マガジンのカバー画像

ZOMBB

58
山田次郎21歳、契約社員。 サバイバルゲームチーム「モーニング・フォッグ」のメンバーの一人。 次郎はある朝目覚めると、街中をゾンビが徘徊していることに気がついた。 それも電動ガン…
運営しているクリエイター

#電動ガン

ZOMBB 36発目 森の中の二人

次郎は姿を消した新垣優美を追って、 森の中に飛び込んだ瞬間、足を滑らせた。 しりもちをつ…

ZOMBB 37発目 次郎、絶体絶命

次郎と新垣優美は、有効射程距離に入った、 人間サイズの『やわらかゾンビ』から 片付けてい…

ZOMBB 38発目 やわらか次郎

「感染したって?噛まれたの?」 「そうだよぉ~。感染したんだよぉ~」 次郎は新垣優美の胸…

ZOMBB 39発目 夜明け間近

 坂原勇、貫井源一郎、久保山一郎、 丸川信也の四人は、次郎たちが消えた森の中へ分け入って…

ZOMBB 40発目 帰還

空が明るくなると、モーニング・フォッグのメンバーたちは、出発した。 森の中は、いくつもの…

ZOMBB 41発目 つかの間の休息?

立川駐屯地の官舎内に入ったモーニング・フォッグのメンバーらは、 皆藤准陸尉に導かれて一室…

ZOMBB 42発目 ゾンビ・ウイルスの正体

「被検体って、どういうことですか? ダンボール・・・いや次郎に 何かの実験でもするつもりなんですか? 次郎はこんな奴ですが、 いままでに何度もオレ達を救ってくれた・・・」 荒ぶる坂原勇をなだめるように、貫井源一郎が彼の肩に手を置いた。 その時には、メンバー全員が食事をやめて、立ち上がっていた。 皆は抗議とも拒絶ともとれる視線を、皆藤准陸尉に向けていた。 貫井源一郎が、一歩前に進み出て皆藤に向けて言った。 「そういうことだ。皆藤さん。 オレ達は仲間を見捨てる

ZOMBB 43発目 ゲシュペンスト

飯村医官は言葉を続けた。 「それともう一つ、このゾンビ・ウイルスには   特筆すべき特徴…

ZOMBB 44発目 電磁の要塞

千葉県の最も東にある犬吠埼灯台から、 それはかろうじて見えた。 この日は雲一つ無い晴天で…

ZOMBB 45発目 E計画

「いい計画?」 と次郎は訊き返した。 「いえ、E計画です」 と真面目な顔で、綾野陸曹長は…

ZOMBB 46発目 一抹の希望

「もうひとつ、お話があるんです」 御子柴医官はそう言うと、皆に着席するように手を振って促…

ZOMBB 47発目 エチゼンヤ伊藤店長、再び

 モーニング・フォッグのメンバーらが 案内されたその格納庫は、幅50メートル、 奥行き2…

ZOMBB 48発目 専用の機体

「何でオレだけ色が違うんだよ?」 次郎が、自分に割り当てられたパワードスーツ、 『衛門下…

ZOMBB 49発目 予言

3日間の『衛門下痢音』の訓練は、滞りなく行われた。 まずは1日目の歩行と飛行訓練。 『衛門下痢音』の歩行スピードは決して速くは無い。 人の歩くスピードか、それ以下だ。 ただし、そのパワーは特筆すべきものがあった。 搭乗者の筋力にもよるが、 油圧ダンパーや強化スプリングで増幅された力は、 最大で6倍に跳ね上がった。 実施実験では、女性の新垣優美でさえ、 一撃のパンチでコンクリートブロックを粉々に粉砕できた。 「きゃっほいッ!」 次郎は新型『衛門下痢音』でコ