【創作小説】まわれ!今川やきくん!ベルギーの巻⑶
パッタパッタ。パッタパッタ。
ベルギーの上空。
メーテルリンクの故郷、ゲントへ向かう途中、パタパタしている たくさんの青い鳥…いえ、青い旗を発見した 顔だけ青い鳥 と 青い水玉模様の今川焼き。
「んん!ん!!こ、れ、は…。い、いやぁ〜!なにね…。青い鳥がパタパタしてたかと思ったら、青い旗がパタパタじゃないか…」
「ぺぺ…」
「それにしても 何の旗なんだ?」
「ぺ?」
「ああ!オレは分かったぜーーーーっ!」
「ぺ?」
「ジャムの会社だろ!!」
「ぺ!!」
アヲ○タ…。
ブルーベリーの水玉模様だけに…。
「クンクン。それにしても さっきから あまーくていい匂いがするんだよなーー!」
「ぺぺぇ!」
「お!? …どうやら ジャム会社の向かいのお店から 匂ってくるようだぜ!近づいてみよう」
「ぺぺ!」
オイ!そこの青い水玉!
ジャム会社じゃないって…。
パタパタ。 …スチャ。
「しめた!お店の中に…人間はいないようだな!うむむ…どこへ行ってしまったのかなぁ?…まぁ、良いぜ」
「ペぇ、ぺ」
「人間はね!」
「え!?」
「ぺ!?」
「人間は 今、あの青い旗がいっぱい立っているビルへ行っているの!」
「へぇ〜え、そうなのか…。ジャム会社にね…。って、オイオイオイ!もしや…キミは ワッフッフ?」
そこの青い水玉、やっぱり、惜しかったな…。
「ワッフッフ?…ふふふ!あなた 面白いこと言うのね!私は ワッフルって言うのよ!」
「カーーーーーーッ!惜しかったぜーーーーーーっ!オレは キミを見て、オセロにしようか、ワッフッフにしようか ちょっと迷ったんだがなーーーーっ!」
「ぺーーーーーーっ!」
どっちも違うじゃないか…。
続く
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