見出し画像

うつ病明けの正社員なのに喫茶店のバイトに応募してしまった話

わたしは自他共に認める向こう見ずだ。

乳がないことに思い悩んで引っ越し直前に光豊胸に申し込んだり(翌日クーリングオフ)
やりたいと思ってすぐ部屋の模様替えをしたり
面白そうだからという理由で生徒会長に立候補したり
そのほうが楽だからという理由で上司に先輩と付き合っていることをバラしたりしている。
(認めてもらえたので結果オーライ)


明らかに飛べない水溜まりにエイヤッと飛び込んで大笑いしたこともある。
ちなみにこの時は父親に首根っこを掴まれて不発に終わったが、彼はしきりに「なぜいけると思ったのか」と不思議がっていた。別にいけると思ったから飛んだのではなくて、飛び切れる可能性にかけてみたかったから飛んだのであった。


そんな私だから今更驚かない。タイトルの通りだ。
もっと稼ぎが欲しくて、そしてダブルワークという経験に興味があって、うつ病明けの正社員なのに喫茶店のアルバイトに応募してしまった。

うつ病が治ってきたところでこんなことをしてるから躁鬱を疑われても仕方ない。ただ私は圧倒的に鬱状態の方が多いので下手に医者に変なエピソードは話していない。実際今の処方でかなり生きやすくなったんだから、うつ病だった(である)のは間違いなかったと思っている。


まだ帰省から帰ってもいないのに電話して応募したのだ。ばかである。沖縄の真ん中で東京の喫茶店に応募したSE。ばかである。

続報を待て。と言いたいところだが、姉にこれを話したところ「今すぐ断れ」と一喝されてしまった。ものは試しではないかと思うのだが。無理だーっと思ったらやめたらいいのである!

しかし。

相談した人々全員に「NG」の札を挙げられ、さすがの私も「これはいけないことのようだ」と認識するに至って、来る面接の日。夕飯までご馳走してもらいながら、「申し訳ありませんが」と正座して謝った。店の方々は皆いい人で、土産まで持たせて「また遊びにおいで」と見送ってくれた。まことに不誠実なことをしてしまったと今では思っている。

母にだけは事前に相談しなかった。「とんでもない」と言われることが分かっていたからだ。この憶測こそとんでもない不敬かもしれないが。私は、誰かに少しでも背中を押されることを望んでいたから。
でも結果アルバイトをしないことになって、なんだか怒られておきたい気分だったので母に事後報告をした。普通に怒られた。よかった。

人と比べて私はよくばりなのだそうだ。それで脱水や鬱や睡眠不足を起こして気絶したり過呼吸を起こしたりするのだそうだ。

ちなみにこの評判を仲のいい上司に伝えたところ大笑いであった。そういう所は長所だと思うと言われ、やっぱり?とニカニカするなどした。

※しかし彼も相当なワーカーホリックなので、(奥さんや娘さんをほったらかしにして仕事に明け暮れていることを思えば)そんな上司に褒められるのはやっぱり危険なのかもしれない。

いつだって勢いで突破していきたい。好奇心と下心のままに!そしてどうか、私の周囲の人間のひとりひとりが、私の首のリードを、しっかりと握っていてくれますように。構わない時はリードを手から離して、ダメな時は全力で私を引きずってパチみかしてほしい(叩いてほしい)。

今回は後者のケースだったようだ。好奇心を抑え込むことができた自分を褒めたい。褒められるべきはお前じゃねえよと言われそうだが。


以上、榊原でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?