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ミニカニ講座

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#カニ

わたしたちが脱皮しないはずがない 〜単発ミニカニ講座やります〜

わたしたちが脱皮しないはずがない 〜単発ミニカニ講座やります〜

南島では、
脱皮や雛の孵化のことを「スディル(巣出る)」といい、
新しい生命の出現を意味したといいます。
蛇やカニのように脱皮をする生きものは
死と再生を繰り返す不死の生き物として
一目置かれていたようです。

最近調べ物をしていて
おもしろいことがわかりました。
宮古島の昔話によると
かつて人間も脱皮する能力があったというのです。
ある時、人間は蛇との競争で負けて
その能力を奪われたとか。

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ひょっこり出会える偶然は必然で大きな流れの中に布置されたもの

ひょっこり出会える偶然は必然で大きな流れの中に布置されたもの

第11回目(8月25日)のミニカニ講座は、
「夜空とカニ」がテーマでした。

夜空とカニといえば、やはりかに座!

かに座にまつわる物語や神話、
かに座の真ん中にある星団について
お話ししました。

例えば、蟹座は
中国では、不吉な星座とされている一方で 
インドや古代エジプトでは吉兆の星座とされています。

そんな風に
古代の人たちは
星空を眺めながら
いろいろなものをみて
想像を膨らませたのだ

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世界にはバランスが大事

世界にはバランスが大事

第10回(8月18日)のミニカニ講座は、
「カニと昔話」でした。

今回は、宮古島に伝わる「蟹報恩」のお話を扱いました
宮古島付近には、カニの針突紋様が伝わっていたりして
琉球弧の他の島々よりも
カニ色が濃いイメージがあります。

「蟹報恩」のお話は、
ツルツルの大ムカデ(山んかざ)に狙われている娘を
その娘の家の豚の餌を食べていたカニが
群れになって助けるというお話。
山んかざの足を一本一本カニ

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脱皮するのはいいもんだ。

脱皮するのはいいもんだ。

第9回目(8月11日)のミニカニ講座は、
「カニの自切と再生のお話」がテーマでした。

まずは、
カニが敵に襲われた時などに、
手足を自分で切る「自切」について話しました。
とれたカニの足やハサミは脱皮によって再生します。

なくなった手足を再生するなんて、
脱皮の時は、
すごいエネルギー使うのでしょうねえ。

南島では、
脱皮や雛の孵化のことを「スディル(巣出る)」といい、
新しい生命の出現を意

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カニは生と死のあわいを這いまわる

カニは生と死のあわいを這いまわる

第8回目(8月4日)のミニカニ講座は、
「出産とカニ」がテーマでした。

出産とカニのことについて調べていくと
いろんなことが芋づる式に
わさわさとでてきて
広大な芋畑で芋づるに足をとられながら
歩いている気持ちになります。

今回はまず、
海の彼方にある他界と
自分たちの住む現世と
世界をふたつにわけて考える
古代の世界観についてお話ししました。

他界と現世の間の境界が渚であり、
かつて、産屋

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「横に歩くとやさしくなれる。横に歩くと景色が変わる。」

「横に歩くとやさしくなれる。横に歩くと景色が変わる。」

第6回目(7月21日)のミニカニ講座は、
「カニの横歩きについて」というテーマでした。

まずは、
カニが横歩きしやすい構造であることや
実は前歩きもできるということ。
中国では、
カニが横歩き故に
文人に好まれたことなど
お話ししました。

その後のワークでは、
各自、実際に横歩きをしてみて
自分なりの横歩き方法を開発。

マイムマイムのような横歩きや
ジャンプ型の横歩き
ちょこちょこ横に歩きな

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「わたしはカニです。子どもの頃はけっこう苦労しました」

「わたしはカニです。子どもの頃はけっこう苦労しました」

第5回(6月30日)のミニカニ講座は、
「奄美に伝わるカニの昔話」でした。

奄美で語られた「さるとかに」という昔話を題材に、
その登場物を一つ選び、
その物になって文章を書いてみる、という試み。

今回は、
カニや猿だけでなく、
物語の中に登場する鎌や、カニ穴の言葉も
聴くことができました。

誰も知らなかった
カニ穴の秘密が明かされた気もしましたし、
鎌の優しさにも触れました。
カニや猿の心の

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オカガニ氏登場!

オカガニ氏登場!

第4回目(6月23日)のミニカニ講座は、
「カニあわ絵」のアートワークをメインに行いました。

身体をゆるめて
自分の内側に目を向けて
カニあわのように浮かんでくるものを
画用紙に描き、言葉を紡ぎます。

なんと今回はワークの最中に珍客が現れました。

わたしのオンライン仕事中には
普通は声をかけない夫が、
切羽詰まった声で呼ぶのです。
緊急事態かもしれないと心配になり
ワークを中断して駆けつけま

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もっとkaniと仲良くなりたい!

もっとkaniと仲良くなりたい!

第3回目(6月16日)のミニカニ講座は
「カニのうたは魔除けのうた」でした。

その昔
島では森羅万象すべてに神が宿るとする
アニミズムの世界観がありました。
山に入る時、夜道を歩く時、海に出る時など、
精霊に悪さをされないように、
新しい着物を着る時、喉に魚の骨が引っかかった時など、
守ったり助けたりしてもらえるように、
人々は、言葉の力を使っていました。
島ではそれを「呪言(クチ)」と言ってい

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 魔除けのうたはカニのうた

 魔除けのうたはカニのうた

奄美大島のお隣の徳之島には、
呪いの歌「サカ歌」が伝承されているという。

そんな「サカ歌」の呪力を無害にするための
呪術的なうたとして
カニの歌が残されているのだ。

おそろしい呪いの歌を
カニが噛み切って無害にするというのだ。
カニってやっぱりすごい!

6月16日(木)のミニカニ講座では、
そんな魔除けのカニの歌や
呪言にまつわる島の文化についてご紹介し、
言葉の力についてみんなで連想を広げ

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あの世とこの世の波打ち際にカニたちは這いまわる

あの世とこの世の波打ち際にカニたちは這いまわる

きのうのミニカニ講座のテーマは「カニ這わせの儀式」だった。

かつて、奄美では生後7日か目に
新生児を外に出して光にあててお祝いする
「イジャシハジメ(出し初め)」という儀式があった。

生まれて7日目の赤ちゃんを外に出して
頭にカニを這わせ、
その後男児の場合は弓を引いたり
女児の場合は機織りに関する道具をもたせ
額に鍋墨をつけたり。
縁起ものの植物を植えたり。

そもそも
頭に這わせるのが

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今発するひかりは過去にも未来にも影響する

今発するひかりは過去にも未来にも影響する

第1回ミニカニ講座テーマは「月のリズム」だった。

雌のカニは
夏の満月や新月など大潮の日
日が暮れはじめると卵を抱えて浜辺に集まってくる。

そして
満潮を過ぎた頃
その卵が孵化した直後のゾエア幼生を
海に放つのだ。

わたしはてっきり
卵を放つのかと思ったら
孵化直後の赤ちゃんを海に放つと知ってびっくりした。
ちゃんとそのタイミングで孵化するのか!

しかも
満潮すぎた頃という時間もポイントだ

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ミニカニ講座はじめます

ミニカニ講座はじめます

自分の内側に耳を澄ましながら
この人生を生きたいなあ〜と
常々思っている。

それがなかなか難しい。
外側の世界が主張してくるので
わたしの頭はすぐにそっちに引っ張られる。

それに比べてカニたちは
なんと正直に我が道をゆくのだろう。
しかも横歩きときた。
なんと羨ましい。

自分の内側に耳を澄まし
自分の真ん中から湧きでるユニークなエネルギーのまま
すすみたい道を選びゆく
そのための智恵やヒント

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