マガジンのカバー画像

日曜暮れ六つ奇話

14
サザエさん症候群にやられた人が現実逃避をして眠りにつけるよう、これまで収集・体験した不思議だったり怖い話を詰め込んでおります。 名前の通り、毎週日曜の夕方更新予定。 【主な登場…
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

脳内散歩 ~天狗舞踏オマケ~

脳内散歩 ~天狗舞踏オマケ~

「天狗舞踏」という投稿の中で、「眠る前にする遊び」として
「脳内散歩」の話をしている。

「脳内散歩」「脳内旅行」「脳内観光」「脳内登山」「脳内ツーリング」
呼び方はどれでもいい。

参考までに私が作ったルールを紹介させて頂くので、お暇なあなたは一度試してみるといいかもしれない。

脳内旅行・散歩ゲーム・ルール「脳内●●」というと、妄想や想像とイメージしてしまうだろうが、以下に紹介するルールを遵守

もっとみる
天狗舞踏

天狗舞踏

「まぶた閉じても、自分のまぶたの裏が見えるでしょう?」

と口にすると、大概の人に「はぁ?」という顔をされる。

「まぶたを閉じる」という行為は、"=目の機能を完全offにする"というものではない。
単純に外界からの視覚情報が遮断されるだけである。

今日は、そんな閉じられたまぶたの裏にある「個人シアター」に映った"面白いもの"の話。

寝る前の遊び ~脳内散歩~一日のうちで最も長くまぶたを閉じ

もっとみる
犬の恩返しは死ぬまで(後編)

犬の恩返しは死ぬまで(後編)

十数年前、私は一匹のラブラドル・レトリバーと出会った。
犬の摂理に従い、彼女も人より早く亡くなったのだが、その後も私は度々彼女を視かけた。

「犬の恩返しは死ぬまで、猫の恩返しは死んでから」
恩を返し終わった後の彼女には、一体どんな望みがあるのだろう?
今日も彼女は、幽霊にあるまじき輝く笑顔で主に付き従いつつ、私にもアイコンタクトビームを照射する。

これは、そんな"犬が死んでから"の物語。

もっとみる
犬の恩返しは死ぬまで(前編)

犬の恩返しは死ぬまで(前編)

「犬の恩返しは死ぬまで、猫の恩返しは死んでから」

根拠も出典も知らないが、私のダンナさんはよくこの言葉を口にする。
以前、死んでからの猫の恩返し的な話を書いたが、犬はどうなのだろう?
今日は、そんな"犬が死んでから"の物語。

※猫の恩返しは以下からどうぞ。

犬の怪・イレギュラー私は動物好きだが、別に直接動物を扱う仕事をしているわけではない。
確かに動物の絵を描いてお金を頂く時もあるが、ほぼ「

もっとみる