私の読書●小説家志望の読書日記①はじめに
はじめに 自己紹介
私は芥川龍之介とドストエフスキーをこよなく愛しています。ほとんどの作品を読んでいます。それも一度や二度ならず。
ごく若い頃にひどく落ち込んだとき、芥川龍之介がいたから生きていようと思ったことがあります。晩年「或阿呆の一生」や「歯車」など、多くは遺作となった作品です。不思議ですね。
本当に辛いときに、明るく楽しいものなど何の役にも立たないのです。寄り添ってくれるのは限界まで研ぎ澄まされた真実の叫び。
もともと好きな作家ではあったけれど、このとき芥川は私の中の奥深いところに住み着いてしまいました。
そして私は今、好きな小説を書いていくことを人生の目標として生きています。
そしてドストエフスキーは、特に「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」。
この2作品はテーマの継続性がありますので、ぜひセットでお読みください。
これまでの人生で幾度となく読みましたが、読むたびに違う発見があり感じ方がある。
人間的な成長や起伏に寄り添って発展してくれる書物なのです。
異様なまでに饒舌な登場人物たち、謎めいた振る舞い、背筋がぞうっとするような心理描写。
テーマは「神にいたる道」の追求。
「神」なき現代人にも形を変えて突き刺さる普遍性。
それでいてエンターテイメントとしての側面も併せ持ち、はらはらして読んでしまう。
もちろん私は洋の東西を問わず、とにかくいろいろな小説を読みます。
そんな私のささやかな読書日記です。
(画像はフリー素材unsplashから)
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