【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻⑹
「シャケ殿。ほいじゃ、さっそく拙者がダンボ耳を作ることにいたそう!」
「しかしだな…円い太鼓くん。その前に、キミは一体何者なんだ?突然 空からやってきて…」
サムライどころか
どこに行っても やっぱり円い太鼓にしか見えない今川焼き…。
「おお!シャケ殿。これは失礼つかまつった。拙者、今川やきくん と申す。メイドイン…ジャパーン!でござる」
「今川やきくん と言うのか。太鼓じゃないんだな。食べ物なのか?」
「そうでござる!たい焼きと似てるっちゃぁー!似てるでござる」
「ならば 形は違うが、シャケ焼きにも似てるってことだな」
「うむ。しかしでござる!拙者のお腹には 職人のオッチャンの愛と十勝産のアンコがびっしり!入ってるのでござるよ」
ござる。ござる。って…。
もはや サムライ ではなく、今川ござるくん の今川焼き…。
「十勝産か…。北海道…。懐かしいな…」
「懐かしい?…のでござるか?」
「ああ。オレは北海道からやって来たからな」
「遠っ!!!な、何でまた こんなとこまで来たのでござるか?」
「それが……」
「お、おーーっと!!! ストップでござるよ!!こ・こ・でーーっ!!」
「へ?ここで?」
「はいっ!ここで でました!三種の神器(こども用)!!ほいじゃ いくぜーーーーっ!!」
〜
さんしゅ の じんぎ(子ども用)
あつがみ(厚紙)
ハサミ に
いろえんぴつ
これさえあれば じぶんで 作れる。作れちゃう!
ねがいごと だって
かなっちゃうかもしれないよ?
〜
「ガーッ!!ハッハ!!!」
「な、何だ?今川やきくん」
「拙者!この!『三種の神器』を使って今からダンボ耳を作るでござる!」
今川ござる…。
早く作れ…。
続く
読んで下さって
どうもありがとう。
皆さま どうぞ 良いお年をお迎えください。
(^人^)
かおかお。
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