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軟水のたそがれ【フォトエッセイ】

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毎週日曜日の夜に更新 社会心理学の立場から感じたことをツラツラと… 日常が冷たく流れてしまうその前に、身近な温もりに気づいてもらえるような、そんな文章を意識しています。 写…
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2020年8月の記事一覧

僕らは複雑なままでいい

僕らは複雑なままでいい

『ゆるやかに、深く繋がること』を大切にしたいと、僕は思っている。

そのために僕らが大事にすべきことは、いったい何だろうか?

「自分はどんな個性を持っているのか?」
「自分は何をしている人なのか?」

自分という人間を、簡潔に伝えること、分かりやすく伝えることは、相手への優しさになりうる。

例えば「酒好き」「フットワークが軽い」「ポンコツ」などなど、そのワードを聞いただけでイメージを共有するこ

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スマホで写真を撮り続ける理由

スマホで写真を撮り続ける理由

身近な風景の写真をスマホで撮りだしたのは、ここ1年半ほど。

それ以前は特に写真に興味があったわけでもなく、何かを「記録するため」だけに、スマホのカメラ機能を使っていたような気がする。

自分のことを写真で撮られることも苦手だったから、積極的に写真を撮ることもなく、写真のフォルダはいつもスカスカだった。

・・・だけどある時、写真で自分のことを「表現する」という感覚を覚えてから、その魅力にハマって

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人を憂う気持ちは永遠に刹那に深まっていく

人を憂う気持ちは永遠に刹那に深まっていく

ここ最近は毎日、港の景色を眺めている。

チャリですぐ行ける距離に海があるという今の環境は、子どもの頃の僕がずっと憧れていたものだ。

美しい景色と出逢う度に感じるのは、この時間が永遠に続けばいいのに…ということ。

その一方で、「もしこの陽が沈まなければ、明日がやって来ることもないよな」と、その景色の移ろいを肯定し、受容し続けている。

もしかすると『永遠』とは、「変わらずに続くことでそこにある

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自由と安心と、愛するということ

自由と安心と、愛するということ

本日は『愛するということ』について、おもいを綴ってみたい。

僕らが愛という言葉を目にした時に思い浮かべるイメージは、「恋愛」「親子の愛」「親友との友愛」「性愛」「神からの寵愛」など、多岐にわたる。

今回は、どんなかたちの愛であっても共通するような普遍的な愛について、そして『愛するということ』という行動について、考えてみたい。

愛するということは、愛する人(愛したい人)を、今よりも自由にして差

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温かくて優しい気持ちが消費されないためには

温かくて優しい気持ちが消費されないためには

今日は仕事が休みで天気も心地よく、瀬戸内海の周りをドライブしてきた。

岡山へ移住したものの、この辺りのことを何も知らないので、自分の目で見て、肌で体感することが目的だ。

さらには、自分の感性がぬったりとするようなフォトスポットと出逢えたらいいなぁという己の期待に乗っかるように、ふらーっとひとりで旅をしてみたんよ。

今日のコースは、笠岡(岡山県)⇒尾道(広島県)⇒しまなみ海道⇒今治(愛媛県)⇒

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