瑞樹薫(みずき かおる)

創作活動復帰リハビリ中の物書きさん。 基本好きなものについて気ままに書き綴っています。…

瑞樹薫(みずき かおる)

創作活動復帰リハビリ中の物書きさん。 基本好きなものについて気ままに書き綴っています。 【ジャンル】ペット(犬・猫)、バイク(ツーリング)、ホラー(実話系)

マガジン

  • 飛び出せ!毛むくじゃら~ず

    動物(主に犬、猫)にまつわる話をまとめています。 ジャンルは日常エピソードから介護記録、少し不思議な話まで色々。

  • 日曜暮れ六つ奇話

    サザエさん症候群にやられた人が現実逃避をして眠りにつけるよう、これまで収集・体験した不思議だったり怖い話を詰め込んでおります。 名前の通り、毎週日曜の夕方更新予定。 【主な登場人物】 ・私:生まれる前から妙な話がついて回る人。 ・旦那:私の内縁の夫。後期高齢者の拝み屋。 ・お師さん:旦那の兄弟子だった後期高齢者の拝み屋。一番年上なので便宜上「お師さん」とする。 ※注意事項※ ・基本馬鹿馬鹿しい話がメインですが、時にホラー要素を含みます。苦手な方はブラウザバックでお願い致します。 ・色々と体験している割に語り手の‟私” も筆者の私も現実主義者です。とりあえず病気になったら‟拝むより病院へ行く派”であるという事をご考慮下さい。 ・個人的な相談、人の紹介は承っておりません。そのようなメッセージ・コメントに関してはスルーさせて頂きます事をご了承下さい。

  • 旅する柴ゴン

    「愛犬が龍に乗って旅する」という設定で、アクスタ写真をアップしています。

  • 思考欲求の奴隷

    日々頭や心に浮かぶことを備忘録のように書き綴っております。 一部、過去ブログからの転載のため、時系列に添っていない場合がある事をご了承下さい。

最近の記事

保護猫パグー物語 

この話は、2020年8月12日から始まる。 その日、愛犬を伴って2階のエレベーターホールへ向かうと、そこには知らない猫が寝そべっていた。 通常、集合住宅の2階以上に猫がいるのはおかしいが、我がアパートに限り日常風景。 この建物は外から猫が入りやすく、更にそれを利用してエレベーターホール横の住人が自分の部屋の前で猫を餌付けしているからだ。 一見フリーフードコーナーの餌場だが、昔からここを牛耳っているのは、女傑猫・パンダとその血族。 よそ者が餌の匂いを嗅ぎつけても、彼女らに

    • あなたが視た最も怖いものは?

      「あなたが今まで視た中で、最も怖いモノはなんですか?」 長らく「なんか知らんけど、たまに変なモノを視る人」をやっているが、この質問をされるといつも答えに窮する。 もちろん、私が思うところを素直に答えてもいい。 その場合、相手は残念かつ「わけわからんわい」という顔をする。 そう、この質問をする人が期待する答えは、「怖い話のテンプレ霊」 つまり、単純にビジュアルが怖い奴。 しかし、私はビジュアルが怖い奴を視たことがない。 それどころか、一定数以上を視たあたりから幽霊を視て

      • +5

        柴ゴン、春の道の駅めぐり

        • 白銀の龍を背に乗せて ~雨犬と龍~

          「雨男・雨女」という言葉がある。 これは雨によく降られる人間を指す言葉だが、我が家の愛犬・柴子(柴犬・メス・14歳)は、雨女ならぬ「雨犬」だ。 そんな柴子の雨犬理由を今回も妄想パワー全開で考察してみた。 ※今回の話は、まだ愛犬が生きていた頃に書いた記事をリライトしたものです。当時の様子をそのままにしたいため過去形にはせずに掲載しています。 ■ちょび柴・柴子の雨犬パワー 柴子と散歩に行くと、よく雨が降る。 快晴時は別として、降るか降らないか?という微妙な雲行きに柴子を

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        • 飛び出せ!毛むくじゃら~ず
          7本
        • 日曜暮れ六つ奇話
          10本
        • 旅する柴ゴン
          2本
        • 思考欲求の奴隷
          2本

        記事

          柴犬の龍神参り

          古今東西、動物の不思議な話、奇怪な話は、心なしか猫にまつわるものが多い気がする。 もちろん、犬の話がないわけではないが、猫の話に比べるとインパクトに欠ける気がする。 そして「しっぺい太郎」のような英雄譚が多い気がする。 世の中が「犬派」「猫派」に分かれる中、「犬猫派」というコウモリ野郎の立ち位置にいる身としても 「これは!」と思うエピソードは、明らかに猫のほうが多い。 ……とはいえ、やはり犬にも不思議はある。 ※今回の話は、まだ愛犬が生きていた頃に書いた記事をリライト

          守護者の条件 ~黒猫・二代目~

          我が家には30年ほど前から「邪払いの黒猫」がいる。 ……………… ……………… ……………… 「猫が30年も生きるわけないだろう!」というツッコミありがとう。 確かに最近は猫も長寿化しているが、それでも平均的な寿命は16歳から18歳あたりだ。 実際、我が家の初代・黒猫も、享年18歳である。 だから今日の主役は「邪払いの黒猫・二代目」なのだ。 ■家庭内後継問題 黒猫初代が10歳を越えてから気になっていたことがある。それは 「守護役の跡目は誰が継ぐのか」 ノリでこ

          守護者の条件 ~黒猫・二代目~

          xで「エビフライになる呪い」を受けてしまい、しばらくアイコンがエビフライです(笑)

          xで「エビフライになる呪い」を受けてしまい、しばらくアイコンがエビフライです(笑)

          花の怪 ~桜奇譚~

          昔から、花の咲く木が好きだ。 梅、桃、木蓮、椿、そして桜。 桜は花が咲いても若葉でも、冬の裸木でも好きだ。 付属される毛虫はさておき、枝ぶり、葉、幹の質感、どこを取っても美しい。 好きだから特別なのか、何か繋がりがあるから好きなのかは分からない。分かっているのは 「桜の木にだけ視えるものがある」 ということ。 花の怪20年以上前に住んでいた家の目と鼻の先には神社があった。 ここは数ある白山社の一つで、特筆すべきことは何もない。 何もないが、強いてあげれば、この社は桜が美

          猫の恩返しは死んでから ~黒猫・初代奇話~

          うちのダンナが犬猫を愛でながら、よくこのようなことを言う。 「犬の恩返しは死ぬまで。猫の恩返しは死んでから」 これは、犬は生きている間、主人に付き従いながら恩を返し、猫は生前好き勝手に生き、死後に恩を返しに来る……ということらしい。 犬はさておき、猫は「家につく」「恩を三日で忘れる」などと言われているが……はてさて、本当のところはどうなんだろう? 黒猫、死しても恩を忘れず ~幽霊初代の奇行~かつて我が家にいた邪払いの黒猫・初代は、死んでからもネタ満載の猫だった。 そ

          猫の恩返しは死んでから ~黒猫・初代奇話~

          黒い守護者~黒猫・初代~ 

          古今東西を問わず、猫を愛し、猫に狂う人々がいる。 ダ・ヴィンチは「猫は神の作った最高傑作である」 という言葉を残し、ピカソやダリも猫を愛した。 我が国でも室生犀星や大佛次郎、果ては宇多天皇までもが猫の下僕となった。 猫の魅力は、時代や場所を違えて人々の心を鷲掴み……いや"猫掴み"にする。 そして、こんなことを言っている私もその肉球と爪に捕らえられた一人だ。 「働いたら負け」とは、猫と貴族とニートへ贈る言葉だが、もちろん"職業猫"は存在する。 ウィスキーキャット、養蚕のね

          黒い守護者~黒猫・初代~ 

          幻想桜譚 ~春を乞うもの~

          あれよ、あれよという間に2月が過ぎ、気付いたら明日は啓蟄。 なるほど、冷たい風にも一筋の春の香りが混じるわけだ。 この国で春を表す花と言えば「桜」だ。 他にも梅、桃、木蓮、色々あるが、やはり桜が一番いい。 今夜は、そんな春と花の不思議な話。 ■立春と花 「それ」がいつから視えるようになったのか、 よく覚えていない。 覚えちゃいないが、桜の木に「不思議なモノ」を見かける。 毎年、立春を過ぎると見える、桜の木の枝先に光る真っ白なモノ。 桜の枝の先に付く白いものなぞ、花

          幻想桜譚 ~春を乞うもの~

          17年の「いた日々」と1年の「いない日々」

          スマートフォンの画面に人差し指を置き、上から下へと引き下ろす。 液晶の中の小さな写真が滑らかに流れていく。 それが止まる前に、また指をツイッと引き下ろす。 画面が流れていく。また指を滑らせる。 それを何度か繰り返し、ふと思う。 「あの日々が、もうこんなにも遠い」 その途端にほんのり寂しくなる。 寂しくなりながら、また指を滑らせる。 何度か同じ動作を繰り返し、やっと目的の場所に辿り着く。 17年の長くて短い夢の時間。 17年の「犬のいた日々」と1年の「犬のいない日々」「

          17年の「いた日々」と1年の「いない日々」

          蛇顔の女

          以前、お師さんがこんな話をしていた。 「その手の才や加護が強い奴は、視える以上に "やったらいかんこと"ができないようになっている」 これをもう少し細かく説明すると、 人外や異界を理解する素養がある、いわゆる「霊感が強い」人間、 あるいは人外の守護者から強力に守られている人間は、「やってはいけない行動」を絶対にとらないし、とれない。 ……という摩訶不思議な話だ。 お師さん曰く、下手にアレコレと視えるよりも「間違った行い」をしないほうがよっぽど大事なのだとか。 ちなみ

          電話の向こうに"ナニ"がいる

          世の中は日々進歩し、消えていく道具も多い。 しかし、中には姿や役割を変えつつ存在するものもある。 その一つが「電話」だ。 固定電話が携帯電話へ。ガラケーからスマートフォンへ進化した時点で、その機能は「ほぼパソコン」になった。 それでも「電話(phone)」と名前がつく以上、今の所その機能は消えていないし、人々もそれを忘れない。 当たり前に使っているが改めて考えると不思議な存在、電話。 今宵はそんな電話の怪について語らせていただこう。 ※この話での「電話」とは、接続方法が

          電話の向こうに"ナニ"がいる

          団子とたい焼きから考える人生の形

          これは、猫好きによる猫好きのための「だんご三兄弟」の替え歌です。 ご自由にお楽しみください。 にゃんこ3姉弟布団にならんで にゃんこ にゃんこ 3匹ならんで にゃんこ にゃんこ ひっくり返って にゃんこ にゃんこ にゃんこ3姉弟 いちばん上は 長女 長女 いちばん下は 長男 長男 あいだにはさまれ 次女 次女 にゃんこ3姉弟 神経質な 長女 肝の小さいの 長男 ちょっと地味だぜ 次女 次女 にゃんこ3姉弟 こんど生まれてくるときも ねがいは そろって 同じ家 できれば

          団子とたい焼きから考える人生の形