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中国広州駐在妻のインター学校レポ #06.母国語クラス

#01 自己紹介とこれまでの経緯はこちらから

前回POSTから間が空いてしまいました。。
広州は5月から連日40度近い猛暑で、タクシーの運転も荒いため、常に船酔いのような状態になっております。。。
住居トラブルもあったりと、色々生活関連も記録に残しておきたいところですが、一旦娘のインターの話を完結させるまで頑張ります、笑

今日は、インターナショナルスクールの中でもめずらしい、娘の通う学校特有の「母国語クラス」についてご紹介したいと思います。


MT(Mother Tongue: 母国語クラス)があるという魅力

娘の通うインターは、ここが中国ということもあって、母国語が英語の子供はむしろ少数派です。そんな中、ここでは母国語も大切にするという教育方針の下、7言語の母国語クラスが用意されています。

娘は小1でインターに編入し、小4には日本に本帰国予定ということもあり、また、母国語である日本語はやはりきちんと身につけさせたいと思ったので、母国語クラスがあるのはとても魅力的に思いました。
実際、他の海外インターに通う日本人のご家庭の様子などを見聞すると、学校終了後に習い事などの形で日本語補講を受けることも多い模様。
それが学校の中で完結するのは、親としてもありがたいです。

日本語クラスの内容と、IBの科目との連動

MTクラスは、週に3.5コマあります。各言語の教室がそれぞれ用意されていて、日本語クラスの中はプチ日本の小学校。日本人の先生が、日本の教科書を用いて、日本語教育を提供して下さります。

興味深いのは、日本語クラスだからと言って普段の教育から分断された内容にはなっていない、ということ。
IB(国際バカロレア)プログラムの特徴とも言えますが、科目ごとが独立しているというよりは、相互に繋がっており、それが日本の教育と大きく異なります。シンプルに、すごく良い。

・・・と漠然と言われてもイメージが湧かないと思うので、直近のY2の娘のクラスでの具体例をお話すると、

国語の単元で、文章の組み立て(起承転結)が出てきました。
一方、クラスのInquiryの授業(直訳は「探求」で、今は理科っぽい内容をやっています。ここはまた追っていつかお話します。)では、宇宙の太陽系を学習中。
そこで、国語では、「自分の好きな惑星を1つ選んで、その惑星についての起承転結の文章を作ってみよう」「起・承・転・結それぞれの文をハサミで切って、順番を考える問題を隣の子と出し合おう」という感じです。

惑星についてInquiryでは全て英語で学んでいるため消化不良と思われる娘も、日本語クラスでは日本語の「宇宙」の辞典で調べることができるため、理解が深まる。
また、日本語クラスも、自分で文章を作るなど能動的な学習は日本では少なかったため、よりIBらしい授業になっているな、と感じました。

日本の学校の「国語」よりカバー範囲の広い「日本語」クラス

とはいえ基本的には日本の国語の教科書に沿って国語を教えてくれるクラスなのかと思いきや、それよりもカバー範囲が広い印象です。
毎回「日直当番」が決められて、授業開始時に「今日は、何月何日何曜日、日直の〇〇です。それでは授業を始めます。よろしくお願いします」と、挨拶とお辞儀をしたり。
年始には書き初めをやって、それを教室に貼り出していたり、教室の壁中に日本語で色んな展示物があるのも、何だか日本の教室に入ったよう。
(1年生〜6年生まで同じクラスのため、展示物の内容も様々ですが)

英語がわからない中で日々頑張っている娘にとっては、日本語の通じるお友達と日本人の先生に囲まれて受ける授業は、ほっとする息抜きの場にもなっているようです。

持ち物

以前、娘の学校では教科書がなく、教科書もノートも筆箱も持っていく必要がないと書きましたが、、、 日本語クラスだけは別(笑)
教科書とノート、漢字ドリルを持っていくため、日本語クラスのある日だけ荷物が増えます。
こんなところにも日本っぽさが感じられます(笑)

漢字テストと、絵日記の宿題

毎週火曜日は漢字テスト、毎週木曜日は絵日記の宿題があります。
(ちなみに、、MT以外のクラスでは、娘の学校はほぼ一切宿題がありません。。。)
Y2に編入となり、漢字も全然ついていけず、他の英語の授業で精一杯だった娘も徐々に慣れてきて、ほぼ0点を取る日々が悔しく思えてきたようで、家で漢字の勉強を始めました。
絵日記も、漢字を積極的に使うなど、本人の意欲が出てきて嬉しい限りです。
6学年全てを1人で見ておられる先生は大変だと思いますが、、絵日記も毎回きちんと目を通してコメントを書いてくださるので、娘も喜んでやる気になっています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は、課外学習について書きたいと思います。

高身長アパレル ATEYAKA , MIHARU  Director
Kanako
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