菅野稀|Kanno Mare

小説を書いています。子供の頃に読んだ「空色勾玉:荻原規子」が私の創作の原点です。時代小…

菅野稀|Kanno Mare

小説を書いています。子供の頃に読んだ「空色勾玉:荻原規子」が私の創作の原点です。時代小説のような、ファンタジーのような世界観が好き。第16回角川春樹小説賞最終選考突破。noteでは過去に小説投稿サイトで公開していたものや、公募向きではない小説を投稿しています。

マガジン

  • 時代小説・風を待つ

    新羅王の妃になるはずが、人質として中大兄皇子に捧げられることに…。 645年、新羅王族の文姫は、倭国との同盟のために倭王へ嫁ぐことになる。 文姫は三人目の子を産んだばかりだった。それでも新羅のため、兄の金庾信(ユシン)のために、夫の金春秋と別れて倭国へと赴く。 中大兄皇子、大海人皇子、そして中臣鎌子の間で翻弄される文姫。 激動の三国時代に翻弄された、誇り高き王后の物語です。

  • 毎日更新:創作メモ

    創作に関する気づきや1行日記などをつぶやきます

記事一覧

もうすぐnote創作大賞の中間発表のようですね。応募した人はドキドキしてるだろうなあ。

風を待つ<第20話>

 文明は毅然とした礼容で、宝姫にねぎらいの言葉をかけた。 「これまでの勤めに感謝する。こ…

100枚くらい書いたけどやっぱりボツにしようかな……
いつもこのあたりで悩み始めるのだよな……
このまま突き進むべきか……

風を待つ<第19話>文明王后として

 その夜、金春秋は盛大な宴をひらいた。王は袞龍袍を着用し、花郎徒たちの礼を受けた。その横…

ChatGPTで鬼滅の刃の絵を描いてと入力したらこんな絵が……

風を待つ<第18話>鳳簪

 文姫が新羅を旅立ってから、十五年ぶりの帰還となった。  懐かしいはずの月城は、よそよそ…

添削講座でお世話になった先生の新刊がKindleで販売された。1冊目が出たと思ったら、1ヶ月もたたないうちに2冊目が……どんだけ早いんですか^^;

風を待つ<第17話>襲撃

 六五九年(皇極五年)、文姫は男児を産んだ。  不比等と名付けられた男児は、鎌子に似た凛…

今更だけど柚木麻子さんの「BUTTER」読了。実際の事件をベースにしているけど、ドキュメンタリーとかじゃなく、しっかり小説だった。バター食べたくなるのでダイエッターは読んではいけません。私は読了後にハイカロリーな食生活して太りました。


風を待つ<第16話>兄からの書簡

 鎌子が帰ってからしばらくの間、文姫は茫然と書簡を眺めていた。  文姫の膝には、首の座っ…

9月スタート早々、仕事がいっぱいです;;11月までに公募用の小説、書き上がるかなあ……今度こそはと思っているので、気合い入れないと。

風を待つ<第15話>陰と陽

「ですが、夢やぶれて誅殺されるかもしれませぬ。石川麻呂のように。山背大兄皇子のように」 …

1

台風が来ると、リモートワークのできる環境で本当にありがたいなと思う。以前は子どもの保育園や学校が休校になるのか、仕事を休まなければならないのかとヒヤヒヤしていた。「じゃ、オンラインで」と言える環境が最高すぎる。

1

風を待つ<第14話>鎌子の闇

「私は倭国の王と縁をむすびに来たのじゃ。悪いが、鎌子のような大臣は、私の身分とは釣り合わ…

小説のプロットはAIと壁打ち〜デジタルで変わったこと

小説を書く際、PCとインターネットのおかげで作業がかなり楽になった。 資料集めのために図書…

3

風を待つ<第13話>思うひと

 「いえいえ、それこそ非礼でありましょう。文姫さまを側室扱いするわけにはまいりません。私…

もうすぐnote創作大賞の中間発表のようですね。応募した人はドキドキしてるだろうなあ。

風を待つ<第20話>

 文明は毅然とした礼容で、宝姫にねぎらいの言葉をかけた。 「これまでの勤めに感謝する。こ…

100枚くらい書いたけどやっぱりボツにしようかな……
いつもこのあたりで悩み始めるのだよな……
このまま突き進むべきか……

風を待つ<第19話>文明王后として

 その夜、金春秋は盛大な宴をひらいた。王は袞龍袍を着用し、花郎徒たちの礼を受けた。その横…

ChatGPTで鬼滅の刃の絵を描いてと入力したらこんな絵が……

風を待つ<第18話>鳳簪

 文姫が新羅を旅立ってから、十五年ぶりの帰還となった。  懐かしいはずの月城は、よそよそ…

添削講座でお世話になった先生の新刊がKindleで販売された。1冊目が出たと思ったら、1ヶ月もたたないうちに2冊目が……どんだけ早いんですか^^;

風を待つ<第17話>襲撃

 六五九年(皇極五年)、文姫は男児を産んだ。  不比等と名付けられた男児は、鎌子に似た凛…

今更だけど柚木麻子さんの「BUTTER」読了。実際の事件をベースにしているけど、ドキュメンタリーとかじゃなく、しっかり小説だった。バター食べたくなるのでダイエッターは読んではいけません。私は読了後にハイカロリーな食生活して太りました。


風を待つ<第16話>兄からの書簡

 鎌子が帰ってからしばらくの間、文姫は茫然と書簡を眺めていた。  文姫の膝には、首の座っ…

9月スタート早々、仕事がいっぱいです;;11月までに公募用の小説、書き上がるかなあ……今度こそはと思っているので、気合い入れないと。

風を待つ<第15話>陰と陽

「ですが、夢やぶれて誅殺されるかもしれませぬ。石川麻呂のように。山背大兄皇子のように」 …

1

台風が来ると、リモートワークのできる環境で本当にありがたいなと思う。以前は子どもの保育園や学校が休校になるのか、仕事を休まなければならないのかとヒヤヒヤしていた。「じゃ、オンラインで」と言える環境が最高すぎる。

1

風を待つ<第14話>鎌子の闇

「私は倭国の王と縁をむすびに来たのじゃ。悪いが、鎌子のような大臣は、私の身分とは釣り合わ…

小説のプロットはAIと壁打ち〜デジタルで変わったこと

小説を書く際、PCとインターネットのおかげで作業がかなり楽になった。 資料集めのために図書…

3

風を待つ<第13話>思うひと

 「いえいえ、それこそ非礼でありましょう。文姫さまを側室扱いするわけにはまいりません。私…