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ショートショートの小部屋

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拘ることなく、自然に筆を進ませてみた。そんなショートな物語をご覧ください。
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#日記

異次元喫茶店 第1話

異次元喫茶店 第1話

1. 居場所

今日も客が来るか来ないか分からない喫茶店のマスターを私はしている。

ピクピク星のスズナリという生物か名前さえも分からないやつに、ここを紹介された。
借用書もなければ契約書もない。
ここは、今日からお前の店だ。好きにすればいいと言われた。外に出ればいつも市が開かれている。でもそこにいるのは容姿は出鱈目だ。いや、私の方がおかしいのかもしれない。

ここの時間の流れ方は実に妙だ。気分に

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一杯のコーヒーから始まることもある。

一杯のコーヒーから始まることもある。

何気ない一言を聞くためには、場所と時間と、それと一杯飲み物が必要だ。

それはBARで一杯のカクテルかもしれない。
または居酒屋で二杯目の日本酒かも入れない。

いやいや、一杯のコーヒーでもそれは可能なのだ。
時と場所があなたを、私を、導いてくれる。

それはどこにでもある?
いや、そんな街は多くはないが、街の片隅ひっそりとあるはずだ。

それは、熟しきったオトコ、オンナたちが囁く街、ちょっとばか

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