kaninomics │ 証券アナリスト

記事内容の正誤には責任取れません。

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マガジン

  • 投資学習シリーズ

    投資に役立つ知識のメモをしています。 証券アナリスト資格に関連する知識が大半です。

最近の記事

財務指標(安全性分析)_投資学習③

ある企業に投資(株式を買い付ける)場合、その企業の財務指標をチェックすることをお勧めします。財務指標といっても様々なものがあります。その企業の財務安全性や、収益性、生産性、成長性など多くの観点からその企業を分析することで投資することに対する納得性を高めることができます。また納得して投資することで、短期的な株価の下落に翻弄されずに長期的な目線で資産形成を実行する一助になると考えられます。 安全性分析自己資本比率 総資産の額に対する自己資本の割合。借入金等の負債で資金調達を多

    • 株価はどのようにして形成されるか_投資学習②

      『投資学習』シリーズでは、株式投資に関する自身の学習内容を備忘録的に発信するものであります。投資勧誘を目的としたものではなく、読者にはあくまで参考情報として扱われることを強くお勧めします。掲載内容の正誤を保証するものではないことをご留意ください。 株式を買い付ける際、もちろん安く買って、売却する時は高く売りたいものですよね。そもそも株価はどのようにして形成されるのでしょうか。株価は買い手と売り手との需給のバランスで決まります。その会社の株価を買いたいと思っている人が多いと、

      • 資産を守る手段としての株式投資_投資学習①

        本稿をNo.1とする『投資学習』シリーズでは、株式投資に関する自身の学習内容を備忘録的に発信するものであります。投資勧誘を目的としたものではなく、読者にはあくまで参考情報として扱われることを強くお勧めします。掲載内容の正誤を保証するものではないことをご留意ください。 昨今では、「新NISA」、「iDeCo」、「金融教育」など、様々な金融に関するキーワードに触れる機会が増えていると思います。私たちの生活に身近なシーンでは、インフレによる物価の上昇や、電力料金の引き上げなど、お

        • 新NISAの概要

          NISAとは?  NISA〔Nippon Individual Savings Account(日本版個人貯蓄口座)〕とは、少額投資非課税制度を指します。これは、NISA口座(非課税口座)内で毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。なおNISA口座は、金融機関に口座開設を申請(要本人確認書類、マイナンバー確認書類等)することで開設することができます。 新NISAの仕組み  2024年1月からスタートする新NISAのポイントは以下の通

        財務指標(安全性分析)_投資学習③

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        • 投資学習シリーズ
          3本

        記事

          (5243)noteの概要と成長性を考えてみた

           2022/12/21に(5243)noteが東証グロースに上場しました。ちなみに東証グロースとは、「高い成長可能性を有する企業向けの市場」を指します。 CtoC型のメディアプラットフォーム「note」  noteは『だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。』というミッションの下、CtoC型のメディアプラットフォームを提供しています。CtoC (Consumer to Consumer)型とは、個人間取引とも言われ、消費者から消費者へモノやサービスを販売するビジネスモ

          (5243)noteの概要と成長性を考えてみた

          (6920)レーザーテック 22/6期決算

          銘柄概要 (6920) 東証プライム レーザーテック レーザーテックは半導体用マスクブランクス欠陥検査装置で世界シェア100%を有するグローバルニッチトップメーカー。主な顧客は世界の大手半導体メーカーや半導体用マスク、マスクブランクスメーカーなどが挙げられる。 2022/6期決算内容 2022/6期連結決算内容は、売上高904億円(2021/6期比+28.7%)、営業利益325億円(同+24.6%)、経常利益336億円(同+27.0%)、親会社株主に帰属する当期利益24

          (6920)レーザーテック 22/6期決算

          CMA2次メモ

          エージェンシーコスト 株主の代理人である経営者が、株主価値の最大化から乖離した行動を取ることで生じる企業価値の毀損分をエージェンシーコストという。 フリーキャッシュフロー仮説 企業がキャッシュなどの財務上の余裕を課題に持つと無駄な投資を行ったりして、効率的な経営が妨げられるというエージェンシー問題が発生する可能性がある。企業が高額の配当を支払えば、経営者が裁量的に使えるキャッシュが制限され、浪費を妨げることができるので、株価にプラスに働くと考えられる。 ペッキングオー

          コーポレートファイナンス

          コーポレートファイナンス

          債券ポートフォリオ

          債券価格変化率の近似 次に残存期間が短い債券が示されていない場合は、「短期金利」、「ゼロ」を使用する。 超過リターン=キャリーリターン+ロールダウンリターン トータルリターン=超過リターン+短期金利 「利回りベースのロールダウン」といえば修正Dを除いて計算する バタフライトレード 利回り曲線の曲率の変化を想定した戦略である。 利回り曲線の曲率が増加すると想定するなら、曲率の変化のエクスポージャーがプラス値の国債をロング、マイナス値の国債をショートする。 モ-ゲ

          債券ポートフォリオ

          行動ファイナンス

          効率的市場 効率的市場とは、すべての証券の市場価格が常にその投資価値に等しい市場を指す。 市場の情報効率性 情報に関して効率的な市場では、投資家が情報に基づいてどのように投資戦略を構築したとしても、リスクに見合った収益を超える過大な収益を平均的にあげることはできない。 CAPMからはパッシブ運用(インデックス運用)が正当化される。 アクティブ運用が正当化されるためには、リスクファクターからは説明できないプラスのアクティブリターンが得られるような何らかの非効率要因の存

          投資政策とアセットアロケーション

          期待リターンと分散 ポートフォリオの期待リターン 資産配分比率×各資産の期待リターン の合計 相関係数 相関係数=AB共分散/(A標準偏差・B標準偏差) 数理的手法に基づいて最適資産配分を決定する最適化アプローチの弱点 リスク許容度の設定が難しい。 推定が難しい期待リターンの想定の微妙な違いによって、最適配分比率が極端に振れることがある。 ホームバイアス 投資家が自国資産に大きく隔たったポートフォリオを保有する現象。 ホームバイアスが起こる要因 【情報の内外

          投資政策とアセットアロケーション

          パフォーマンス評価

          インフォメーションレシオ アクティブリターン/アクティブリスク  アクティブリターン=ベンチマークに対する超過リターン  アクティブリスク=アクティブリターンのトラッキングエラー          =アクティブリターンの標準偏差 与えられた数値が月率で、年率のインフォメーションレシオを求める場合には、アクティブリターンは×12、アクティブリスクは×√12を施し、年率に換算する必要あり。 ファンドの運用スタイルの特徴 サイズファクター β[SMB] >0 のとき、Sma

          株式ポートフォリオ戦略(問題)

          インフォメーションレシオ=アクティブリターン/アクティブリスク アクティブリターンとは、あるファンドのベンチマークに対する超過リターンを指す。 アクティブリスク=トラッキングエラー リターンやリスクが月率で示されており、年率に換算する場合は、 リターンは×12、リスクは×√12をして年率換算する。 帰無仮説の検定 ファンドXのβ=1という帰無仮説を有意水準5%で検定する。 標準誤差 = β/t(β) = 0.71/20.32 = 0.035 t = (β-帰無仮

          株式ポートフォリオ戦略(問題)

          株式ポートフォリオ(暗記)

          インデックスファンドとはどういうものか 運用対象ポートフォリオの特性(リスクとリターン)を特定のベンチマークと一致させるようにすることで、ベンチマークと同等のパフォーマンスの実現を目指す運用商品である。 アクティブ運用よりもパッシブ運用の方が効率的であるという主張の根拠となる考え方 CAPMによれば市場ポートフォリオが最も効率的なポートフォリオである。 ベンチマークに勝ち続けたファンドは存在しないという実証分析結果があることから、情報収集や分析にコストのかかるアクティ

          株式ポートフォリオ(暗記)

          職業倫理・行為基準

          株式ポートフォリオメモ

          分散=(1/n)*〔Σ(平均-各収益率)^2〕 標準偏差=√分散 AとBの共分散=(1/n)*〔Σ(A平均-A各収益率)*(B平均-B各収益率)〕 AとBの相関係数=AとBの共分散÷(A標準偏差×B標準偏差) インフォメーションレシオ=アクティブリターン÷トラッキングエラー トラッキングエラー=アクティブリターンの標準偏差 トラッキングエラー(標準偏差)=ファンドの期待値^2−2*相関係数*ファンドの標準偏差*ベンチマークの標準偏差+ベンチマークの標準偏差^2 の

          株式ポートフォリオメモ