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2024.6.27『瑠璃宇宙を巡り(創作ネタ出し)』

2024.6.27『瑠璃宇宙を巡り(創作ネタ出し)』

創作のネタメモです。

テーマ(タイトル)
夜に祝福を

登場人物
アンドロイドメイドの「あまつか」
紙袋を被る人間の「理人」

・2人は共に暮らしている。
理人は人と関わることに疲れて紙袋を被っている。アンドロイドメイドの「あまつか」には心を許している。

・「あまつか」は感情を持った壊れたアンドロイド(と思い込んでいる人間かも、未定)

・理人は人間の歴史を守る仕事をしている。家業であり、理人

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2024.6.7『SSネタ出 2度目の春』

2024.6.7『SSネタ出 2度目の春』

小説のネタ出しです。

こんなことを考えた。

とある世界の話。

その世界は春夏秋冬で終わる。
次の春には新しい天使がうまれて(それは赤子の姿ではなく各々自由な姿で)冬まで豊かに過ごし、冬に死んで、それが当たり前の世界。
冬に死ぬと思っていた主人公(A)は、開くはずのなかった瞼の外側がずいぶんと明るいことに気付いてそっと薄目を開ける。

そこは春だった。
春に絶望した。

なぜ自分は2度目の春を

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2024.5.4『入稿覚え書き。文学フリマ東京38』

2024.5.4『入稿覚え書き。文学フリマ東京38』

文学フリマ東京38で出す新刊が完成し、印刷所に入稿完了した。

2月頃にプロットが出来上がり、3/12から書き始めて、約2ヶ月。
ほとんど4月末に徹夜して書いた話になった。次は計画的に書きたい……

徹夜をするとたくさん書けるけれど、命が削られている事が如実に分かる。30歳↑で徹夜をすると、徹夜をした日にちだけ気絶しなければならなかった。

前回のデータを見ながら作業することが大変だったので、今回

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2024.3.11『SS いつかサクラを』

2024.3.11『SS いつかサクラを』

ネックレスとイラストを拝見し書いた

SSです

「昨夜読んだ本に面白いことが書いてありました」
 閑静な部屋に柔らかく穏やかな声が響く。はじめてお会いし声を聞いた時は、どこか異国の婚礼で使われる貴重な楽器の音色か、世界に数羽しかいない絢爛な羽根を持つ鳥の囁きかと勘違いしたものだ。
 それ程に、この御方の声は麗しい。
「ねえ、お前。聞いているのですか?」
「あ、ああ。申し訳ありません。……本、です

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2024.3.5『SS 終わらせてしまった話』

2024.3.5『SS 終わらせてしまった話』

SSです

氷柱

「地獄でも××××、するんでしたね
 忘れるところでした」

 気づけば世界はホワイトアウトしていた。

 私達は吹雪に飲まれて、私達から私になり、そうして私もいなくなった。
 ×××××さんは終わってしまった。
 ああもう、この事実は世界の損失だ。インターネットは大層荒れることだろう。そうして忘れられていく。だから嘆くことでは無い。悲しみも喜びもいつかは忘れてしまうからこそ人

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