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心を食べてた

大学に通っていた2年半で、16キロ体重が増えました。


ストレス溜まってて、食べても食べてもまた食べてしまうんだよねとLINEで友達に語ったら、ネットの過食症診断のURLが送られてきて「とりあえず診断してみ」と言われました。
過食症になってしまう気がする……と思いながら診断したら、やっぱり「過食症の疑いがあります、専門機関での診察をおすすめします」と表示されました。
特に最後の半年くらいはずっとそんな感じで。でも病院は行きませんでした。大学がストレスだから、休学したらきっと治ると信じていたので。実際治まりました。


ダイエットを試みたのは一度や二度ではありません。
でもそのたびに、ストレスで山のように食べてしまいリバウンド。
ドラッグストアに行って、2000円分くらい買ってくるんです。全部100円とか150円とかそんなパンや菓子の類ばかりを。それをもくもくと、スマホを眺めながら全部食べてしまうんです。
食べても食べても、まだ食べられる自分が少し怖くて、でも食べないと落ち着かないし食べている間だけストレスを忘れられるからまた食べて。服を着たら太っているのが嫌で。それもまたストレスになってまたドラッグストア。


そんなことを繰り返していたらいつの間にか、痩せてるねと言われていた体は誰にも痩せてるなんて言われない体になり、バイト先の人や家族には「また太っただろ」と言われていた日々でした。


今減らしている分の体重は、あの日々のストレスだと思っています。あの日々に食べた大量の菓子パンやスナックやグミは、私の体を肥やして心を削っていきました。
痩せればあの頃の私に微笑みかけられるような気がするのです。今は、まだ無理。過食だった私を振り返りたくもない。微笑みかけられるのは、鎖骨が自己主張を始めた鏡の中の私にだけです。
何ヶ月後かにきちんと痩せたら、減った分の脂肪は心を満たしてくれるでしょうか。



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