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🌱起立性調節障害のリアル① 経緯

これまでも何度か記事に書いていますが、
我が家の長男は起立性調節障害です。

今でこそ、学年最初の健康調査票に
『起立性調節障害』という文言が
書かれていることもありますが、
長男が最初に診断された時は認知度も低く、
学校の先生ですら
あまりご存じない状態でした。

少しずつ認知は進んでいるとはいえ
今もなお誤解を受けることが多い病態。
実際に苦しんでいる子供、親御さんに
少しでもヒントにしていただければと思い
私の経験上知った『リアル』を
お伝えしたいと思います。

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起立性調節障害の経緯(長男の場合)

最初に診断されたのは小4の2学期。
頭痛、吐き気、フラフラする。
朝が一番辛い
という症状が続きました。

会社の先輩の息子さん(高2)が
同じような症状で朝動けず
「起立性調節障害と言われた」
と聞いたため、そこから調べ始め、
喘息を診ていただいていた小児科で
簡易検査をしてもらいました。

一般的に、起立性調節障害のピークは
中2~高2あたりだそう。
小4だと少し早いのですが、
「起立性調節障害の傾向がある」
とのことで、1年間ほど
昇圧剤を処方いただきました。

今思えば、この頃の症状は軽め。
心を傷つけた主要因がなくなったことや
カウンセリング等にも通ったおかげで
1年半ほどでほぼ改善しました。

・・・まさか2回目が訪れるとは。
その後中学校に入学し、
朝早くから電車通学するようになりました。
最初のうちは元気に通学していましたが
中1の3学期に再度症状が悪化
そこから2年以上の間、
朝から登校することは難しく
行けても途中から週1~2回1時間程度、
五月雨以下の学習室登校が続きました。

高校は私のサポートもありつつ、
「不登校傾向」ではありますが
なんとか3年間を過ごし、
この春卒業しました。

今も朝は得意ではありませんが、
自宅から近い大学に入ることができたので
自力で通学できています。

やはり年齢が上がってくると
自分でも工夫ができるようになり
症状も少しずつ落ち着いてきます。
これは実感として感じます。


「怠けている」という誤解

起立性調節障害(Orthostatic Dyslegulation =OD)
主に思春期、成長期に発生する
自律神経のアンバランスが原因の病態。
今でこそ、情報も出てきていますが
ほんの数年前までは、ただの「怠け病」と
誤解されることもしばしばありました。

人間には、
自分の体を一定の状態に保ち続ける
働きがあり、これを
“ホメオスタシス(恒常性)”
と呼びます。
体温や呼吸の維持、発汗など、
生命維持に必要なことを
自分の意思とは無関係に行います。

自律神経は交感神経と副交感神経の
2種類から成り、
互いにバランスを取りながら
体の状態を整えます。

交感神経は心拍数の増加や血管の収縮など、活動的な場面ではたらきます。
反対に、副交感神経は心拍数の低下や血管の拡張など
安静時にはたらきます。
自律神経の特徴は、交感神経が優位になれば副交感神経の活動は弱まり、
副交感神経の働きが優位になれば、交感神経の活動が弱まります。
このように、交感神経と副交感神経の活動が
トレードオフの関係になっていることです。

自律神経の安定には運動がおすすめ!種類・時間帯も紹介│健達ねっと (mcsg.co.jp)


先日、共育LIBRARYりょーやんさんが
執筆された記事があります。
非常にわかりやすく、
そして詳しく書かれていますので
是非お読みいただけたらと思います!

起立性調節障害が
「怠けている」と誤解される原因が
その代表的な症状にあります。

朝起きられない、夜眠れない

昼夜逆転を引き起こす要因の1つです

親からすると、最初は
「夜寝るのが遅いから
朝起きられないんでしょ!」
となりますよね・・・
我が家もそうでした。

しかし、本当は逆。
寝たくても寝られない、
起きたくても起きられない
のです。

人間が眠りにつくためには
交感神経から副交感神経に
スイッチしていく必要があります。

しかし、自律神経の不調により
うまくスイッチが切り替わらない。
それにより、
「朝起きられず夜眠れない」
という状態になってしまうのです。

もしお子さんの状態をご覧になって
このような状態が顕著でしたら、
夜更かしのせいだけにするのではなく
起立性調節障害の可能性も
一度視野に入れてみてください。


簡易チェック

教育の場においても少しずつ
認知が広がりつつある
「起立性調節障害」

岡山県教育委員会が作成された
簡易チェックを以下拝借致します。

岡山県教育委員会制作「起立性調節障害対応ガイドライン」より

長男の症状がピークだった頃は
「食欲不振」以外
全て当てはまっていました。
吐いてはおなかが空くから食べる。
顔色は良くない、表情も乏しいのに
太るという悪循環でした。

「食欲不振」になるお子さんは
どんどん痩せてしまう場合もあります。
(恐らくこちらの方が多い?)
いずれにしても、
当然、健全な状態ではありません。

吐いてしまう場合は
胃酸によって食道も荒れてしまいます。
また、自律神経は消化活動自体にも
関与していますので
吐き気が強い、食べられないような時は
なるべく胃腸に優しいものを
用意してあげると良いと思います。

我が家では「ぞうすい」を
しょっちゅう作っていました😊

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まとめ

今回は「起立性調節障害」の大枠と、
長男について発覚してからの経緯を
お知らせしました。

今後も、実際の生活の中で
リアルに起こった事象を元に
書いていきたいと思います。

必要な方に届きますように✨

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