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パラグライダー記事まとめ

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noteに公開されているパラグライダー系の記事をこのマガジンにストックしていきます。タイトルやハッシュタグに「#パラグライダー」が付けられている記事を紹介していきます。
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#小説

7月31日 パラグライダー記念日 【SS】空からのプレゼント

日々設定してある記念日の中から一つを選び出して、その記念日から連想した内容でショートショートを綴ってお届けしています。今日の選ばれし記念日はこちら。 【今日は何の日】- パラグライダー記念日 1988年(昭和63年)のこの日、北九州市で第1回パラグライダー選手権が開かれた。 パラグライダー(Paraglider)はスカイスポーツの一種で、パラグライディングともいう。パラグライダーの原型はNASAが開発した、宇宙船回収用のパラフォイル(柔軟翼)である。スポーツとしてのパラ

空と私と1日{前編}

飛んでる、、、!!!  眼下には一面緑の草原が広がり、周りには森林が囲む、そして目の前には山のふもとの町が、遠くまで見渡せる、それ程の高さにいる。  今の私に地面という2次元の縛りは無い、3次元的な空間で自由になった。  ・・・  今日は前々から予約していたパラグライダー体験の日だ。夏休みも終わりに近づく頃にようやく私の予定と開催日時が合い、行ける事になった。  ただし、ちょっとばかし遠いのが玉に瑕だが、楽しみなことに変わりない。  パラグライダーで飛ぶとなると広い

ファイナルグライド#11

雑感:本作の最も基本的な下敷きというかこういう作品を書いたら面白かろう…と思った出発点は、高斎正氏の「ホンダがレースに復帰する時」です。これ、今まで誰にも明かしていませんでした。「ホンダがレースに復帰する時」は自動車評論家でもある高斎正氏がちょっとしたSF的なアイデアを持ち込んで、それ以外は極力リアルにレースの世界を描いて、ちょっと日本人の自尊心をくすぐってくれる、良くも悪くもイージーな作品です。これをパラグライダー競技の世界でやってやろう! という試みが本作の出発点です。実

ファイナルグライド#8

雑感:この辺りまで辛抱して読み進んでくれると段々面白くなってくるはず(というか、そうなるように書いたつもり)です。登場人物が増えてくる事で競技中、マルチ視点で同時進行している状況を描けるようになってくるからです。競技の描写ではホントこれをやりたかった。100人が一つの競技を戦えば、そこには100のドラマが生まれる。その面白さが、僕をかくもパラグライダーの競技に熱中させた一つの要素で、それを描きたかったからです。さぁ、ここからどんどん複雑に競技が進展していきますよ! バブル

ファイナルグライド#7

雑感:高岩山のモデルは…立山ゴンドラスキー場! と思った人は多いでしょうね。テイクオフして裏側、南面にこぼれなければいけないのがこのエリアの特徴です。でも、それだけじゃありません。立山だと西の平野に出したり、一本南の尾根に渡ったりしませんからね。高岩山は立山と小出の合成です。平野部のパイロンと南の尾根は小出の平野部パイロンと八海山パイロンに相当するつもりで書きました。 なお、慶太の対岸に渡る作戦、ずっと暖めていたものを、実は1996年日本選手権の第1ヒートで実行しました。しか

ファイナルグライド#6

雑感:いよいよ競技開始です。ここまでは、パラグライダー経験の無い小説家でも取材しつつ書く事が出来そうな内容でしたが、ここから先は自分にしか書けない内容だと自負して書いていました。例によって多少盛ってはいますが、競技やってる時に選手はこんな事考えながら飛んでるんだ〜なんて想像しながら読んでください。   その日を境に内藤にとっても慶太にとっても目眩のするほど忙しい日々が始まった。昼間は二人で交互に講習をこなし、生徒が帰った後は倉庫の奥にある作業台でエリアル5の荒っぽい概念図を実

ファイナルグライド#5

雑感:この回までが、作者の中で、物語を始めるための状況説明、主人公とそれをとりまく人々の性格、関係性、起点となる過去の事件を紹介するパートでした。連載開始時点で、ここまで書いてあったので、手元のデータファイルのナンバリングは、ここまでが一つの001というファイルと出版元に送信したそれぞれ分割した001〜005のファイルとダブって存在します。で・も! 僕が書きたかったのはここから先、パラグライダー競技の中でアスリート達が繰り広げる、戦術、戦略、そして権謀術数の面白さでした。 こ

ファイナルグライド#4

雑感:この作品の中で起こる様々な現象、実はかなり多くの部分、僕の実体験を少し(いや、かなりか?)盛って表現しています。書き込みが念入りで、いかにも細部まで頑張って表現しようとしている場面などは、実際僕が見た事ある、体験した事のある情景を一生懸命再現しようと試みている、なんて想像してもらっても良いかと思います。時々、非科学的な現象が実際に起こっているかのように描かれる事もありますが、実は空の上って結構そんな事に思いを馳せてしまうくらい不思議な事が起こったりします。そんな空の素晴

ファイナルグライド#3

雑感:主人公の目指すものが、いきなり順調に進行してしまっては、あまりにひねりが無いってもんですよね? 一旦断られる程度ではひねりどころか、ただのど定番です。問題は断った相手の心を動かす、どんな事件を起こすか? もちろん、それは空で起こります。地上シーンの多かったこの作品もこの辺りから段々空を舞台に進行し始めます。 慶太の目的  危なっかしい講習生をどうにか無事に降ろして一息ついた内藤は、路地からランディングへ上がる斜面をザックをかついで歩いてくる若者に気が付いた。若者は暑い

ファイナルグライド#2

雑感:この回は、プロローグが終わり、いよいよ物語が始まる大事なパート。読者を飽きさせる事無く、それでいて登場人物達の性格を描き、かつ、その姿が読者の目に浮かぶよう、情景を丁寧に書き込むよう気を遣いました。どうでしょう? 今回登場する3人の姿、目に浮かびますか? この回で割と存在感を示す宏子ですが、実は本筋にあまり関係無く、この後、ほとんど顔を出す事はありません。モデルにした実在の女性は、今、僕の妻をやっています。 狐仏山の朝  狐仏山のランディングは内藤の暮らしている部屋か

はじめに

アカウントを作ったものの、触る機会が無かったNoteですが、ちょっとした機会に、まぁ稼働させてみるかという気になりました。こちらでは、過去に書いた様々な文章を、その時の思い出などを書き足しながら紹介などしていこうと思います。 メインはさるパラグライダー専門誌に連載していたペンネームで買いた小説の公開になるかと。でも何話かデータが残ってないんだよなぁ… 雑感:この小説を書き始めた時に、オープニングから中盤までの展開まではもう固まっていました。序盤から中盤までは「バリバリ伝説」