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【創作小説】まわれ!今川やきくん!フィンランドの巻(13)


「……っ!あっ!!」


ドテッ!!


「ホ!!??」
「え!!??」
「ぺ!!??」


ヒュ、ヒュ ヒョ〜〜〜〜ン!!


ピチャッ!
ピチャッ!



カ!?
カーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

なななんてこったい!
ブルーベリーが オレたちに飛んで来ちまったじゃないか!!

オイオイオイ!
青い汁がかかっちまったぁ〜〜っ!!

お、お、落ち着け! 
動いちゃダメだ!
クールな今川焼き人形のままでいないと!
ペーちゃんも 動いちゃダメだからな!

って…ん?
ペーちゃん…? 

オイ…オイオイ ペーちゃん青い鳥になったじゃないか!! 顔だけだけど…。

(「ペ!」)



「おお!オンニ!大丈夫かの!? ケガはないか?」

「エヘ…転んじゃったよ。サンタさん ボクは大丈夫。だけど…」

「ホーッホッホ! ケガがなくて良かった。ブルーベリーは また 今度にしよう」

「く…せっかく見つけたのに…」

「ん…いいや、オンニ…。オンニは もっと大事なものを 見つけて来たんじゃよ」

「もっと大事なもの?」

「そうじゃ。目標に向かって がんばること…見つけたんじゃ」

「え…?がんばること? そ…そうか…。う…うん!! サンタさん!ボク!がんばったんだね!?」

「ああ!偉かったの」

「うん!サンタさん、ありがとう!!」

「さあ!オンニ。おうちに帰りなさい。きっと オンニが欲しかったものが 届いているはずじゃ」

「え…ゴーグルが…?」

「ああ。そうじゃと良いな。ホーッホッホ!」

「うん!サンタさん!!ありがとう!!! ボク、おうちに帰る!」

「ああ。気をつけてお帰り」


ギィ…バタン!



続く

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