好きな曲の話〜Hey! Say! JUMP「ナイモノネダリ」

突然だけどアイドル界隈の「担降り」って不思議な文化だなって思う。徐々にフェードアウトするんじゃなくて急に「担降りします」みたいに宣言してファンやめるんだ……不思議。もっと謎なのが「担降りしてもずっと好きです」みたいに書いてる人。それってファンじゃないの?ファン=担当じゃないってこと?謎は謎のまま。「ちょっと好き」「バラエティだけ見る」「歌だけ聴いてる」なんてのは担当には許されないんだろうか。

今日書きたいのは私がHey! Say! JUMPで一番好きな曲。まさかPULL UPのライブツアーで聴けると思わなくて感動しちゃったやつ。

YouTubeに上がってた上記のアコースティックバージョンを先に聴いた。「別の人の彼女になったよ」で有名なwacciさんが作った曲らしい。(私が好きなテレビドラマ「37.5℃の涙」の主題歌を歌ってた人だった。当時は『涙を流した君にしか〜』の歌い出しが印象的だったなあ。)

ナイモノネダリも歌い出しがとても印象的。というか最初の部分だけでこのタイトルの意味がそこそこわかっちゃう。ちなみに一番好きなこの曲の中で有岡くんが歌う「とても優しい素敵な人よ」の部分が一番好き。山田くんのファンだけど、意外にもサビよりここが好き。

この曲が入ってるHey! Say! JUMPのアルバム「Fab!」はおとぎ話の世界観をテーマにしていて、赤ずきんちゃんや狼少年みたいな物語を題材にした曲が入ってて全体的にメルヘンで大好きなんだけど、このナイモノネダリはピーターパンの曲。『ピーターパンに恋したウェンディの結婚前夜』という設定らしい。私が歌詞を端的に表現すると『誠実な人と結婚する前夜に若かった頃の楽しくて辛い恋を思い出してる』歌。

ところでこの曲のコメント欄(SNSだったかな?)には「彼女に聴いていて欲しくない歌」とか「浮気の歌」みたいに書かれてるのだけど、個人的にはこれは浮気の歌じゃないかな〜「浮気=本当は元カレの方が好き」という解釈だと思うのだけどそれは絶対違うと思う。
例えば、私は時々小学生の頃の夏休みが無性に懐かしくなったりする。自分の部屋で聴く蝉の鳴き声とか、友達と行くプールとか、みかんがのってるそうめんとか。思い出して戻ってみたいななんて一瞬思ったりするけど、本当に戻れるとは思ってないし正直今の方が全然楽しいので思い出して懐かしんでるだけだったりする。この歌も同じだと思ってて、あー昔の自分は若かったなー(笑)くらいの感覚で思い出してるだけで多分本当に元カレが式場に迎えに来たらドン引きする。私の中のナイモノネダリの女性はそういうイメージ。だから『惚気の歌』の方がまだしっくりくる。
全然関係ないけど最近不倫とか不貞にめちゃくちゃ厳しくなったなってSNSを見てて思う。別に不倫擁護派ではないけど、この曲が浮気の歌で共感できないみたいに書かれているのを見て、あまりに潔癖だな〜って感じてしまった。エンタメにまで清廉潔白を求める時代か〜なんだかな〜

話が逸れたけどナイモノネダリは歌だけでも勝負できる歌だなって感じていて、それこそアイドル好きじゃなくてもこの曲が刺さる人はかなりいると思ってる。だからもっと歌番組とかで披露してほしい。もちろん自分がただ聴きたいだけでもあるけど。

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