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AIが発達している今、ITエンジニアを目指して大丈夫だろうか

ども、カニカマです。カナダでアプリ作ってます。

たまにこれからIT業界を目指す人とか初学者からの質問で「AIが発達している今、IT業界に進んで大丈夫だろうか?」というのを質問される。

僕の答えとしてはまだまだ大丈夫だろうっていうのが感想です。

日本のIT人材不足

そもそも日本はIT人材が不足しているらしい。

経済産業省によるIT人材数の推計では、IT関連産業への入職者は2019年をピークに減少し、2030年には最大約79万人もの人材が不足すると予測されています。

【出典】経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課

少し古い試算ではあるが、要は今後の日本ではITニーズは増えているのに人材が確保できなくなっているという。

なぜ日本でIT人材は不足しているのか

広範囲での需要拡大と人口減少

まだまだ日本ではITを活用できる余白がたくさんあるということだろう。

コロナのおかげといっては悪いが、リモートワークや現金以外の決済システムなどのIT活用という意味では否が応でも10年以上も進んだといわれている。それでもまだまだIT化が足りていない。
アナログ山の如し日本。

特にこれからのITは今まで必要なかったりITから遠い産業なんかにも注目があたっていくはず。例えば農業、漁業などの第一次産業など。

今後日本では確実に少子化になって人口も減っていく。
今までの人の力でなんとかなる時代が終わって、効率よくITの力を活用して成長しないとあるいは維持しないとドンドン衰退していく。
そういった意味でも、ITの人材が広範囲に渡って必要とされ需要が拡大しているのだろう。少子化と需要の拡大。

日本語の壁 

日本は日本語の壁があって世界とは事情が違う。言語や文化背景を知らないといけないので、海外から人をなかなか引っ張って来れない。なので国内で探さないといけないので調達が難しい。

カナダでは人不足を補うためにそれを移民でなんとかしようとしている。英語なのでそれが可能なのだが日本ではなかなか難しい。

日本人でちゃんとした技術があれば日本では重宝されるはず。

レガシーとのお付き合い

それに加えてレガシーなシステム環境に割かれるリソース
先日の全銀のシステム障害や某銀行のサグラダファミリアのシステムなど。
だれもCOBOLでプログラミングを新しく覚えるやついないだろうし、やっと覚えても他で使えないし。
こういったことをまだそのまま対応しないといけない負債がIT人材不足に拍車をかけているのではないだろうか。

それから古き良き日本の多重受けのシステム発注の構造
一体自分は何次受けなんでしょう?みたいなことをたまに聞くがこの産業構造も間違いなくIT人材を無駄に消費している。

いつまでお付き合いするのかは知らないが、いつかは卒業するだろう。すると願っている。
そうなると新しくするなり時代にマッチしたものにいつか置き換える必要があると思うのだが、その時に沢山の技術者が必要になる。

世界から見るIT人材の待遇の低さ

https://corporate.resocia.jp/info/news/2022/20221214_itreport06

総合人材サービス会社のヒューマンリソシアの給与動向の調べで見ると日本は恐ろしく安い。おそらくUSドル表記なので円安の影響がかなりあるとは言え低いのは間違いない。

この給与水準ではなかなか人材が育たないし、若い人が夢を持って入ろうとは思わない。ここが人材不足にも繋がっている。
もう少し労働環境の整備や給与水準をあげる努力が必要である。

これも日本におけるITやソフトウェアに対する評価が低いことを物語ってるように思う。
ここはもう少しITに対して全体の知識が追いつけば改善されるような気もする。なのでITの知識を持った人を増やさないといけない。


ちなみになぜか調査対象にカナダは入っていないのだが、肌感ではもっと日本よりは高いはず。
と思って確認したらITというザックリの平均では$56,379USDだったので9位くらいか。カナダももうちょっと頑張って欲しい。まぁ基本はアメリカ様のおこぼれを頂いているので理解は出来るけどね。

需要はまだまだある

これらを考えると少なくとも日本では需要があり、チャンスではあるように見える。

これからITの活用はどんどん増えるしテクノロジーやAIを活用しないといけない分野は増えてくる。そこでは専門的知識を持った人材が必ず必要になってくるはずである。

求められている人材

ただし求められている人材は「HTML/CSSだけができます」のIT人材ではない。
3ヶ月でフリーランス1000万円ウーイェイってことでもない。
もうその辺のことはAIが勝手に生成してくれるようになるだろう。

それよりもちゃんとしたプログラミングの知識や高度な専門性が問われるようになる。特にクラウド、loT、セキュリティといった分野はより需要が高まるだろう。

辛い現実として、確かに昔より求められるスキルや技術はかなり高くはなってきているのでこれからの人には大変かもしれない。
プログラミングだけではなくコミュニケーションスキルも問われるようになってきた。

というわけで

入り口はHTML/CSSからだって構わない。そこからちゃんとしたプログラミングやコンピューターサイエンスを勉強すればいい。
どんな職業だって一生勉強するのには変わらない。僕もまだまだ学ばないといけないけとがたくさんある。それを日々楽しみながら習得するように頑張っている。

もちろん日本が改善しないといけない点は多いし、これからIT業界を目指そうという人にとっては厳しい話もある。

それでもまだまだ日本にもこれからの需要がある。
そして世界に目を向ければ需要はもっとある。日本の優秀なエンジニアが海外で活躍すれば、回り回って日本にもよい影響を与えることが出来るかもしれない。

選択肢をたくさん持てるのもITエンジニアの利点でもある。

AIだなんだって言って結局は人がやらないといけないことはなかなか無くならない。

プログラマーはなかなかいいぞー。みんなで頑張ろうよー。
って話でした。

ではでは。


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