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怖くて危なくて難しい、でも楽しい。パラグライダー定点観測を通して出会った素敵なnoteたち

しばらく前に「パラグライダー記事まとめ」というnoteマガジンを作った。それ以来、週末にパラグライダー関連のnoteを探するのが習慣になった。タイトルやハッシュタグに #パラグライダー がついてるnoteを探して、基本的には内容を問わずマガジン追加している。ただし明らかに自動生成したものや攻撃的なものや、ひどくネガティブなものは含めていない。

#パラグライダー で定点観測していると、「今年こそはパラグライダー体験に行くぞ」という決意表明や、夢の中に出てきたパラグライダーを描いたポエム、忙しい日々の合間にフライトするベテランフライヤーの日記など、色々な文章と出会うことができる。私自身もパラグライダーにまつわるエッセイを書いているが、他のひとが書いたものを読むのも好き(むしろ書くより読むほうが好き)なので、けっこう楽しく定点観測を続けている。

梅雨らしい空模様のためインドアで過ごした先週末、いつも通り #パラグライダー で検索して、まず最近パラグライダーを習い始めたととろーるさんのnoteを見つけた。ひとりで飛ぶための練習を楽しむ新鮮な喜びが伝わってくる文章だった。私もはじめのうちは頭上安定はもちろん、パラグライダーをキレイに広げるのすら難しかったな…と思いつつ楽しく読んで、「まとめ」マガジンに追加した。

さらに探索を続けて、wingcatさんのnoteに行き当たった。事故、そして怪我の話だった。スポーツにおいては避けることの出来ない話題とはいえ、読者をただ怖がらせるだけのnoteだったらマガジンには入れないでおこう…と思いつつ読み始めた。すると、まるで目の前に映像が浮かぶかのような鮮やかな筆致に引き込まれて、夢中で最新版まで読み終えてしまった。怖い描写もあったけれど、とても魅力的な文章。多くの人に読んでもらいたいなと思いつつ「まとめ」マガジンに追加した。

wingcatさんはパラの楽しさや空を飛ぶ喜びについてのnoteも書いていらっしゃった。それらは「まとめ」マガジンに既に追加済みだった。特にこの文章は印象に残っていた。先ほどのnoteも、事故の話はショッキングだけれど、その根底に空を飛ぶことへの憧憬があるのでポジティブな読後感なのかもしれない。

私自身は大きな怪我の経験はないが、パラグライダーをしない友人から「空を飛ぶことは怖くないの?危なくないの?」と聞かれることは少なくない。

空を飛ぶのだからもちろん事故に遭う可能性はある。怖いといえば怖いし、危なくないといえばウソになる。でもそれは自動車の運転も同じだ。以前おおきめの車の事故に遭ったことのある私は、むしろ車の事故のほうが怖いかもしれないと思う。それに飛行機や電車に乗ってても事故に遭う可能性はあるし、犯罪や感染症のことを考えたら人混みの中を歩くことも満員電車に乗ることも怖い。

さらにいえば、進学や転職で新しい環境に飛び込むことも怖いといえば怖い。でもどんなに怖くてリスクがあっても、楽しさや得る物があると思うからひとは危険を承知でチャレンジするのだろう。チャレンジしようと決めても、なかなか一筋縄ではいかなくて苦労することもある。でも挑戦するなかで色々なことを学んだり、思いがけない出会いがあったりして、人生というのは形作られていく。

生きていれば危険はたくさんあるし、怖いことだらけ。でも私たちはそれでも生きていかなければならない。怖いことや危険なことをすべて避けていたら、楽しいことや有意義なことにも辿り着けない。リスクとリターンを考えて、自分のなかでバランスが取れていると思えばチャレンジする、ちょっと怖すぎて自分には無理…と思ったらやめる。その判断に人それぞれの個性がでるのだと思う。

あれこれ思いつつ、今週もわたしは #パラグライダー noteを定点観測をするのだろう。


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