瑞樹薫(みずき かおる)

創作活動復帰リハビリ中の物書きさん。 基本好きなものについて気ままに書き綴っています。…

瑞樹薫(みずき かおる)

創作活動復帰リハビリ中の物書きさん。 基本好きなものについて気ままに書き綴っています。 【ジャンル】ペット(犬・猫)、バイク(ツーリング)、ホラー(実話系)

マガジン

  • 日曜暮れ六つ奇話

    サザエさん症候群にやられた人が現実逃避をして眠りにつけるよう、これまで収集・体験した不思議だったり怖い話を詰め込んでおります。 名前の通り、毎週日曜の夕方更新予定。 【主な登場人物】 ・私:生まれる前から妙な話がついて回る人。 ・旦那:私の内縁の夫。後期高齢者の拝み屋。 ・お師さん:旦那の兄弟子だった後期高齢者の拝み屋。一番年上なので便宜上「お師さん」とする。 ※注意事項※ ・基本馬鹿馬鹿しい話がメインですが、時にホラー要素を含みます。苦手な方はブラウザバックでお願い致します。 ・色々と体験している割に語り手の‟私” も筆者の私も現実主義者です。とりあえず病気になったら‟拝むより病院へ行く派”であるという事をご考慮下さい。 ・個人的な相談、人の紹介は承っておりません。そのようなメッセージ・コメントに関してはスルーさせて頂きます事をご了承下さい。

  • 飛び出せ!毛むくじゃら~ず

    動物(主に犬、猫)にまつわる話をまとめています。 ジャンルは日常エピソードから介護記録、少し不思議な話まで色々。

  • 旅する柴ゴン

    「愛犬が龍に乗って旅する」という設定で、アクスタ写真をアップしています。

  • 思考欲求の奴隷

    日々頭や心に浮かぶことを備忘録のように書き綴っております。 一部、過去ブログからの転載のため、時系列に添っていない場合がある事をご了承下さい。

最近の記事

猫盆 ~黒い守護者たちの盆~

うちは猫を飼い始めた当初から"自宅守護役"という黒猫を置いている。 置いているというか、最初の一匹に冗談半分でそんな役割を与えたら、何故かそんな風に育って、いつの間にか二代目に引継ぎされていた。 今回は、そんな守護役たちの不思議な話。 浮世も常世も帰省ラッシュの盆早いもので、今年も盆がやってきた。 盆といえば「帰省ラッシュ」である。 生者は故郷に帰り、死者は浮世に帰る。 あの世もこの世もかきまぜた民族大移動。 まさに「猫も杓子も」だが、実際にこの時期は"死んだ猫"も帰っ

    • 猫という小さな猛獣2~猛獣、大きな猫になる~

      ※この記事は、2019年5月に書かれたものをリライトした記事です。 現在、主役の巨猫は既に亡くなっておりますが、当時はまだ存命だったためそのまま再掲載している点をご留意ください。 獣医ですら思わず2度見する巨大な猫、"巨猫(仮名)" 餌やりさんから引き受けて1年以上経ち、その頃には先住の猫や犬とはそれなりの距離感で過ごせるようになった。 しかし、相変わらず私にだけは全くもって心を許さない。 私は特別慈悲深くもないし、寛容でもない。むしろ、その真逆を行く人間だ。 それでも

      • 猫という小さな猛獣1 ~元野良猫と暮らせば~

        ※この記事は、2019年5月に書かれたものをリライトした記事です。 現在、主役の巨猫は既に亡くなっておりますが、当時はまだ存命だったためそのまま再掲載している点をご留意ください。 小さな猛獣がやってきた日今から十数年前、私は1匹の雄猫に出会った。 ネットで彼の話を書く時は、特徴がすぐに分かるよう「巨猫」と呼ぶようにしたほど巨大な猫である。 私が彼の出自について知っているのは、たったの3つ。 ・母猫は彼と同じ黒猫で野良だったこと。 ・ある日、馴染みの餌やりさんの元へ2匹の子

        • 懐かない猫はお嫌いですか?

          今年の2月から一匹の猫を預かっている。 推定5歳の雌で、名は「きぃ(ちゃん)」という。 去年の夏に子猫と一緒に保護され、諸々の事情があり我が家で預かることにした。 もっとも、預かるを通り越し、このまま飼うことになりそうな予感はするが。 きぃちゃんは長らく外で暮らしていたせいか、お世辞にも「人慣れしています!人懐こいです!」とは言い難い。 だが、私はあまり気にせず……むしろ、やや面白がって預かることにしてしまった。 それというのも、以前、最高に人慣れしていない元野良の雄猫

        猫盆 ~黒い守護者たちの盆~

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        • 飛び出せ!毛むくじゃら~ず
          13本
        • 日曜暮れ六つ奇話
          15本
        • 旅する柴ゴン
          2本
        • 思考欲求の奴隷
          2本

        記事

          脳内散歩 ~天狗舞踏オマケ~

          「天狗舞踏」という投稿の中で、「眠る前にする遊び」として 「脳内散歩」の話をしている。 「脳内散歩」「脳内旅行」「脳内観光」「脳内登山」「脳内ツーリング」 呼び方はどれでもいい。 参考までに私が作ったルールを紹介させて頂くので、お暇なあなたは一度試してみるといいかもしれない。 脳内旅行・散歩ゲーム・ルール「脳内●●」というと、妄想や想像とイメージしてしまうだろうが、以下に紹介するルールを遵守すると「体験の想起」になることをご了承の上、読み進めて頂きたい。 目的地までの

          脳内散歩 ~天狗舞踏オマケ~

          天狗舞踏

          「まぶた閉じても、自分のまぶたの裏が見えるでしょう?」 と口にすると、大概の人に「はぁ?」という顔をされる。 「まぶたを閉じる」という行為は、"=目の機能を完全offにする"というものではない。 単純に外界からの視覚情報が遮断されるだけである。 今日は、そんな閉じられたまぶたの裏にある「個人シアター」に映った"面白いもの"の話。 寝る前の遊び ~脳内散歩~一日のうちで最も長くまぶたを閉じるのは「眠る時」だと思う。 一部の特殊な人はさておき、大多数の人は、眠ろうと思

          犬の恩返しは死ぬまで(後編)

          十数年前、私は一匹のラブラドル・レトリバーと出会った。 犬の摂理に従い、彼女も人より早く亡くなったのだが、その後も私は度々彼女を視かけた。 「犬の恩返しは死ぬまで、猫の恩返しは死んでから」 恩を返し終わった後の彼女には、一体どんな望みがあるのだろう? 今日も彼女は、幽霊にあるまじき輝く笑顔で主に付き従いつつ、私にもアイコンタクトビームを照射する。 これは、そんな"犬が死んでから"の物語。 死して叶う願い彼女がS家の人々の行く先々に現れていたのは、単純に「家族と一緒にいた

          犬の恩返しは死ぬまで(後編)

          犬の恩返しは死ぬまで(前編)

          「犬の恩返しは死ぬまで、猫の恩返しは死んでから」 根拠も出典も知らないが、私のダンナさんはよくこの言葉を口にする。 以前、死んでからの猫の恩返し的な話を書いたが、犬はどうなのだろう? 今日は、そんな"犬が死んでから"の物語。 ※猫の恩返しは以下からどうぞ。 犬の怪・イレギュラー私は動物好きだが、別に直接動物を扱う仕事をしているわけではない。 確かに動物の絵を描いてお金を頂く時もあるが、ほぼ「純然たる趣味」として、昔から様々な動物と顔を突き合わせている。 中でも犬は、飼

          犬の恩返しは死ぬまで(前編)

          猫の夢覗き ~続・保護猫パグー物語~

          "元野良"など、出自のはっきりしない動物を飼っていると、 「こいつの半生はどんなだったのだろう?」 と思うことはないだろうか? 経歴血統に関わらず、家に置いて世話をすれば大体何でも可愛い。 だが、好きになればなるほど「もっと知りたい」という好奇心が湧いてくる。だって、人間だもの。 そこで一計を案じ実行してみたのが、今回の話である。 ■謎の女、パグー 我が家には「パグー」という名の保護猫(メス・年齢不詳)がいる。 保護猫といっても、ボランティアさんから譲渡してもらったの

          猫の夢覗き ~続・保護猫パグー物語~

          保護猫パグー物語 

          この話は、2020年8月12日から始まる。 その日、愛犬を伴って2階のエレベーターホールへ向かうと、そこには知らない猫が寝そべっていた。 通常、集合住宅の2階以上に猫がいるのはおかしいが、我がアパートに限り日常風景。 この建物は外から猫が入りやすく、更にそれを利用してエレベーターホール横の住人が自分の部屋の前で猫を餌付けしているからだ。 一見フリーフードコーナーの餌場だが、昔からここを牛耳っているのは、女傑猫・パンダとその血族。 よそ者が餌の匂いを嗅ぎつけても、彼女らに

          あなたが視た最も怖いものは?

          「あなたが今まで視た中で、最も怖いモノはなんですか?」 長らく「なんか知らんけど、たまに変なモノを視る人」をやっているが、この質問をされるといつも答えに窮する。 もちろん、私が思うところを素直に答えてもいい。 その場合、相手は残念かつ「わけわからんわい」という顔をする。 そう、この質問をする人が期待する答えは、「怖い話のテンプレ霊」 つまり、単純にビジュアルが怖い奴。 しかし、私はビジュアルが怖い奴を視たことがない。 それどころか、一定数以上を視たあたりから幽霊を視て

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          柴ゴン、春の道の駅めぐり

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          白銀の龍を背に乗せて ~雨犬と龍~

          「雨男・雨女」という言葉がある。 これは雨によく降られる人間を指す言葉だが、我が家の愛犬・柴子(柴犬・メス・14歳)は、雨女ならぬ「雨犬」だ。 そんな柴子の雨犬理由を今回も妄想パワー全開で考察してみた。 ※今回の話は、まだ愛犬が生きていた頃に書いた記事をリライトしたものです。当時の様子をそのままにしたいため過去形にはせずに掲載しています。 ■ちょび柴・柴子の雨犬パワー 柴子と散歩に行くと、よく雨が降る。 快晴時は別として、降るか降らないか?という微妙な雲行きに柴子を

          白銀の龍を背に乗せて ~雨犬と龍~

          柴犬の龍神参り

          古今東西、動物の不思議な話、奇怪な話は、心なしか猫にまつわるものが多い気がする。 もちろん、犬の話がないわけではないが、猫の話に比べるとインパクトに欠ける気がする。 そして「しっぺい太郎」のような英雄譚が多い気がする。 世の中が「犬派」「猫派」に分かれる中、「犬猫派」というコウモリ野郎の立ち位置にいる身としても 「これは!」と思うエピソードは、明らかに猫のほうが多い。 ……とはいえ、やはり犬にも不思議はある。 ※今回の話は、まだ愛犬が生きていた頃に書いた記事をリライト

          守護者の条件 ~黒猫・二代目~

          我が家には30年ほど前から「邪払いの黒猫」がいる。 ……………… ……………… ……………… 「猫が30年も生きるわけないだろう!」というツッコミありがとう。 確かに最近は猫も長寿化しているが、それでも平均的な寿命は16歳から18歳あたりだ。 実際、我が家の初代・黒猫も、享年18歳である。 だから今日の主役は「邪払いの黒猫・二代目」なのだ。 ■家庭内後継問題 黒猫初代が10歳を越えてから気になっていたことがある。それは 「守護役の跡目は誰が継ぐのか」 ノリでこ

          守護者の条件 ~黒猫・二代目~