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ストッキングに夢は入らない

今上京しています。東京という場所に私だけの小さな空間を持って早20日たちました。
上京の理由は就職活動というシンプルなものです。
面接とか説明会とかで一緒になった大学生たちに聞くと、就活辛いってよく聞きます。
でも私は辛いことなんて全然なくて、むしろ色々な人事の人に会えて話を聞けて、色々な会社の中を覗けてすっごく楽しいです。毎日降りたことのない駅で降りるのが楽しいし、説明会に行く時は第一志望になるかもってわくわくします。
その就職活動をしていて思ったのが、私は幸せなんだなぁってこと。


よく面接で聞かれる質問の一つに、「あなたの夢(目標)は何ですか」というものがあります。
正直めちゃくちゃ困ります。
私の望み、それは「明日も笑って過ごしたい」この一言に尽きるからです。それ以上は望んでいません。私はそのシンプルな望みだけを大切に抱え込んで生きています。
昨日面接で聞かれた「宝くじで一億円当たったらどうしますか」という質問に欲しいものなんて思い当たらなくて、「就活用のパンプスが足が痛くてたまらないので、足が痛くならないパンプスが欲しい」だなんて答えてしまいました。


友達にどうしたら目標って決まるのかなと相談したら、欲しいものとかないのって聞かれて、新しい友達と足が痛くならないパンプスって答えて笑われました。
だって、満たされているから、欲しいものなんてもうないんです。
私は十分すぎるほど幸せで、もう、どうしようって思うくらい。


明日も幸せでいたいんです。それだけが私の望みです。そして他人を妬むことも憎むこともなく、一日を過ごしたい。出来れば、大好きな場所で。
そしてそれは今限りなく近い形で満たされていて、そんな今に目標なんて生まれてこなくて。
少し足すならば、早く大学に戻ってバイトして、そしてまた早くこの場所に帰ってきて、今度は居場所をつくりたい。
空が青いだけで幸せになれる私に、大きな夢を持てだなんてちょっと無理難題だろうと考えながら、それでもストッキングを履く時はわくわくします。



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