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ep.5 【ノルウェー旅日記】この国も、あの国だって、同じ地球に存在する仲間

先日、ノルウェーのベルゲンという街へ行ってきました。
1泊2日の限られた時間の中で、見た景色、感じた事などについて綴ります。

今回も写真多めの記事になりますので、
是非アルバムを捲る感覚で見ていって頂けると嬉しいです。

ノルウェーってどこにある?

ノルウェー上空から。雪がとても綺麗。

旅行記の始まりはその国について少し説明したいと思います。
毎度ですが、地理が得意な方は飛ばして下さい^^;

maps Norwayより引用

赤い部分がノルウェーです。
左下に見えるのがイギリスなので、割とイギリスからは近い距離にあります。

上の方に赤く塗られた小さな島がありますが、ここはスヴァールバル諸島という、北極圏にあるノルウェー領の群島です。(冬の最低気温は−30度にもなる、当たり前ですが凄く寒い島です)

今回私たちが行ったのは、ベルゲンという街。
ちょうどノルウェーの左端に位置する、海に面した街です。
意外にも気候は穏やか。と言っても、冬の時期は最低気温−1度くらい下がりはしますが、北欧ってもっと寒いんじゃないの?!と感じるほど、気温は下がらない街でした。

ただし、降水量が異常に高く、だいたいこの時期は雨か雪予報です。
1日のうちに何度も雨から雪に変わり、少し晴れ間が見えてはまた雪、ヒョウが降り・・・と、ころころと表情が変わる天気です。

雨宿りの時の1枚

(観光スポット1)ブリッゲン地区のカラフルな建物

可愛過ぎる建物が並ぶブリッゲン

ベルゲンに来たら絶対に訪れたい場所。
まさに一番の観光スポットになっているのが、ブリッゲン地区です。
ここには写真の通り、カラフルな木造倉庫が並んでおり、レストランやギフトショップが営業されています。

このブリッゲン地区はユネスコの世界遺産に登録され、
ノルウェーに来る観光客の大多数が訪れる街となりました。

離れた所から見るとこんな感じです。
(この日は豪華客船が前に停まっていて、少し見えにくいですが・・泣)

冬の時期は山に雪が積もり、カラフルな建物にも雪が積もっていて、
まさに「可愛い!」という言葉を連発したくなる景観です。

建物の隙間からの1枚

このカラフルな建物の間からの写真。
入口は狭いですが、意外と長く続いているのが分かります。
凄く複雑に設計されていて、建築が好きな方も楽しめそうです。

私が行った2月はシーズン的に(?)やっていませんでしたが、
この中にも小さなギフトショップなど営業している時期もあるようです。

アナ雪のモデルとなった街でもある

実はベルゲン、あの有名なディズニー映画「アナと雪の女王」のモデルとなった街と言われています。

このカラフルな建物のあるブリッゲン地区は、アナが住んでいたアレンデール王国にも似ていて、他にもエルサの氷のお城のモデルとなった建物など・・
アナ雪ファンの方は是非とも巡って写真を撮りたいスポット多数です。

ブリッゲン地区は、遠くから見ても絶対に「ここだ!」と分かるほど、
可愛らしくインパクトのある並びでした。

(観光スポット2)地上643mから見える景色

ブリッゲン地区からバスに乗って10-15分ほどで着く、Ulriken山。
市内からも近いので、ここも観光客で賑わう山です。

Ulriken643というケーブルカーに約数分乗ると頂上まで辿り着けます。
643メートルなので、割と気軽に登れる山です。
(日本の高尾山と同じくらいかと思います)

ケーブルカー乗り場は整備されていて凄く綺麗

ノルウェーに来て何度も感じるのが、施設の綺麗さ。
空港やお店のトイレ、その他施設が本当に清潔で綺麗に管理されています。日本も綺麗好きな方が多い印象なので、この点は日本とノルウェーの考え方は似ているのかもしれません。

そんな綺麗なケーブルカーに乗って、早速頂上へ。
そこで待ち受けていた景色は・・

そりで遊ぶノルウェーの親子

丁度乗っている時に吹雪いてきて、頂上に着いた時には辺り一面雪景色。ホワイトアウトでした。

かすかに見える・・いや、よく分からない景色。
この時はもう本当に寒くて、頂上に唯一あるカフェで一休みしました。

休憩の甲斐あって、また少ししたら一気に視界が開けてきました。
さすが、コロコロ変わる天気。
変化が激しい天気って、状況によっては凄く救われますよね。

この山は市内から近い場所にあるので、
頂上からの景色は自然だけではなく、建物が沢山見えます。
カラフルな家も肉眼で認識出来て、絶景です。

上から見下ろすベルゲン

「外食はご褒美」という考え方

頼んでしまったキングクラブ

海に面しているベルゲンには、フィッシュマーケットがいくつかあります。そこでお魚を買うことも出来ますし、併設されたレストランで食事をする事も可能です。

レストランからの景色

ただし、観光客向けに作られたレストランはかなり高い・・・
一見カジュアルに見えても高いので要注意。

話が前後しますが、ノルウェーは世界一物価が高いと言われています。
(記事によってはスイスが世界一と言われているのも目にしますが)

北欧は物価が高い事で有名ですが、その中でもノルウェーが一番高いそうです。
観光客向けのレストランだけではなく、地元客のレストランに入ったって、1000円ランチなんて滅多にありません。
1500~2000円は当たり前で、それを越す値段も頻繁に見受けられます。

値段を見間違えてオーダーしたキングクラブ。
絶品ムール貝

ただし、シーフードは本当に美味しいです。
高くて不味いのはかなり凹みますが、そこで食べる食事は本当に美味しい。

ノルウェー人にとって、外食は気軽な存在ではなく、もっと特別なものなのかもしれません。

自分へのご褒美であったり、友人や恋人との特別な時間を過ごすものであったり。

その国独自の考え方が、それぞれの国にありますね。
でも、共通している所も沢山あります。

朝の4時まで営業しているホットドック屋さん。
ここはトナカイソーセージで有名なお店で、人気店です。

この店は、そう・・
まさに〆のラーメンならぬ、〆のホットドック。

夜の10時や11時頃、この店の前はお酒を楽しんだ人たちでいっぱいです。お酒を飲んだらジャンキーな物が食べたくなる習性は、どこも同じですね。(ちなみに、アメリカでは〆ピザだそうです)

肝心の味はというと、想像以上に美味しかったです。
普通のホットドックと明らかに違う味。苦手な人もいるかな〜と食べる前は思いましたが、臭みもなくこれは食べやすい。

ビール好きには堪らないお店も発見しました。
54種のビールが用意されていて、IPAやPALE ALEなど、珍しいビールもいくつか。落ち着いた雰囲気で、居心地の良いビアバー。

こんなお店が近所にあったら通うだろうな・・・

裏道に住むアートたち

街を歩いていると、至る所で目にするストリートアート。
しかもかなり本格的なアートが多い。

このアートの前では、何やらミュージックビデオの撮影をしている若いノルウェー人がいました。


電車から撮影した1枚
メッセージ性のあるアート
路地こそ、アートがある

ストリートアートはメイン通りよりも裏道に多い印象です。

ペンギン!

こんなに小さなものを見つけると、何だか「自分だけが知っている」特別感が出て嬉しくなります。

・・・?!

見た中で一番派手なアート。これは目を引きますね。笑

裏道を歩いていると、両サイドに誰かの肖像画があったり、
写真のようにペンギンが居たり。

何だかその絵が、裏道の住人のようにも見えてきます。

誰かが生み出した“裏道の住人”たち。
それがここまで多くの数が集まると、その街全体の雰囲気をガラッと変えます。

住んでいるのは人間だけではなく、
動物や、自然、建物、そしてアートも。

みんなで協力して、その街を作っていく。

そんな考え方にすんなり頷く事が出来るのが、ベルゲンという街です。

この街の住人である建物たち

夜は、水の反射で色を楽しむ

ベルゲンと言ったらカラフルな可愛い建物が目を引く街。
夜は「色」を楽しむ事は出来ないから・・と、昼間に沢山撮影をしていましたが、この景色を見て、夜の楽しみ方を覚えました。

湖の反射が凄く綺麗

夜は、湖の反射で色を楽しむ。

どの国のどの街も、夜になると暗くなり、昼とはまた違った姿を現します。ずっと明るいままではつまらないし、ずっと夜は精神的にも辛い。

明るい時間から暗い時間へ時が進み、
でもまた必ずそこから明るい太陽が昇る。

何だか人間と自然のサイクルは似てますね。

例え今、「夜の時間」を過ごしていても、ちょっとだけ見る角度を変えてみると、
新しい感情が芽生えるかもしれない。
そして時が経てば、やがて必ず朝が来る。

まさにこの景色がそれを立証してくれた気がします。

夜の街の様子

夜、人間が部屋の中で休むように、
夜の建物もなんだか休んでいるみたいで可愛い☺︎

少し登って、高い位置からの眺めも。

薄暗い部屋でロウソクを2本立てて映画を観ている老夫婦や、
キッチンで食事の準備をしている家族など。
(皆さん割とカーテン全開でオープンなので、歩いていると視界に入るのです。。^^;)

ノルウェーの物価の高さは、悪い事だけではないと思います。
高いからこそ、外での食事はご褒美のように感じ、
ほとんどの日は家でゆっくり好きな物を作って食べる。
友人を複数招いての食事会も、時間制限や他のお客さんの目を気にする事なく楽しむ事ができる。

その考え方、いいなあと思いました。
真似てみようかな。

思わずシャッターを切った写真たち

観光スポットでも何でもない場所でも、良いなと思ってシャッターを切った瞬間たち。

珍しい太陽を浴びている瞬間
雨が止んだ。
あのカラフルな建物の裏側
屋根の瓦は日本と似ている?
高台にある家たち
海沿いの家たち

この国も、あの国だって、同じ地球に存在する仲間

長い記事をここまで読んで下さり有難うございます(^^)

ベルゲンにどんな印象を持ちましたでしょうか・・?
「可愛い街!」と思う方もいるでしょうし、
「雨が多い街は嫌だなー、物価が高いのもちょっと・・」と思う方もいると思います。

少しでも見たことや感じたことをシェアして、読んで頂いた方の“何か”を埋められるような記事を書くことが目標です。

それは時に、情報のカケラであったり、心に出来た隙間を埋めるものであったり、足を一歩前に出すための“ほんの少し”のチカラであったり・・

大きな事を言うようですが、この目標が私の原動力です。


ノルウェーに行って、やっと自分の中にあった“わだかまり”がすっきりした気がします。

それはきっと、
「世界の広さ」を感じるのと同時に、ここは「同じ地球上に存在する仲間」なんだ、と素直に思えたから。


最後まで読んで頂き有難うございました(^ ^)
また来週も、是非覗きに来てください♪

▶︎ノルウェー旅行のvlogも更新しました。

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(毎週金曜20時に更新中)

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