Bookstorist

本のある空間に囚われている人。 夢半ば、あるいは迷子。

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マガジン

  • 「町の書店を増やしたい」を考える

    「町の書店を増やしたい」を考える。 出版業界勤務経験あり。本屋さんが好きです。 書店を守りたい・増やしたいからこそ、視点や論点を整理したい。 少しずつ整理しながら、リサーチ量やアイディアを増やします。 少しでも貢献できたらと思っています。

  • キャリアと夢を育児の傍ら考えてる

    夢を追いかけている途中で出産育児期に入った専業主婦です。 仕事をしたい、夢を叶えたい、でも今は目の前の育児で手いっぱい。 そんな悩みに関する走り書きログ。

  • 身近な社会問題とか

    世の中をより良くしたい。 社会問題・環境問題・いろんな問題から、そろそろ目をそらさずに。 専門家でも当事者でもなくても、少しずつ。まずは気づいて、考えてみることが最初の一歩。 頻度:不定期 対象者:身近な社会問題について思いを馳せる人。基本的に温厚で建設的で冷静な考察を好む人。

最近の記事

「町の書店を増やしたい」を考える  4-3. 本:読書離れについて考える

前回までのお話・・・1.増やしたいのか、減らなければいいのか 2.増やしたいのは「誰?」「何のため?」 3.「書店は地域の文化拠点であるから守りたい」を段階的に考 えていく 4-1.本:本を読む必要はあるの? (1)そもそも本を読む必要はあるのか? (2)良書じゃなきゃだめ? (3)買いさえすれば読まなくてもいい? (4)読みさえすれば買わなくてもいい?(買うvs借りる) 4-2.本:どんな風に読めばいいの? (1)紙の本 or 電子書籍(何で読むのか。媒体の話) (2)一人

    • 「町の書店を増やしたい」を考える  4-2. 本:どんな風に読めばいいの?

      前回までのお話・・・1.増やしたいのか、減らなければいいのか 2.増やしたいのは「誰?」「何のため?」 3.「書店は地域の文化拠点であるから守りたい」を段階的に考えていく 4-1.本:本を読む必要はあるの? (1)そもそも本を読む必要はあるのか? (2)良書じゃなきゃだめ? (3)買いさえすれば読まなくてもいい? (4)読みさえすれば買わなくてもいい?(買うvs借りる) ※このページは、思考を整理するための自分なりのノートです。勉強不足の部分や考察を別途深めたい部分

      • 「町の書店を増やしたい」を考える  4-1. 本:本を読む必要はあるの?

        前回までのお話・・・1.増やしたいのか、減らなければいいのか 既存の書店と新しい書店(既存タイプも新しいタイプの書店どちらも)について考察しつつ、どちらも増えたらいいなというお話 2.増やしたいのは「誰?」「何のため?」 国や地域など社会全体のことを考えている人、出版業界で働く人、書店好き・本好きの消費者、の3つの視点に分けて考えました。ここから先は ------------------------------------------------------------

        • 「町の書店を増やしたい」を考える 3.「書店は地域の文化拠点であるから守りたい」を段階的に考えていく

          前回までのお話・・・1.増やしたいのか、減らなければいいのか 既存の書店も守りつつ、新規出店(既存タイプも新しいタイプも)も増えるといいなというお話。 2.増やしたいのは「誰?」「何のため?」 国や地域など社会全体のことを考えている人、出版業界で働く人、書店好き・本好きの消費者、の3つの視点に分けて考えました。 そして、ここから先は 「国や地域、社会全体のことを考えている人」が 「国力や国民の幸福度を上げるために、文化の向上を図るため」 文化の拠点としての書店を増やし

        「町の書店を増やしたい」を考える  4-3. 本:読書離れについて考える

        • 「町の書店を増やしたい」を考える  4-2. 本:どんな風に読めばいいの?

        • 「町の書店を増やしたい」を考える  4-1. 本:本を読む必要はあるの?

        • 「町の書店を増やしたい」を考える 3.「書店は地域の文化拠点であるから守りたい」を段階的に考えていく

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        • 「町の書店を増やしたい」を考える
          6本
        • キャリアと夢を育児の傍ら考えてる
          3本
        • 身近な社会問題とか
          1本

        記事

          「町の書店を増やしたい」を考える   2. 増やしたいのは「誰?」「何のため?」

          前回までのお話・・・1.増やしたいのか、減らなければいいのか 既存の書店も守りつつ、新規出店(既存タイプも新しいタイプも)も増えるといいなというお話と、それぞれについての考えの整理を行いました。 また、町の書店を増やすには以下の2つのアプローチが必要そうだと考えています。 ①新規開店の様々なハードルを低くすること ②今ある書店も新しく開店する書店も、持続可能な仕組みや取り組みを考えていくこと 続いて、考えていきます。 ※このページは、思考を整理するための自分なりのノート

          「町の書店を増やしたい」を考える   2. 増やしたいのは「誰?」「何のため?」

          「町の書店を増やしたい」を考える   1. 増やしたいのか、減らなければいいのか

          最初に私は「町の書店を増やしたい」派です。もちろん! そしてこれは、世間一般でもよく見聞きする意見でもあります。 国としても、経済産業省が「書店振興プロジェクトチーム」を2024年3月5日に設置し、初の本格的支援に乗り出しました。(書店の減少は1990年代後半から始まっているので、30年もたってやっとですかという気もしますが。 追記:2016年に自由民主党による議員連盟「全国の書店経営者を支える議員連盟(書店議連)」が発足しており、2023年5月に提言をまとめています。 実

          「町の書店を増やしたい」を考える   1. 増やしたいのか、減らなければいいのか

          なぜ本なのか、なぜ書店なのか

          2014.1.10 の日記です。 私は大学を卒業して就職する時から一貫して、本や書店、あるいは本のある空間全般に携わりたいと思ってきました。 でもその空間自体に携わるために、敢えて出版業界から離れた時に、 ふと思ったのです。 私はなぜ本にこだわっているのか、なぜ書店にこだわっているのか。 話せば長くなる熱い想いがあるのですが、それをいったん置いて自問自答した時にハッとした感情を見つけてしまいました。 「実は、別にどうだっていいのかもしれない」 仕事にするのを諦めたって

          なぜ本なのか、なぜ書店なのか

          妊娠出産育児で仕事をできずに悶々としている私へ

          今までの約10年は、新しい人間の命を2つ産み出し、その命が損なわれないよう育むことが本業だったのです。立派なことです。 キャリア面は迷走し、思考も経験もアイディアもとっちらかってずっとずっと苦しかったですね。 でも、それだけたくさんの種や雑草が生え、豊かな土壌になりました。 そう思おう。 これからの10年、20年で、きっと何かが大きく芽生え実を結ぶでしょう。 万が一、満足のいく実にならなかったとしても、その土壌の豊かさはきっと、産み育てた2人の子供にいくばくかは受け継が

          妊娠出産育児で仕事をできずに悶々としている私へ

          2023.5.27 まだ働いてないママとして

          悔しさと焦りを感じている。 働いてないママであることに。 どうせ働くなら、自分もレベルアップできる、人生に意味のある内容で働きたい。 一方で、「できるだけいい環境で、生活に支障が出ず、できるだけいいお給料がいい」なんて贅沢な条件を付けたくなる。   あっちもこっちも理想を追い求めればなかなか難しいのはわかっている。 でも、もう失敗したくない。失敗したら立ち直る余裕はないから、なおさら一歩を踏み出せずにいる。 こんなはずじゃなかったともんもんとしてばかりで、もはや特技。

          2023.5.27 まだ働いてないママとして

          ジブリ映画『君たちはどう生きるか』考察

          ネタバレを含みますので、ご注意ください。 ちなみに私はジブリオタクではありません。ジブリ作品は8割程度鑑賞してきたかなぁくらいの者です。なんなら、映画館に行ってまで見たことは一度もありません。。 でも今回は、内容が一切分からないことにまんまと好奇心を刺激されて観てきました。これは、他の方の長い考察等は一切見ていない搾りたての感想・考察です。(ツイッターの短い感想は少し目に入ってしまっています) あと一回見ただけなので、名前の漢字は分からないのでカタカナだし、色々記憶違いもあ

          ジブリ映画『君たちはどう生きるか』考察

          売れない土地と隣人 2023.5.17

          通学路の途中の角地に古い建物付きの土地が売り出されている。穏やかな住宅街で駅も遠すぎず、南東角地だし、広いし、結構良さそうな物件だけど、なかなか売れない。 たぶん、その理由は隣の家なのではないか、と思っている。なんだか崩れそうなベランダ、ところどころ剥がれた外壁のペンキ。一部分には長期間ブルーシートがかけられている。でも洗濯物は干してあり、生活感もすごい。どことなく問題のありそうな隣人といった雰囲気があるのだ。 もし、隣の住人のせいで売れないとしたら、売り出している人が可

          売れない土地と隣人 2023.5.17