすぎる

          え5分で終わりませんでした?『滅相も無い』

          不穏と法定エンタメがいい具合に同居してる『アンチヒーロー』

          日曜劇場の中ではかなり好き寄りかも!終始絶妙に不穏なのがとても良い。ポジティブすぎる暑苦しい系努力モノとか、声がとにかくでかい男性対立モノはあんまり好きじゃないんだけど、長谷川博己のダークな癖強キャラ像は面白がりながら見られそう。 殺人容疑のかけられた岩ちゃん、岩ちゃんて本当にかっこいいよねLDHの中で唯一出てきてテンションぶちあがる俳優だわ(すみません)あ何の話でしたっけ、そう、殺人容疑のかけられた岩ちゃんの弁護を頑張る話です。ただ、何だ、殺人犯かも知れない人の味方になる

          不穏と法定エンタメがいい具合に同居してる『アンチヒーロー』

          記憶障害×脳外科医がテーマでありながら地に足のついた人間ドラマ『アンメット』

          上質な医療ドラマ。ちょっと毛色は違うけれども『監察医朝顔』の系譜ではあるかな。風間俊介繋がり。 脳外科医の話、でありながら障害を持つ人がどうやって諦めずに自分らしく生きていくか、をテーマにした一話でとても良かったです。一日の記憶がリセットされてしまうけれども過去の記憶や技術は蓄積される主人公、という特殊な境遇に置かれた話でありながら、ここまで地に足のついた物語になるって実は凄いことだと思う。 若葉竜也の役どころもとても良い。くっきりしたテレビドラマ的な医者像ではなくて、喋

          記憶障害×脳外科医がテーマでありながら地に足のついた人間ドラマ『アンメット』

          95年の空気と色気をにじませる画が最高に良い『95』

          やばい!超面白いの見つけた!完全にノーチェックだったがテレ東60周年記念作品『95』まじ素晴らしいっす同世代全員観て! 1995年地下鉄サリン事件発生の頃に高校生だった主人公が、2024年に現在、その頃についての取材を受けながら当時を思い起こす構造。サリン事件の当時の報道映像とかも交えながら、ノストラダムスの大予言で1999年で世界が終わると信じていた10代の感覚とか、とにかく映し出されている要素が映像的にとても多くてめちゃくちゃ良い。 そして中川大志。かねてから中川大志

          95年の空気と色気をにじませる画が最高に良い『95』