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『世界の端から、歩き出す』(ポプラ文庫ピュアフル)販促〜本当にあったホテルの「こわい」話・4

まだ続く、「ホテルの怖い話」。
小説の方は、以下より、ちょっとだけ試し読みできます。
冒頭部分で「ファンタジー?」とか「あやかし系?」とか思われる方が多いようですが、実はこの後はその要素はほぼありません(笑)。


と言いつつ、今回は全然こわくない話。
いや、こわいかな。
「ええっ、そんなことまで……!?」的なお話です。


前回と同じ、外資系ホテルでの話。
ちなみにアメリカが本社です。

内定〜入社までの間に、「これ読んどいて」と渡された英語ファイル。
本社からのお仕事マニュアル。

制服をクリーニングに出す時にはこうしてね、とか、ゲストルームに忘れ物があった時の手続きはこう、とかの割と事細かなことからざっくりしたことまで、いろいろと。


その中に「DO'S & DON'TS」というコーナーがありました。
「やるべきこと&やっちゃダメなこと」集。

「やるべきこと」は、まあ普通。
「きちんとしたみだしなみを保つ」とか「上下間の連絡を密にする」とか「出勤・退勤時にはタイムカードを押す」とか。どこのどんな職場でも共通な一般社会人の常識的な話です。
ホテル特有系でも、「ゲストルーム内で仕事する時はストッパーでドア開けておく」とか「ゲストルームに入る時はドアベル鳴らして2回ノックして声掛け」とか、どうってことない、ごく当たり前の内容です。


が、「DON'TS」。
これがスゴかった。


何と言っても忘れられない一言がこれ、


「 仕 事 中 寝 る な 」


えッ、それ言わなきゃダメなの……!?>アメリカ人

もう、びっくらしました。そうだけど。ダメだけど。そりゃそうなんだけど。


ちなみに日本語では禁止文で書いてますが、「DON'TS集」なので、各項目は実際は肯定文での記載なんです。
他はともかく、この一文ははっきりと覚えてる。見た瞬間吹きました。

「 Sleep while on duty. 」

うん、ダメだね……。


こんなのもありました。

「 使わない時は水を出しっ放しにしない 」


イヤもうそれ小学生に対する注意ですからね! 社会人!!


「 壁によりかかるな 」

「 部屋のドアを鍵でノックするな、手を使え 」
なんてのもありました。もうお行儀悪すぎ。


あと、「アメリカンだ……」と思ったのが、
「 ゲストフロアやパブリックエリアでの飲酒・タバコはダメ 」
ここまでは判るんですがその次、
「 ガムを噛んじゃダメ 」

こうしてちゃんと明記しておかないと、アメリカさんはゲストフロアでもガムを噛むのね……本当にお行儀が悪いったら。
とは言え、そこまででもまだ何とか判らないではないんですが、更に続き、
「 歌うのも口笛もダメ 」

ホテルの公共エリアはララランドか。どこの陽気なミュージカルスターだよ全く。


という訳で、「一般常識が違うってこわいな……」話でした(笑)。


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